Details of a Researcher - YAMASHITA Ken

Papers - YAMASHITA Ken

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小耳症における移植軟骨感染後の再形成時の工夫ティッシュ・エキスパンダーの有用性

上田直弘, 四ツ柳高敏, 山下建, 須貝明日香, 権田綾子, 北田文華, 大沼眞廣, 原田二郎, 石崎力久

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 41 ( 2 ) 51 - 58 2021.02

序論:小耳症に対する肋軟骨移植術後に感染を生じた場合、再建材料の不足等により再形成は困難をきわめる。感染例の再形成時にティッシュ・エキスパンダー(TE)を併用することで良好な結果が得られたので報告する。方法:感染から6ヵ月以上経過したのち、肋軟骨移植予定部位にTEを挿入する。挿入後10〜14日後にTEを抜去し、通常と同様に肋軟骨移植術を再度施行する。結果:TE挿入後に感染の再燃を認めた症例もあったが、最終的に形態の保たれた耳介となった。考察:再形成時にTEを併用することで、1)皮弁血流の安全性の確認、2)感染の有無の確認、3)皮弁血流の増強といった効果を得ることができた。瘢痕皮膚を利用するため、必ずしも良好な形態が得られるわけではないが、より安全な再形成を行うことが可能である。(著者抄録)

術中止血困難を契機に軽症血友病Aと判明した小耳症の1例

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 原田二郎, 北田文華, 権田綾子, 山内誠, 山下建, 齋藤有

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 64 ( 2 ) 215 - 221 2021.02

症例は10歳男児で、生下時より左耳甲介型小耳症を認め、耳介形成希望で入院した。血液検査でAPTTの延長を認めたが術前は問題とせず、右肋軟骨移植による耳介形成術を行った。耳介に関しては術中問題を認めなかったが、肋軟骨採取部の軟部組織・軟骨膜の止血が困難であったため、ペンローズドレーンを挿入して閉創した。問診で昔から鼻血が止まりづらく皮下出血も多かったことが判明し、術後の精査にて第VIII因子活性27%と低下を認め、先天性血友病Aと診断した。術後6日の採血検査にて貧血を認め、CT検査にて肋軟骨採取部の皮下・筋層下に広範に血腫形成を認め、遺伝子組み換え第VIII因子製剤補充療法を計13日間行い、術後25日に退院した。肋軟骨移植術6ヵ月後に耳介挙上術を予定し、手術日より7日間アドベイトを投与し手術は問題なく終了した。移植皮膚も良好に生着しその後2年経過観察にて問題なく経過している。

小耳症術後の軟骨露出創に対し局所陰圧閉鎖療法を用いて治療した1例

白夏林, 四ツ柳高敏, 大沼眞廣, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 山下建, 松井瑞子

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 64 ( 1 ) 75 - 80 2021.01

症例は10歳男児で、左小耳症を主訴とした。左耳垂残存型小耳症に対して肋軟骨移植による耳介形成術と耳介挙上術を行ったが、耳介挙上術後約6ヵ月時に挙上用の追加移植軟骨を固定しているワイヤーが耳介後面に露出し、同部位から滲出液を認めた。有意な感染は認めなかったが、ワイヤーと頭側の軟骨片を除去して一部開放創とし、残存する軟骨露出部断端に対して陰圧100mmHgで陰圧閉鎖療法(NPWT)を行った。その結果、比較的短期間で軟骨は肉芽で被覆された。創治癒後約1年以上経過したが、合併症なく良好な耳介形態が形成されており、耳介全体の聳立は比較的良好に維持されていた。耳介後面で耳介形態に影響せず、かつ周囲死腔を閉鎖できる有用な組織がない状況において、NPWTは低侵襲に短期間で治癒が得られる有効な手技の一つになると考えられた。

耳介再建後に外傷による軟骨露出を来たした小耳症の2例

北田文華, 四ツ柳高敏, 原田二郎, 上田直弘, 大沼眞廣, 権田綾子, 須貝明日香, 山下建

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 63 ( 9 ) 1173 - 1179 2020.09

症例1は11歳男児、症例2は12歳男児で、右耳垂型小耳症に対して二期的に肋軟骨移植術と耳介挙上術を行い、創治癒が得られた。しかし、症例1は術後2ヵ月に右耳介を強打し、耳輪後面に2ヵ所の軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。症例2は術後2ヵ月に耳介後面頭側の眼鏡の柄が接触する部位に軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。いずれも滲出液や感染徴候は認めず、受診が外傷後早期であったため、デブリードマンと露出部軟骨の剥削、隣接部位からの局所皮弁と分層植皮術という最小限の処置で治癒に至った。

咽頭粘膜弁による軟口蓋再建の1例

宮林亜沙子, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 加藤慎二, 須貝明日香, 山下建, 石崎力久

