研究者詳細 - 津川　毅

COVID-19パンデミック以降のウイルス性胃腸炎の発生動向について概説する.イングランド,ドイツでは2020年のノロウイルス胃腸炎は激減し,香港ではロタ・ノロウイルス胃腸炎についてCOVID-19流行直後に減少したが,2020～2021年シーズンでは以前のレベルに回復した.日本では,2020年以降ロタウイルス胃腸炎は激減したが,ノロウイルス胃腸炎は2021年に再流行を認めた.(著者抄録)

感染症・予防接種レター(第94号) 新型コロナウイルス感染症と小児

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 81 ( 5 ) 464 - 469 2022年09月

【COVID-19流行下における他の流行性疾患の疫学変化】COVID-19流行下のウイルス性胃腸炎の変化ロタ・ノロ・アデノウイルス

津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 50 ( 3 ) 103 - 107 2022年07月

2020年のCOVID-19パンデミックにおける、国内外のウイルス性胃腸炎の変化について概説する。イングランド・ドイツのサーベイランスでは、2020年のノロウイルス胃腸炎の報告数・陽性率は急激に減少した。ポーランドの単一施設の小児入院患者数は、ロタウイルス胃腸炎では2020年に減少したが、ノロ・アデノウイルス胃腸炎では大きな変化を認めなかった。香港のサーベイランスでは、COVID-19流行直後にはウイルス性胃腸炎の陽性率は著明に減少したが、2020-21年シーズンのロタ・ノロウイルス胃腸炎の陽性率は以前のレベルに回復した。わが国の定点あたりのロタウイルス胃腸炎の報告数は、COVID-19流行前の平均9.28(2014～2019年)から、0.52(2020年)、0.19(2021年)と大きく減少した。北海道18小児科施設におけるCOVID-19流行前後の急性胃腸炎の入院数は、ノロウイルスでは2020年に減少したが、2021年に流行を認めた。ロタウイルスでは、2020年以降は激減した。アデノウイルスは、2020年以降に減少したが、2021年は以前のレベルに戻った。(著者抄録)

感染症・予防接種レター(第93号) 障害者福祉施設における新型コロナワクチン接種の報告障害福祉現場から小児保健関係者へ伝えたいこと

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 81 ( 4 ) 389 - 391 2022年07月

感染症・予防接種レター(第92号) 風疹第5期定期接種が3年間延長されました

多屋馨子, 岡田賢司, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 81 ( 3 ) 315 - 316 2022年05月

ロタウイルスの最近の話題ワクチン導入後、新型コロナ流行後の変化

津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 50 ( 2 ) 42 - 42 2022年05月

RSV-Aの分子疫学・分子進化に関する最新知見

齋藤麻理子, 河島尚志, 津川毅, 梁明秀, 竹田誠, 佐田充, 木村博一

病原微生物検出情報月報 ( 国立感染症研究所 ) 43 ( 4 ) 84 - 85 2022年04月

感染症・予防接種レター(第90号) 予防接種間違いゼロを目指してパターンで対策を練ろう

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 81 ( 1 ) 94 - 96 2022年01月

医師なら知っておきたいノロウイルス、ロタウイルスとアデノウイルス

津川毅

耳鼻咽喉科 ( (有)科学評論社 ) 1 ( 1 ) 97 - 99 2022年01月

【COVID-19】各論:COVID-19に対する感染対策保育園・幼稚園・学校における感染対策

富樫篤生, 津川毅

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 54 ( 1 ) 121 - 124 2022年01月

感染症・予防接種レター(第89号) ロタウイルスワクチンの互換性・再接種同一製剤での接種完了

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 80 ( 6 ) 828 - 829 2021年11月

新型コロナウイルスN501Y変異株感染入院患者が従来の退院基準を満たした日におけるCt値および抗原量に関する検討

藤谷好弘, 佐藤勇樹, 韮澤慎也, 中村広士, 中江舞美, 津川毅, 黒沼幸治, 高橋聡, 片山雄貴, 米澤仁, 村井良精, 盛合美加子, 四十坊典晴

病原微生物検出情報月報 ( 国立感染症研究所 ) 42 ( 10 ) 233 - 234 2021年10月

感染症・予防接種レター(第88号) 新型コロナウイルス感染症予防とRSウイルス感染症予防の実際

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 80 ( 5 ) 650 - 652 2021年09月

