Details of a Researcher - NAGAISHI Kanna

骨粗鬆症の分野においても再生医療が注目されている。骨髄間葉系幹細胞(BM-MSCs)は、骨芽細胞前駆細胞であると共に破骨細胞の前駆細胞である造血幹細胞のニッチも形成し、骨形成と骨吸収の両面に作用を発揮する可能性がある。閉経後骨粗鬆症モデル動物において、機能的なBM-MSCsによる細胞治療は、パラクライン効果を介して破骨細胞活性を制御し、骨量低下を抑制した。BM-MSCs治療は続発性骨粗鬆症にも有用性が期待される。(著者抄録)

骨粗鬆症に対する間葉系幹細胞治療

永石歓和, 射場浩介

BIO Clinica 35 655 - 659 2020 [Refereed]

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齋藤憲, 齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 61 ( 1 ) 10‐18 2019.08

J-GLOBAL

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 ( 北海道整形災害外科学会 ) 61 ( 1 ) 10 - 18 2019.08

閉経後骨粗鬆症は、骨代謝のバランスのうち主に骨吸収が亢進することにより骨量が減少する。骨髄間葉系幹細胞(BM-MSCs)は、骨芽細胞前駆細胞であると共に、破骨細胞の分化・成熟や活性化を制御することで、骨粗鬆症に対する細胞治療において、その病態を改善する効果が期待される。しかし、骨粗鬆症患者由来のBM-MSCsは、様々な細胞機能異常により自家細胞移植に適さない可能性がある。実際、閉経後骨粗鬆症モデルラット由来(OVXラット)のBM-MSCs(OVX-MSCs)は、正常ラットのBM-MSCsに比較して破骨細胞制御能が低下しており、OVXラットに対する治療効果が低下していた。そこで我々は、ヒト臍帯組織抽出物を用いた細胞賦活剤Wharton's jelly extract supernatant(WJS)を独自に開発した。WJSを添加して培養することで、OVX-MSCsの各種機能異常およびOVXラットに対する治療効果が改善した。本賦活剤は、骨粗鬆症患者だけでなく自己BM-MSCsが異常化する他の慢性疾患についても、自家移植による細胞治療の道を拓く可能性がある。(著者抄録)

学術奨励賞・受賞記念論文閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞の治療効果

齊藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 = The Hokkaido journal of orthopaedics and traumatology : 北海道整形災害外科学会機関誌 ( [札幌] : 北海道整形災害外科学会 ) 61 ( 1 ) 10 - 18 2019.08

CiNii

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞治療の有効性と機序解析

永石歓和, 藤宮峯子, 齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦

北海道外科雑誌 64 ( 1 ) 100 2019.06

J-GLOBAL

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞治療の有効性と機序解析

永石歓和, 藤宮峯子, 齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 64 ( 1 ) 100 - 100 2019.06

再生医療を学ぶ―Translational researchの最先端自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス 3 ( 1 ) 23‐26 2019.03

J-GLOBAL

自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療—特集再生医療を学ぶ : Translational researchの最先端

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス = Science of gastroenterology / 「消化器病学サイエンス」編集委員会編 ( 東京 : 先端医学社 ) 3 ( 1 ) 23 - 26 2019.03

CiNii

【再生医療を学ぶ-Translational researchの最先端】自己骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療

永石歓和, 仲瀬裕志

消化器病学サイエンス ( (株)先端医学社 ) 3 ( 1 ) 23 - 26 2019.03

慢性炎症性疾患に対する新しい治療法として、間葉系幹細胞(MSC)を用いた細胞治療が注目されている。MSCは、骨髄、脂肪組織、胎児付属物などの間葉系組織から単離・培養される。障害臓器への遊走能が高く、免疫制御、栄養因子産生、間質組織リモデリングなどの複数の機序を介して治療効果を発揮する。慢性炎症下では内在性MSCの機能が低下するため、これを向上させるさまざまな最適化法の検討が進む。炎症性腸疾患(IBD)に対してMSC治療を実用化する研究・開発が進んでおり、局所的・短期的には有効性が示唆されている。(著者抄録)

閉経後骨粗鬆症に対する骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 射場浩介, 山下敏彦, 永石歓和, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 ( 北海道整形災害外科学会 ) 60 ( 1 ) 144 - 144 2018.08

卵巣摘出閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本再生医療学会総会(Web) 17th ROMBUNNO.O‐10‐1 (WEB ONLY) 2018