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 63 ( 2 ) 223 - 228 2020.02

67歳男性。左頬粘膜の疼痛を主訴に前医を受診し、扁平上皮癌の診断にて切除術が施行された。だが、術後1年で隣接する左軟口蓋に腫瘍の再発を認め、腫瘍切除および欠損部に右硬口蓋の粘膜骨皮弁による再建が施行されるも、術後壊死により左軟口蓋に広範な欠損を生じたため当科へ紹介となった。当科では左軟口蓋に約1/2に及ぶ広範囲な全層欠損に対し咽頭粘膜弁による再建を行った。その結果、術後経過は良好で、術後は開鼻声などの構音障害が著明に改善し、明瞭な会話が可能となり、術後10ヵ月の時点で瘻孔の再発は認められていない。

腋窩部熱傷後瘢痕拘縮に対する治療経験

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 工藤真未, 天王地敏雅, 松満紗代子, 北田文華, 北愛里紗, 権田綾子, 加藤慎二, 中川嗣文, 山下建

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 45 ( 2 ) 97 - 97 2019.06

New technical method to correct secondary vermilion deformities with cleft lip.

Takatoshi Yotsuyanagi, Ken Yamashita, Makoto Yamauchi, Asuka Sugai, Shinji Kato, Ayako Gonda, Arisa Kita, Ayaka Kitada

Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS 71 ( 12 ) 1810 - 1815 2018.12 [International journal]

Various techniques for correcting whistling deformities that occurred after primary surgery for cleft lip have been reported. These techniques are mainly intended to correct the lack of volume of the red lip. However, irregularity of the dry-wet lip junction (mucocutaneous junction) in the red lip has rarely been mentioned. If the wet lip is located in an exposed area, not only is the aesthetic appearance poor but also uncomfortable complications such as a crusted or bleeding lip repeatedly occur under a dry condition. A new technique for correcting the irregular line of the dry-wet lip junction is described in this report. The technique is simple. After removal of the exposed wet lip, flaps are designed on both dry lip sides of the defect as M-W-M plasty and are transposed toward the defect. The dog-ears are small; the scar is inconspicuous because it is incorporated with the wrinkle line, and scar contracture is prevented. In addition, more soft tissues may be included to correct a mild whistling deformity.

DOI PubMed

腱延長と遊離皮弁の併用を要した足関節熱傷瘢痕拘縮の1例

北田文華, 四ツ柳高敏, 天王地敏雅, 加藤慎二, 須貝明日香, 山下建, 宮林亜沙子, 大沼眞廣

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 44 ( 4 ) 206 - 207 2018.11

腱延長と遊離皮弁の併用を要した足関節熱傷瘢痕拘縮の1例

加藤慎二, 四ツ柳高敏, 大沼眞廣, 北田文華, 鈴木明世, 須貝明日香, 山下建

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 44 ( 2 ) 90 - 90 2018.06

小耳症における眼鏡を用いた耳介形成位置決定の工夫

宮林亜沙子, 四ツ柳高敏, 天王地敏雅, 北田文華, 鈴木明世, 加藤慎二, 権田綾子, 須貝明日香, 中川嗣文, 山下建

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 38 ( 6 ) 335 - 335 2018.06

Subcutaneous pedicle V-Y flap for release of incomplete congenital syndactyly

Ken Yamashita, Takatoshi Yotsuyanagi, Makoto Yamauchi, Asuka Sugai, Ayako Gonda, Shinji Kato, Arisa Kita

JOURNAL OF PLASTIC RECONSTRUCTIVE AND AESTHETIC SURGERY 69 ( 8 ) E186 - E191 2016.08 [Refereed]

DOI PubMed

Wound healing delays in alpha-Klotho-deficient mice that have skin appearance similar to that in aged humans - Study of delayed wound healing mechanism

Makoto Yamauchi, Yoshihiko Hirohashi, Toshihiko Torigoe, Yoshitaka Matsumoto, Ken Yamashita, Musashi Kayama, Noriyuki Sato, Takatoshi Yotsuyanagi

BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS 473 ( 4 ) 845 - 852 2016.05 [Refereed]

DOI

Abnormality of Auricular Muscles in Congenital Auricular Deformities

Takatoshi Yotsuyanagi, Makoto Yamauchi, Ken Yamashita, Asuka Sugai, Ayako Gonda, Ayaka Kitada, Tamotsu Saito, Satoshi Urushidate

PLASTIC AND RECONSTRUCTIVE SURGERY 136 ( 1 ) 78E - 88E 2015.07 [Refereed]

DOI PubMed

Klotho mice: A novel wound model of aged skin

Ken Yamashita, Takatoshi Yotsuyanagi, Makoto Yamauchi, David M. Young

Plastic and Reconstructive Surgery ( Lippincott Williams and Wilkins ) 2 ( 1 ) 2014.01

