Misc - 中野　正子

18F-FDG PETが診断に有用であった神経リンパ腫症の1例

中野 正子, 日高 亮, 神崎 史子, 加治屋 より子, 梅原 藤雄

神経内科 ( (有)科学評論社 )  75 ( 1 ) 88 - 92  2011年07月

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47歳男。左上顎洞腫瘍が出現し、生検でdiffuse large B-cell typeの悪性リンパ腫と診断された。R-CHOP療法、放射線療法で病巣は消失したが、その後右臀部から下肢のじんじん感、右下肢の筋力低下が出現し、徐々に悪化した。腰椎MRIでは脊髄円錐〜馬尾神経に多発性のガドリニウム造影病変を、骨盤MRIでは右腰仙部神経叢に異常信号・腫大を認めた。18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomographyでは脊柱管の馬尾神経、右腰仙部神経叢に強い集積を認め、standard uptake valueは1時間後9.0、2時間後13.7と高値を示した。馬尾神経〜腰仙部神経叢に浸潤した神経リンパ腫症と診断し、メソトレキセート(MTX)、シタラビン、デキサメサゾン髄注療法、続いてMTX・シタラビン大量療法を施行した。腰部脊柱管内病変・腰仙部神経叢腫大は縮小し、下肢筋力も改善したが、その後の末梢血幹細胞移植前の化学療法後に敗血症ショックとなり死亡した。

18F-FDG-PETが診断に有用であったNeurolymphomatosisの一例

中野 正子, 日高 亮, 梅原 藤雄, 神崎 史子, 池ノ上 彩, 加治屋 より子, 大塚 真紀

臨床神経学 ( (一社)日本神経学会 )  51 ( 7 ) 544 - 544  2011年07月