J-GLOBAL

アルツハイマー病理陽性で非認知症であった症例における反応性アストロサイトの解析

小林英司, 小林英司, 中野正子, 久保田健太, 樋室伸顕, 溝口照悟, 千見寺貴子, 大谷美穂, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

Dementia Japan ( (一社)日本認知症学会 ) 31 ( 4 ) 578 - 578 2017.10

J-GLOBAL

刺激豊かな環境での飼育がアルツハイマー病モデルマウスに与える影響の解析

中野正子, 小林英司, 小林英司, 久保田健太, 大谷美穂, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

Dementia Japan ( (一社)日本認知症学会 ) 31 ( 4 ) 573 - 573 2017.10

J-GLOBAL

刺激豊かな環境での飼育がアルツハイマー病モデルマウスに与える影響の解析

中野正子, 小林英司, 久保田健太, 大谷美穂, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

Dementia Japan ( (一社)日本認知症学会 ) 31 ( 4 ) 573 - 573 2017.10

アルツハイマー病理陽性で非認知症であった症例における反応性アストロサイトの解析

小林英司, 中野正子, 久保田健太, 樋室伸顕, 溝口照悟, 千見寺貴子, 大谷美穂, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

Dementia Japan ( (一社)日本認知症学会 ) 31 ( 4 ) 578 - 578 2017.10

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本整形外科学会雑誌 91 ( 8 ) S1569 2017.08

J-GLOBAL

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本整形外科学会雑誌 ( (公社)日本整形外科学会 ) 91 ( 8 ) S1569 - S1569 2017.08

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本骨代謝学会学術集会プログラム抄録集 ( (一社)日本骨代謝学会 ) 35回 196 - 196 2017.07

骨髄‐腸管連関の解明と治療応用

永石歓和, 山下健太郎, 有村佳昭, 仲瀬裕志

月刊メディカル・サイエンス・ダイジェスト 43 ( 2 ) 72‐75 2017.02

J-GLOBAL

骨髄-腸管連関の解明と治療応用

永石歓和, 山下健太郎, 有村佳昭, 仲瀬裕志

Medical Science Digest ( (株)ニュー・サイエンス社 ) 43 ( 2 ) 72 - 75 2017.02

炎症性腸疾患(IBD)に対する新しい治療戦略として、細胞製剤を用いた再生医療が期待されている。なかでも骨髄間葉系幹細胞(MSC)は、旺盛な増殖能と免疫制御能、腸管栄養因子産生能、組織リモデリング作用等の多彩な機能を有し、消化管再生医療の細胞源として注目される。既に臨床試験も開始されているが、治療効果がMSCの腸管への生着に依存しないため、その有効性機序は未解明な点が多い。本稿では、IBDのMSC治療における骨髄細胞の役割に注目し、「骨髄-腸管連関」を解明することの意義を論じたい。(著者抄録)

閉経後骨粗鬆症モデルラットに対する賦活化骨髄間葉系幹細胞療法の有効性

齋藤憲, 齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本骨代謝学会学術集会プログラム抄録集 35th 196 2017

J-GLOBAL

閉経後骨粗鬆症に対する骨髄間葉系幹細胞療法の有効性と機序解析

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会 133rd 36 2017

J-GLOBAL

閉経後骨粗鬆症モデルラットにおける骨髄間葉系幹細胞の異常性解析

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 山下敏彦, 藤宮峯子

日本骨粗鬆症学会雑誌 ( (一社)日本骨粗鬆症学会 ) 2 ( Suppl.1 ) 192 - 192 2016.09

ラット大腸3次元培養における間葉系幹細胞のニッチ作用

川上賢太郎, 一色裕之, 有村佳昭, 小野寺馨, 永石歓和, 山下健太郎, 藤宮峯子, 仲瀬裕志

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 113 ( 臨増大会 ) A758 - A758 2016.09