Background: As the elderly population continues to expand, it becomes increasingly important to develop treatments to improve wound healing in the elderly. One problem limiting the research is the lack of appropriate animal models for wound healing in elderly patients. We hypothesized that the Klotho mouse of premature aging is a suitable animal model to shed light on many of the biological processes involved in aging skin. Methods: Klotho mice (kl/kl), Klotho-heterozygous mice (kl/+), and wild-type mice (+/+) were wounded, and the area of the wound was measured every 3 days until the wound was healed. To compare the klotho phenotype with wild-type mice, wounds were also harvested at 4 and 7 days after wounding. For histological examination, paraffin-embedded sections were stained with hematoxylin and eosin and Masson trichrome. Collagen expression in the wound was also studied by analyzing messenger RNA using real-time polymerase chain reaction. Results: Klotho mice showed a significantly slower rate of wound closure compared with Klotho-heterozygous mice and wild-type mice. Histology showed substantial less healing and collagen deposition in the wounds of the Klotho mice. The expression of collagen messenger RNA in Klotho mice was also less than that in heterozygous and wild-type mice. The Klotho mice exhibited significant phenotypic similarities with aged skin, such as atrophy and delayed wound healing. Conclusion: These preliminary data suggest that the Klotho mouse may be a model to further investigate wound healing in the elderly.

DOI

Correction of Lobule-Type Microtia: I. The First Stage of Costal Cartilage Grafting

Takatoshi Yotsuyanagi, Ken Yamashita, Makoto Yamauchi, Asuka Sugai, Musashi Kayama, Ayako Gonda, Arisa Kita

PLASTIC AND RECONSTRUCTIVE SURGERY 133 ( 1 ) 111 - 120 2014.01 [Refereed]

DOI PubMed

Primary reconstruction of the umbilicus, using two rectangular subcutaneous pedicle flaps

Koshiro Arai, Ken Yamashita, Tetsuya Suda, Kanae Ikeda, Makoto Yamauchi, Takatoshi Yotsuyanagi

JOURNAL OF PLASTIC RECONSTRUCTIVE AND AESTHETIC SURGERY 65 ( 1 ) 132 - 134 2012.01 [Refereed]

DOI PubMed

【熱傷瘢痕拘縮に対する局所皮弁再建法の工夫】耳介熱傷瘢痕拘縮に対する皮弁再建

四ツ柳高敏, 新井孝志郎, 須田徹也, 山下建, 斉藤有, 漆舘聡志

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 52 ( 12 ) 1407 - 1415 2009.12

表皮嚢腫より発生した疣状有棘細胞癌の1例

山下建, 四ツ柳高敏, 三上誠, 樋熊有子, 漆舘聡志, 横井克憲

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 49 ( 4 ) 449 - 453 2006.04

67歳女.10数年前に仙骨部の小腫瘤を他院にて摘出されたが,数ヵ月前より同部位に腫瘤を触知,徐々に増大し前医にて保存的に治療されたが軽快せず,疼痛・発赤が増悪した.初診時,皮膚切開にて大量の排膿があり,内腔の底部に疣状に隆起した腫瘤を認め,生検により疣状有棘細胞癌と診断されたため腫瘤辺縁から3cm以上離して大臀筋筋膜を含め切除し,欠損部は双葉大臀筋皮弁で閉鎖した.切除標本の病理組織学的所見から疣状有棘細胞癌(T2N0M0,stage II)と診断し,突出内壁部以外の嚢胞壁に悪性像はみられず,腫瘍塊は皮下脂肪層までで大臀筋膜には浸潤していなかった.術後,皮弁先端部が血行不良のため一部皮膚壊死に陥ったが分層皮膚移植により軽快し,術後3年経過の現在,局所再発や転移徴候はみられない.本症例では感染による疼痛をきっかけに受診したが,表皮嚢腫の治療時には再発時の治療の必要性を患者に説明しておく必要があると考えられた

巨大毛母腫の1例

山内誠, 四ツ柳高敏, 黒山雅代, 三上誠, 樋熊有子, 山下建, 漆舘聡志, 横井克憲

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 47 ( 4 ) 431 - 435 2004.04

26歳女.右肩甲部皮膚腫瘍の増大を主訴とした.約6年前にも右頸部,左肩,右上腕,左大腿に皮下腫瘤が出現し,他医にて毛母腫の診断で摘出していた.右肩甲部に,凹凸で暗赤色,約15×11×7cmの懸垂性腫瘤を認めた.筋緊張性ジストロフィーを疑わせる神経学的所見はなかった.3箇所での腫瘤の生検は典型的な毛母腫の像を呈し,悪性像は認めなかった.MRIガドリニウム造影画像では,腫瘍実質が強調像を呈し,僧帽筋に接していた.腫瘍辺縁から約2cm離して切除した.また,浅頸リンパ節腫脹も数個認め,合わせて切除した.病理組織学的所見では,真皮より下層に,周囲に線維性被膜を有する多数の充実性腫瘍胞巣よりなる腫瘍塊が存在した.また,細胞質に乏しい好塩基性細胞,および好酸性の胞体を有する陰影細胞が存在した.細胞は均一で,異型性や核分裂像を認めなかった.リンパ節にも腫瘍細胞は認めなかった.毛母腫と診断した.術後2年が経過し,再発は認められない