【小児感染症の今】ロタウイルスワクチンの定期接種化

津川毅

Pharma Medica ( (株)メディカルレビュー社 ) 39 ( 8 ) 47 - 50 2021年08月

感染症・予防接種レター(第87号) 医療従事者への予防接種

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 80 ( 4 ) 545 - 547 2021年07月

感染症・予防接種レター(第86号) 保育現場から新型コロナウイルス感染症対応の現状報告

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 80 ( 3 ) 435 - 437 2021年05月

感染症・予防接種レター(第84号) ワクチンの筋肉内接種

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 80 ( 1 ) 102 - 103 2021年01月

【その症状は"かぜ"?まちがいやすい病気イロイロ】かぜとまちがいやすい個々の病気ウイルス性胃腸炎

津川毅

小児看護 ( (株)へるす出版 ) 44 ( 1 ) 83 - 86 2021年01月

感染症・予防接種レター(第83号) 新型コロナウイルス感染症対策をとおして明らかとなった未就学児施設のインフラとしての役割子どもの成長発達を保障しながら感染症対策を続けるために必要な環境とは

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 79 ( 6 ) 636 - 638 2020年11月

【予防接種パーフェクトガイド】各ワクチンのパーフェクトガイド定期接種ロタウイルスワクチン

津川毅

小児科診療 ( (株)診断と治療社 ) 83 ( 11 ) 1619 - 1624 2020年11月

感染症・予防接種レター(第82号) 予防接種の接種間隔に関する制度が変更されます

岡田賢司, 多屋馨子, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 79 ( 5 ) 533 - 535 2020年09月

感染症・予防接種レター(第81号) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

多屋馨子, 岡田賢司, 久保田恵巳, 城青衣, 菅原美絵, 津川毅, 並木由美江, 東健一, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 79 ( 4 ) 393 - 395 2020年07月

【ロタウイルス感染症のすべて】ロタウイルス感染症の臨床ロタウイルス胃腸炎の症状、治療法、合併症

津川毅

臨床と微生物 ( (株)近代出版 ) 47 ( 2 ) 127 - 130 2020年03月

感染症・予防接種レター(第80号) 腸重積症についてロタウイルスワクチン接種時に保護者へ伝えること

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 79 ( 2 ) 192 - 193 2020年03月

【ロタウイルス胃腸炎とロタウイルスワクチン】ロタウイルスの病原遺伝子とワクチン

津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 48 ( 1 ) 25 - 30 2020年03月

ロタウイルスは重症胃腸炎を引き起こし、5歳未満の急性胃腸炎による入院の約半数をしめる。再感染は起こるが、感染の反復により軽症化する。ウイルス粒子は便1gあたり10^10～10^12個と多量に存在し、10～100個で感染が成立し、環境中に安定でアルコール消毒にも抵抗性のためきわめて感染力は強い。下痢発症のメカニズムとして、1)小腸絨毛上皮細胞の破壊による吸収不良、2)腸管神経系の刺激やNSP4蛋白による細胞透過性の亢進などが考えられている。ロタウイルスにおいて病原性と関連する遺伝子として、VP7、VP4(中和抗原)、VP6(細胞内中和抗原)、NSP4(エンテロトキシン)、NSP1(抗インターフェロン作用)や、その組み合わせなどが知られている。ロタリックスは細胞培養の継代培養により弱毒化されている。作用機序としてVP7、VP4に対する中和抗体だけでなく、細胞内中和作用のあるVP6に対する免疫応答が想定されている。ロタテックは変法ジェンナー方式により弱毒化され、作用機序としておもにVP7、VP4に対する中和抗体の免疫応答が想定されている。(著者抄録)

