研究者詳細 - 永石　歓和

骨粗鬆症の分野においても再生医療が注目されている。骨髄間葉系幹細胞(BM-MSCs)は、骨芽細胞前駆細胞であると共に破骨細胞の前駆細胞である造血幹細胞のニッチも形成し、骨形成と骨吸収の両面に作用を発揮する可能性がある。閉経後骨粗鬆症モデル動物において、機能的なBM-MSCsによる細胞治療は、パラクライン効果を介して破骨細胞活性を制御し、骨量低下を抑制した。BM-MSCs治療は続発性骨粗鬆症にも有用性が期待される。(著者抄録)

骨粗鬆症に対する間葉系幹細胞治療

永石歓和, 射場浩介

BIO Clinica 35 655 - 659 2020年 [査読有り]

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齋藤憲, 齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 61 ( 1 ) 10‐18 2019年08月

J-GLOBAL

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 ( 北海道整形災害外科学会 ) 61 ( 1 ) 10 - 18 2019年08月

閉経後骨粗鬆症は、骨代謝のバランスのうち主に骨吸収が亢進することにより骨量が減少する。骨髄間葉系幹細胞(BM-MSCs)は、骨芽細胞前駆細胞であると共に、破骨細胞の分化・成熟や活性化を制御することで、骨粗鬆症に対する細胞治療において、その病態を改善する効果が期待される。しかし、骨粗鬆症患者由来のBM-MSCsは、様々な細胞機能異常により自家細胞移植に適さない可能性がある。実際、閉経後骨粗鬆症モデルラット由来(OVXラット)のBM-MSCs(OVX-MSCs)は、正常ラットのBM-MSCsに比較して破骨細胞制御能が低下しており、OVXラットに対する治療効果が低下していた。そこで我々は、ヒト臍帯組織抽出物を用いた細胞賦活剤Wharton's jelly extract supernatant(WJS)を独自に開発した。WJSを添加して培養することで、OVX-MSCsの各種機能異常およびOVXラットに対する治療効果が改善した。本賦活剤は、骨粗鬆症患者だけでなく自己BM-MSCsが異常化する他の慢性疾患についても、自家移植による細胞治療の道を拓く可能性がある。(著者抄録)

学術奨励賞・受賞記念論文閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齊藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 = The Hokkaido journal of orthopaedics and traumatology : 北海道整形災害外科学会機関誌 ( [札幌] : 北海道整形災害外科学会 ) 61 ( 1 ) 10 - 18 2019年08月

CiNii

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞治療の有効性と機序解析

永石歓和, 藤宮峯子, 齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦

北海道外科雑誌 64 ( 1 ) 100 2019年06月

J-GLOBAL

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞治療の有効性と機序解析

永石歓和, 藤宮峯子, 齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 64 ( 1 ) 100 - 100 2019年06月

再生医療を学ぶ―Translational researchの最先端自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス 3 ( 1 ) 23‐26 2019年03月

J-GLOBAL

自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療—特集再生医療を学ぶ : Translational researchの最先端

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス = Science of gastroenterology / 「消化器病学サイエンス」編集委員会編 ( 東京 : 先端医学社 ) 3 ( 1 ) 23 - 26 2019年03月

CiNii

【再生医療を学ぶ-Translational researchの最先端】自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス ( (株)先端医学社 ) 3 ( 1 ) 23 - 26 2019年03月

慢性炎症性疾患に対する新しい治療法として、間葉系幹細胞(MSC)を用いた細胞治療が注目されている。MSCは、骨髄、脂肪組織、胎児付属物などの間葉系組織から単離・培養される。障害臓器への遊走能が高く、免疫制御、栄養因子産生、間質組織リモデリングなどの複数の機序を介して治療効果を発揮する。慢性炎症下では内在性MSCの機能が低下するため、これを向上させるさまざまな最適化法の検討が進む。炎症性腸疾患(IBD)に対してMSC治療を実用化する研究・開発が進んでおり、局所的・短期的には有効性が示唆されている。(著者抄録)

閉経後骨粗鬆症に対する骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦, 永石歓和, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 ( 北海道整形災害外科学会 ) 60 ( 1 ) 144 - 144 2018年08月

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本再生医療学会総会(Web) 17th ROMBUNNO.O‐10‐1 (WEB ONLY) 2018年

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