先天性多発性血管腫症の1例

山内誠, 四ツ柳高敏, 樋熊有子, 山下建, 渡辺学, 漆舘聡志, 横井克憲, 沢田幸正

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 47 ( 3 ) 283 - 287 2004.03

症例は出生時より全身に多発する赤く隆起する腫瘤を認めた1歳4ヵ月女児で,右上肢の腫瘤生検の結果capillary hemangiomaと診断された.頸部腫瘤が皮膚との摩擦によりびらん・出血を繰り返したため形成外科紹介となり,初診時のCT所見にて肝臓陰影は認めないことを確認後に左上眼瞼・頸部(6×6×3cm大)・左上腕・左側胸部の隆起が著明で機能的に問題となる部位の4個を切除した.切除標本の病理組織学的所見では表皮には異常所見を認めず,真皮乳頭から下層に1〜2層の内皮細胞に囲まれた管腔に赤血球を有する毛細管の拡張・増殖を認め,capillary hemangiomaであり苺状血管腫に相当する像を呈していた.以上より,皮膚に多発性血管腫を有する症例においては内臓諸器官などへの合併の検索後に積極的に外科的摘出も考慮すべきであると考えられた

【小耳症の再建最近の進歩】小耳症における耳介形成術局所皮弁のバリエーション

四ツ柳高敏, 漆舘聡志, 山下建, 山内誠, 樋熊有子, 三上誠

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 46 ( 8 ) 799 - 805 2003.08

11歳男(症例1).左concha typeの小耳症で,肋軟骨移植術時に頭側1/3の耳介前面となる移植軟骨の被覆のため,耳介後面に頭側を茎とするV字形の皮弁を作成した.耳輪脚部,耳介の尾側2/3は遺残耳介を利用した.12歳男(症例2).右lobule typeの小耳症で,初回手術では有毛部皮膚を切除後,隣接部からの皮下茎皮弁により生え際を挙上し,6ヵ月後に肋軟骨移植を施行した.皮弁下も含めて広く皮下剥離を行ったが良好に生着した.10歳女(症例3).左concha typeの小耳症で,初回手術では遺残耳介をスイッチし,有毛部皮膚を切除後,側頭部の頭髪のない皮膚を皮弁として耳介作成予定位置に移動した.6ヵ月後に肋軟骨移植を施行し,良好に治癒した.11歳女(症例4).右lobule typeの小耳症で,肋軟骨移植術後,耳介挙上術を行い,胸部皮下ポケットに温存しておいた肋軟骨を耳介側頭溝に移植した.耳垂基部に茎を有する4×1.5cmの皮弁を挙上し,移植軟骨を被覆した

隆起性皮膚線維肉腫の切除範囲に対する一考察

山下建, 渡辺庸介, 漆舘聡志, 横井克憲, 四ツ柳高敏, 沢田幸正

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 43 ( 11 ) 1111 - 1120 2000.11

症例1は33歳女で,右肩に5×4cmの表面凹凸不整で毛細血管の拡張が目立つ腫瘍を認めた.腫瘍辺縁から3cm離して切除した.症例2は39歳男で,後頭部の腫瘍切除瘢痕下に,瘢痕と癒着する3×4cmの腫瘍を認めた.腫瘍及び周囲の発赤から3cm離して切除した.症例3は52歳男で,左鎖骨部の腫瘍切除瘢痕下に,隣接する4×5cm,2×3cmの2個の腫瘍を認めた.腫瘍及び周囲発赤から5cm離して切除した.症例4は34歳男で,右頬部に3×1.5×2.0cmの腫瘍を認めた.腫瘍辺縁から3cm離して切除した.病理所見で腫瘍と周囲との境界は,症例1及び4は明瞭,症例2は不明瞭,症例3は明瞭と不明瞭の混在であった

形成外科における創傷治癒の解明及び再建手技の発展の試み

四ツ柳高敏, 沢田幸正, 横井克憲, 漆舘聡志, 新明康宏, 山下建, 渡辺庸介

弘前医学 ( 弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会 ) 51 ( Suppl. ) S43 - S48 1999.11

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