感染症・予防接種レター(第79号) 2月4日は風しんの日風しん発生0をめざしワクチン接種を推奨しています

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 79 ( 1 ) 92 - 93 2020年01月

感染症・予防接種レター(第78号) インフルエンザシーズンに備える

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 6 ) 662 - 663 2019年11月

ロタウイルス遺伝子型の変動と胃腸炎サーベイランスの課題

津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 47 ( 4 ) 283 - 290 2019年10月

ロタウイルスは乳幼児の急性胃腸炎の原因として重要であり、ロタウイルスワクチンの重症予防効果は先進国で約90%とされる。現在130ヵ国以上で承認され、100ヵ国で定期接種化されている。腸重積症の副反応との関連も指摘されているため、初回接種は生後14週6日までとし、それ以降のキャッチアップ接種は避けるべきである。ロタウイルスはレオウイルス科に属する11分節型の二本鎖RNAウイルスで、中和抗原であるVP7(G遺伝子)とVP4(P遺伝子)の組み合せにより分類される。ヒトではG1P[8]、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]の5種類が大部分を占めているが、近年のわれわれの解析により都市レベルで流行遺伝子型が大きく異なっていることが明らかとなった。また、ワクチン導入以降、国内外より主要5株以外のDS-1様G1P[8]株、G8株、ウマ様G3株、G12株の報告が増えている。ロタウイルス胃腸炎の疫学を正確に把握し制御するためには、わが国の胃腸炎サーベイランスシステムの改善とワクチンの定期接種化は必要と考えられる。(著者抄録)

【小児の食中毒】ウイルス性食中毒ロタウイルス

津川毅

小児科診療 ( (株)診断と治療社 ) 82 ( 9 ) 1191 - 1196 2019年09月

感染症・予防接種レター(第77号) 保育園で行える予防接種の推奨

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 5 ) 477 - 478 2019年09月

感染症・予防接種レター(第76号) 海外から持ち込まれる感染症

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 4 ) 381 - 382 2019年07月

感染症・予防接種レター(第75号) 風しんに対する追加対策が始まる!

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 3 ) 272 - 273 2019年05月

感染症・予防接種レター(第74号) 生涯にわたる健康対策予防接種を楽しみながら受けるために

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 2 ) 175 - 176 2019年03月

感染症・予防接種レター(第73号) 成人男性を対象とした風疹の定期予防接種が決まりました 2020年度の排除を目指して

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 78 ( 1 ) 75 - 77 2019年01月

感染症・予防接種レター(第72号) 「医療・福祉・保育・教育に関わる実習学生のための予防接種の考え方」について

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 6 ) 676 - 678 2018年11月

新興・再興ウイルス感染症の流行状況と対策ロタウイルス

津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 46 ( 4 ) 234 - 242 2018年10月

感染症・予防接種レター(第71号) 百日咳について百日咳はワクチンで予防可能な疾患です

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 5 ) 483 - 484 2018年09月

感染症・予防接種レター(第70号) ロタウイルスワクチン互換性、接種不適当者、同時接種、その他の注意事項

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 4 ) 397 - 398 2018年07月

感染症・予防接種レター(第69号) 医療・福祉・保育・教育実習学生のための予防接種の考え方

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 3 ) 306 - 307 2018年05月

感染症・予防接種レター(第68号) 平成30年度診療報酬改定からみた、わが国の薬剤耐性(AMR)対策の推進

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 2 ) 208 - 209 2018年03月

【感染症の最新事情-冬季流行型-】RSウイルス

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

BIO Clinica ( (株)北隆館 ) 33 ( 3 ) 216 - 220 2018年03月

RSウイルス感染症は乳幼児の最も頻度の高い呼吸器感染症である。病型としては乳児の細気管支炎が重要で大多数を占めている。診断はイムノクロマト法による迅速抗原検出が有用である。治療は対症療法であるが、ステロイド剤の投与は効果が不明である。早産未熟児や心肺に基礎疾患を有する児、ダウン症児、免疫不全を有する児などでは、予防的に抗体製剤の投与が数ヵ月に亘って行われ効果を挙げている。かつては11月～1月が流行期であったが、2012年より流行開始が8月末と早まった。更に今シーズンは7月半ばに流行開始となった。(著者抄録)