閉経後骨粗鬆症モデルラットにおける骨髄間葉系幹細胞の異常性解析

齋藤憲, 永石歓和, 射場浩介, 藤宮峯子, 山下敏彦

日本整形外科学会雑誌 ( (公社)日本整形外科学会 ) 90 ( 8 ) S1478 - S1478 2016.08

ラット大腸上皮オルガノイド培養における間葉系幹細胞のニッチ作用

川上賢太郎, 有村佳昭, 一色裕之, 小野寺馨, 山下健太郎, 永石歓和

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 61 ( 1 ) 126 - 126 2016.06

骨髄間葉系幹細胞はエクソソームを分泌し糖尿病性認知症を改善させる

中野正子, 小成直人, 齋藤悠城, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子, 大谷美穂

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 61 ( 1 ) 126 - 126 2016.06

骨髄間葉系幹細胞はエクソソームを分泌し糖尿病性認知症を改善させる

中野正子, 小成直人, 齋藤悠城, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

糖尿病 ( (一社)日本糖尿病学会 ) 59 ( Suppl.1 ) S - 295 2016.04

骨髄間葉系幹細胞はエクソソームを分泌し糖尿病関連学習記憶障害を改善させる

中野正子, 小成直人, 齋藤悠城, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

再生医療 15 291 2016.02

J-GLOBAL

骨髄間葉系幹細胞はエクソソームを分泌し糖尿病性認知症を改善させる

中野正子, 小成直人, 齋藤悠城, 千見寺貴子, 水江由佳, 永石歓和, 藤宮峯子

糖尿病(Web) 59 ( Suppl ) 2016

J-GLOBAL

間葉系幹細胞を用いた消化管再生医療

永石歓和, 有村佳昭

Medical Science Digest 2 65 - 68 2016

糖尿病におけるosteoblastic nicheの異常についての検討

齋藤憲, 射場浩介, 千葉弘規, 安宅弘治, 永石歓和, 藤宮峯子, 山下敏彦

移植 ( (一社)日本移植学会 ) 50 ( 6 ) 666 - 666 2015.12

シグナル伝達を理解するために必要な知識(第45回)(No.89) MMPを介したシグナル伝達

永石歓和, 有村佳昭

分子消化器病 ( (株)先端医学社 ) 12 ( 1 ) 81 - 86 2015.03

糖尿病におけるosteoblastic nicheの異常についての検討

千葉弘規, 安宅弘司, 射場浩介, 永石歓和, 藤宮峯子, 山下敏彦

日本整形外科学会雑誌 ( (公社)日本整形外科学会 ) 88 ( 8 ) S1417 - S1417 2014.08

日本人における炎症性腸疾患関連遺伝子のメタアナリシス

小野寺馨, 有村佳昭, 一色裕之, 永石歓和, 山下健太郎, 苗代康可, 松本主之, 山崎慶子, 久保充明, 今井浩三, 篠村恭久

日本体質医学会雑誌 ( 日本体質医学会 ) 76 ( 2 ) 42 - 43 2014.06

骨髄間葉系幹細胞依存性の大腸癌細胞増殖の機序

一色裕之, 有村佳昭, 永石歓和, 苗代康可, 篠村恭久, 今井浩三

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 110 ( 臨増大会 ) A914 - A914 2013.09

日本人における炎症性腸疾患関連遺伝子のメタアナリシス

小野寺馨, 有村佳昭, 一色裕之, 永石歓和, 山下健太郎, 苗代康可, 松本主之, 山崎慶子, 久保充明, 今井浩三, 篠村恭久

日本体質医学会雑誌 ( 日本体質医学会 ) 75 ( 3 ) 238 - 238 2013.09

Mesenchymal Stem Cells Partially Cancel Azoxymethane-Induced Tumor Initiation

Hiroyuki Isshiki, Yoshiaki Arimura, Masanao Nasuno, Kanna Nagaishi, Yasuyoshi Naishiro, Kentaro Yamashita, Yasuhisa Shinomura, Kohzoh Imai

GASTROENTEROLOGY ( W B SAUNDERS CO-ELSEVIER INC ) 144 ( 5 ) S597 - S597 2013.05

Research paper, summary (international conference)

骨髄間葉系幹細胞はazoxymethaneによる発癌のイニシエーションを一部解除する

那須野正尚, 有村佳昭, 渡邊秀平, 中垣卓, 永石歓和, 苗代康可, 山下健太郎, 山本博幸, 篠村恭久, 今井浩三

消化器と免疫 ( 日本消化器免疫学会 ) ( 49 ) 85 - 88 2013.03

腸炎関連発癌モデルに対する骨髄間葉系幹細胞(MSC)の影響を検討することを目的とした。Azoxymethane(AOM)誘発大腸癌モデルにおいてMSCは大腸腫瘍の個数を減少させ、発癌のイニシエーションを一部解除した。その機序としてMSCがAOMの作用によるO6 methylguanine付加体を除去し、DNA傷害を減少させ、さらにG1期停止やアポトーシスに導くことが示され、この作用はTGF-βの関与が示唆された。IBDに対するMSC治療の臨床応用実現に向けて、MSCの発癌に対する作用のさらなる解明が必要である。(著者抄録)