感染症・予防接種レター(第67号) 2月4日は風疹ゼロの日 2月は風疹予防強化月間です 30～50代の男性もMRワクチンを受けて2020年度までに風疹排除の達成を

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 77 ( 1 ) 84 - 86 2018年01月

ウイルスとこども達

堤裕幸, 要藤裕孝, 堀司, 津川毅, 山本雅樹

札幌医学雑誌 ( 札幌医科大学 ) 86 ( 1-6 ) 1 - 8 2017年12月

感染症における疫学は、その集団における、一つの感染・感染症の推移を明らかにし、それをもたらす病原体側と宿主側の因子を探る。疫学の手法の進歩、多様化を踏まえ、著者らが行ってきた小児の普遍的なウイルス感染症の臨床疫学研究の成果を、以下の項目に分けて述べた。1)RSウイルス、2)サイトメガロウイルス、3)胃腸炎ウイルス、4)ヒトパルボウイルスB19、5)造血幹細胞移植後のウイルス感染症、6)インフルエンザウイルス、について述べた。

感染症・予防接種レター(第66号) 髄膜炎菌感染症とワクチン

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 76 ( 6 ) 650 - 651 2017年11月

【ウイルス感染症-最近の動向・トピックス】ウイルス感染症診断と治療の現状と進歩ウイルス性肺炎、細気管支炎

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 49 ( 11 ) 1625 - 1628 2017年11月

＜Key Points＞(1)ウイルス性肺炎の原因としては、RSV、ヒトメタニューモウイルスが多いが、A/H1N1 2009pdmインフルエンザウイルスでもみられる。(2)ウイルス性細気管支炎の原因としては、RSVが最多であり、ヒトメタニューモウイルスがそれに次ぐ。(3)ウイルス性肺炎の胸部X線像は間質影が主体であるがさまざまである。(4)病原診断は、上記3種のウイルスでは抗原迅速診断キットが有用である。(5)治療はインフルエンザ以外は対症療法である。(著者抄録)

感染症・予防接種レター(第65号) 看護学生の臨床実習前の感染対策の現況と対策

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 76 ( 5 ) 482 - 483 2017年09月

感染症・予防接種レター(第64号) 予防接種から始まる子育て支援保育所からのメッセージ

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 並木由美江, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 三沢あき子, 渡邉久美, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 76 ( 4 ) 393 - 394 2017年07月

【迅速診断キットの現状-その長所・改良すべき点-】ロタウイルス胃腸炎のIC法による抗原診断

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

臨床とウイルス ( 日本臨床ウイルス学会 ) 45 ( 3 ) 110 - 113 2017年07月

乳幼児RSV感染症の臨床と病態生理 (特集知っていますか! RSV感染症)

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

日本医事新報 ( 日本医事新報社 ) ( 4828 ) 31 - 36 2016年11月

CiNii

感染症・予防接種レター(第60号) ロタウイルスワクチン生後14週6日までの初回接種推奨の解釈

多屋馨子, 岡田賢司, 乾幸治, 三田村敬子, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 75 ( 6 ) 833 - 835 2016年11月

【感染症の迅速診断-POCTの可能性を探る】ウイルス性胃腸炎

津川毅

臨床検査 ( (株)医学書院 ) 60 ( 10 ) 1106 - 1111 2016年10月

＜Point＞ふん便を用いたウイルス性胃腸炎のPOCTが可能なウイルスはロタ/ノロ/アデノウイルスであり,イムノクロマト法が主流となっている.ロタウイルスは便中の抗原量も多く,抗原の変異も少ないため,迅速診断での感度・特異度とも良好であるが,ワクチン株と野生株との鑑別はできない点には注意が必要である.ノロウイルスは抗原の多様性が大きく,迅速診断では検出が難しい遺伝子型も存在するため,結果の解釈に注意が必要である.アデノウイルスの迅速診断では共通抗原を認識していることから,腸管型以外のアデノウイルスも陽性となるため,結果の解釈には注意が必要である.(著者抄録)

【消化管感染症の発症メカニズム】ロタウイルスの病原性

津川毅

化学療法の領域 ( (株)医薬ジャーナル社 ) 32 ( 9 ) 1690 - 1695 2016年08月

ロタウイルス胃腸炎は5歳未満の急性胃腸炎による入院の約半数を占め,重症度は他のウイルス性胃腸炎よりも高い。再感染は起こるが感染の反復により軽症化する。ウイルス粒子10～100個で感染が成立し,アルコール消毒にも抵抗性のため極めて感染力は強いが,通常は1週間程度で自然軽快する。下痢発症のメカニズムとして,(1)小腸絨毛上皮細胞の破壊による吸収不良,(2)腸管神経系の刺激やNSP4タンパクによる細胞透過性の亢進などが考えられている。11分節型二本鎖RNAウイルスであるロタウイルスにおいて病原性と関連する遺伝子として,VP7,VP4(中和抗原),VP6(細胞内中和抗原),NSP4(エンテロトキシン)などが知られている。(著者抄録)

ワクチンをどう選ぶか? IPV、DPT-IPV、HPV

寺内芳彦, 田中孝明, 津川毅, 山口禎夫, 弓削昭彦

小児科臨床 ( (株)総合医学社 ) 69 ( 5 ) 932 - 939 2016年05月

【ガイドラインと最新文献による小児科学レビュー2016-'17】疾患編感染・免疫異常・膠原病 RSウイルス

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児科学レビュー ( (株)総合医学社 ) 2016-'17 190 - 200 2016年05月

RSウイルスワクチン (特集これからどうなる!? 日本の予防接種) -- (今後導入が期待されるワクチンに関する話題)

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児科診療 ( 診断と治療社 ) 79 ( 4 ) 541 - 546 2016年04月

CiNii

RSウイルス感染症 (特集小児感染症2015 : 小児感染症のマネージメント) -- (小児感染症のマネージメント)

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児科臨床 ( 日本小児医事出版社 ) 68 ( 12 ) 2509 - 2513 2015年12月

CiNii

【感染性胃腸炎】ウイルスロタウイルスの病原性と合併症

津川毅

最新医学 ( (株)最新医学社 ) 70 ( 11月増刊 ) 2266 - 2271 2015年11月

ロタウイルス胃腸炎は主に5歳未満の児に,下痢,嘔吐,腹痛,発熱を起し,小児の急性胃腸炎による入院の約半数を占め,重症度はほかのウイルス性胃腸炎よりも高い.病原性と関連する遺伝子には,VP7,VP4(中和抗原),VP6(細胞内中和抗原),NSP4(エンテロトキシン)などがある.通常は1週間程度で自然軽快するが,比較的頻度の高い合併症として,胃腸炎関連けいれん,熱性けいれん,重篤なものでは脳症や菌血症が重要である.(著者抄録)

RSウイルス感染症 (特集より良いプライマリ・ケアのための最新「かぜ」情報) -- (「かぜ」を引き起こす代表的なウイルス感染症)

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児科診療 ( 診断と治療社 ) 78 ( 10 ) 1324 - 1330 2015年10月

CiNii

感染症・予防接種レター(第54号) 既に出てきた水痘ワクチン定期接種の効果

庵原俊昭, 岡田賢司, 乾幸治, 多屋馨子, 三田村敬子, 菅原美絵, 津川毅, 古賀伸子, 日本小児保健協会予防接種・感染症委員会

小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 74 ( 4 ) 595 - 596 2015年07月