骨髄間葉系幹細胞はazoxymethane誘発大腸癌のイニシエーションを一部解除する

那須野正尚, 有村佳昭, 渡邊秀平, 中垣卓, 永石歓和, 苗代康可, 山下健太郎, 山本博幸, 今井浩三, 篠村恭久

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 109 ( 臨増大会 ) A818 - A818 2012.09

糖尿病性骨粗鬆症における骨代謝異常

千葉弘規, 射場浩介, 佐々木浩一, 阿部恭久, 金谷久美子, 山下敏彦, 安宅弘司, 永石歓和, 藤宮峯子

北海道整形災害外科学会雑誌 ( 北海道整形災害外科学会 ) 54 ( 1 ) 72 - 72 2012.08

糖尿病におけるosteoblastic nicheの異常についての検討

千葉弘規, 射場浩介, 安宅弘司, 永石歓和, 佐々木浩一, 阿部恭久, 金谷久美子, 藤宮峯子, 山下敏彦

日本骨代謝学会学術集会プログラム抄録集 ( (一社)日本骨代謝学会 ) 30回 245 - 245 2012.07

Pleiotropic Action of Gut Tropic Factors Derived From Conditioned Mesenchymal Stem Cells

Kanna Nagaishi, Shuhei Watanabe, Yasuyoshi Naishiro, Kentaro Yamashita, Yoshiaki Arimura, Mineko Fujimiya, Yasuhisa Shinomura

GASTROENTEROLOGY ( W B SAUNDERS CO-ELSEVIER INC ) 142 ( 5 ) S333 - S333 2012.05

Research paper, summary (international conference)

女性消化器医師のキャリアアップ支援いかにモチベーションを維持するか

永石歓和

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 109 ( 臨増総会 ) A14 - A14 2012.03

臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン(案)の背景と今後

辰巳治之, 藤宮峯子, 鈴木大輔, 安宅弘司, 永石歓和, 松村博文, 内山英一, 二宮孝文, 市川量一, 菊池真, 新見隆彦

解剖学雑誌 ( (一社)日本解剖学会 ) 87 ( 1 ) 7 - 7 2012.03

炎症性腸疾患の免疫病態 Bench & Bedside 骨髄間葉系幹細胞由来Gut Trophic Factorの腸炎における役割の解析

永石歓和, 渡邊秀平, 那須野正尚, 苗代康可, 有村佳昭, 篠村恭久

消化器と免疫 ( 日本消化器免疫学会 ) ( 48 ) 30 - 35 2012.03

骨髄間葉系幹細胞(MSC)は、再生医療の細胞ソースとして注目されている。MSCのパラクライン効果に着目し、MSC由来液性因子の腸炎に対する治療効果を検討した。腸炎モデルにMSC馴化培地(MSC-CM)を投与すると、腸炎の回復が促進された。MSC-CMは、腸上皮細胞の生存シグナルを活性化し増殖・遊走を促進するほか、マクロファージのサイトカイン産生能を制御し、アロ反応性T細胞の増殖を抑制した。MSC-CMは多彩なgut trophic factorを含有し、腸管粘膜再生を促進すると考えられた。(著者抄録)

骨髄間葉系幹細胞由来Gut Trophic Factorはラット実験腸炎の回復を促進する

渡邊秀平, 有村佳昭, 永石歓和, 那須野正尚, 山下健太郎, 山本博幸, 苗代康可, 藤宮峯子, 篠村恭久

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 108 ( 臨増大会 ) A847 - A847 2011.09

Reciprocal Relation Between MSC-Dependent Angiogenesis and VEGF Expression in Colorectal Cancer

Kanna Nagaishi, Yoshiaki Arimura, Masanao Nasuno, Yasuhisa Shinomura

GASTROENTEROLOGY ( W B SAUNDERS CO-ELSEVIER INC ) 140 ( 5 ) S824 - S824 2011.05

Research paper, summary (international conference)

Chronic Psychological Stress Accelerates Proximal Colonic Motility via Vasopressin V1b Receptor in Unrestrained Conscious Rats

Koji Ataka, Kanna Nagaishi, Mineko Fujimiya

GASTROENTEROLOGY ( W B SAUNDERS CO-ELSEVIER INC ) 140 ( 5 ) S600 - S600 2011.05

Research paper, summary (international conference)

骨髄間葉系幹細胞は大腸癌細胞の増殖を促進させる腫瘍細胞のVEGF発現とMSC依存性増殖の関連

中垣卓, 有村佳昭, 渡邊秀平, 田中浩紀, 那須野正尚, 細川雅代, 永石歓和, 苗代康可, 山下健太郎, 山本博幸, 今井浩三, 篠村恭久

消化器と免疫 ( 日本消化器免疫学会 ) ( 47 ) 139 - 143 2011.03

大腸癌細胞株を用いて間葉系幹細胞の大腸癌に対する作用を明らかにした。細胞株と間葉系幹細胞の混合移植において、間葉系幹細胞には免疫調整能以外に腫瘍生着を促進する作用があることが示された。血管内皮細胞増殖因子が低発現であったCOLO320細胞株において、間葉系幹細胞は腫瘍間質内に局在し腫瘍の生着を強く促進した。その機序として間葉系幹細胞の血管周皮細胞の形質を有する細胞への分化や、血管新生が関与する可能性が示唆された。(著者抄録)

意識下無拘束ラットにおいてコミュニケーションボックスによる慢性心理ストレスは結腸運動亢進を誘発する

安宅弘司, 永石歓和, 鈴木大輔, 藤宮峯子

解剖学雑誌 ( (一社)日本解剖学会 ) 86 ( 1 ) 11 - 11 2011.03

ACL大腿骨付着部軟骨下骨の骨梁構造

鈴木大輔, 大坪英則, 藤江裕道, 齊藤佳, 永石歓和, 史野根生, 藤宮峯子

解剖学雑誌 ( (一社)日本解剖学会 ) 85 ( 2 ) 55 - 55 2010.06

Flagellin特異的IgGの腸炎における役割 FcRnの抗原提示能の関与

永石歓和, Blumberg Richard S., 鈴木大輔, 藤宮峯子

解剖学雑誌 ( (一社)日本解剖学会 ) 85 ( 2 ) 59 - 59 2010.06

Flagellin特異的IgGの腸炎における役割 FcRnによる抗原提示能の関与

永石歓和, ブルンバーグ・リチャード, 鈴木大輔, 藤宮峯子

解剖学雑誌 ( (一社)日本解剖学会 ) 85 ( Suppl. ) 140 - 140 2010.03

肝内胆管粘液癌の一例

永石歓和, 伊藤英人, 木村宗士, 大原行雄, 植村一仁, 高橋宏明, 伊藤美夫, 宇根良衛

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 ) 106 ( 臨増総会 ) A490 - A490 2009.03

消化器疾患における自然免疫・獲得免疫のクロストーク Flagellin特異的IgGはFcRn依存性にマウス腸炎を促進する

永石歓和, Qiao Shuo-Wang, 吉田優, 有村佳昭, 篠村恭久, 今井浩三, Blumberg Richard S.

消化器と免疫 ( 日本消化器免疫学会 ) ( 45 ) 42 - 46 2009.03

炎症性腸疾患では腸内細菌に対する血清IgGが上昇している。我々はToll-like receptor(TLR)のリガンドである微生物抗原の1つflagellinに注目し、flagellin特異的IgGがマウス腸炎において病原性を有することを見いだした。Neonatal Fc receptor for IgG(FcRn)は、IgGの異化分解からの保護の他、IgGや免疫複合体の粘膜上皮細胞における双方向輸送、さらに抗原提示能や獲得免疫の調節能を持つことが知られる。これらの機能が、flagellin特異的IgGの病原性発揮に関与していることを示した。(著者抄録)

Anti-flagellin specific IgG is pathogenic in colitis through FcRn-regulated antigen presentation pathways

Kanna Kobayashi, Shuo-Wang Qiao, Timothy Kuo, Eric J. de Muinch, Kohzoh Imai, Yasuhisa Shinomura, Masaru Yoshida, Wayne I. Lencer, Richard S. Blumberg

GASTROENTEROLOGY ( W B SAUNDERS CO-ELSEVIER INC ) 134 ( 4 ) A156 - A156 2008.04

Research paper, summary (international conference)

炎症と発癌(colitis associated cancer)における骨髄の役割

中垣卓, 田中浩紀, 永石歓和, 細川雅代, 後藤啓, 山下健太郎, 山本博幸, 有村佳昭, 篠村恭久, 佐々木泰史, 今井浩三

日本消化管学会総会学術集会プログラム・抄録集 4th (Web) 2008

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