【近未来の感染症診療】抗RSウイルス薬及びRSウイルスワクチン

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

外来小児科 ( (一社)日本外来小児科学会 ) 18 ( 2 ) 184 - 189 2015年07月

【小児感染症-薬物治療のスタンダード】病態から治療までのポイント感染性胃腸炎

津川毅

薬事 ( (株)じほう ) 57 ( 6 ) 867 - 871 2015年06月

感染性胃腸炎は細菌(カンピロバクター、サルモネラ、下痢原性大腸菌など)、ウイルス(ロタ、ノロなど)をはじめとする感染性病原体による下痢、嘔吐を主症状とする感染症である。細菌性胃腸炎の診断は便培養がgold standardであるが、確定までに時間を要するために、ウイルス迅速診断(ロタ、ノロなど)が陰性の場合は以下の情報を参考に鑑別を行う。すなわち、強い臨床症状(血便、強い腹痛、しぶり腹)や強い炎症反応(白血球増多、CRP高値)などが細菌性を疑う所見であるが、たとえ細菌性であっても「健常児で軽症であれば便培養を採取のうえ、対症療法による経過観察」が治療の原則である。(著者抄録)

【抗菌薬、抗ウイルス薬-いつ始めるの、いつ止めるの?】ピンポイント小児医療抗RSウイルス薬の開発の現状

堤裕幸, 要藤裕孝, 津川毅

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 47 ( 4 ) 595 - 597 2015年04月

ロタウイルス感染症とワクチン

津川毅, 堤裕幸

感染症 ( アステラス製薬(株) ) 45 ( 1 ) 9 - 13 2015年01月

ロタウイルスは1973年Bishopにより発見され、ノロウイルスと並んで急性胃腸炎の原因ウイルスとして重要である。ロタウイルスは5歳までにほぼすべての子どもが感染し、小児の急性胃腸炎による入院の約40%を占める。わが国では3～5月にかけて流行し、胃腸炎関連けいれん、脳炎・脳症などの合併症や死亡例もある。ロタウイルスワクチン(ロタリックス、ロタテック)の有効性と安全性が2006年に報告され、世界各国で接種がひろがり、2009年には世界保健機関(WHO)が定期接種を勧奨し、現在世界120ヶ国以上で認可され、約30ヶ国で定期予防接種化されている。わが国では2011年に承認されたが、ロタウイルス胃腸炎の疫学的変化やワクチンの副反応である腸重積症を把握するためのサーベイランス体制の構築と、ロタウイルスワクチンの定期接種化が急務である。(著者抄録)

【感染症ケースカンファレンス】初級編胃腸炎症状後にけいれん、意識障害を呈した10ヵ月女児

名和智裕, 横澤正人, 辰巳正純, 津川毅, 堤裕幸

小児科診療 ( (株)診断と治療社 ) 77 ( 4 ) 485 - 490 2014年04月

ロタウイルス胃腸炎から発熱、けいれん、意識障害、ショック、多臓器不全、DICなどの症状が急激に進行し出血性ショック脳症症候群(HSES)と診断した10ヵ月女児に対して集学的治療を行い、救命しえた。ロタウイルスはG2P[4]株で非構造蛋白でありenterotoxic domainを内部にもつNSP4蛋白の遺伝子型はE2であった。HSESの病態については現在も未知の領域が多く、ロタウイルスとの関連も含めて今後も検討を重ねていく必要があると考えられた。(著者抄録)

【小児感染症の予防2014】ワクチンによる小児感染症の予防ロタウイルスワクチン開発の歴史、現状と今後の課題

津川毅

小児科臨床 ( (株)総合医学社 ) 67 ( 4 ) 541 - 550 2014年04月

ロタウイルスワクチンと腸重積症

津川毅

感染症内科 ( (有)科学評論社 ) 2 ( 3 ) 326 - 333 2014年03月

【予防接種Q&A】ロタウイルス接種直後の嘔吐接種直後に嘔吐した場合の対応を教えてください

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 647 - 647 2013年11月

【予防接種法改正予防接種とワクチンの現状】任意接種ロタウイルス

津川毅

小児科 ( 金原出版(株) ) 54 ( 12 ) 1783 - 1793 2013年11月

【予防接種Q&A】ロタウイルス腸重積症発症の危険率ワクチン接種後の腸重積症発症の危険率はどのくらいですか

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 648 - 650 2013年11月

【予防接種Q&A】ロタウイルスロタウイルス感染症の現状と課題

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 638 - 641 2013年11月

【予防接種Q&A】ロタウイルス接種回数の途中変更 2回接種ワクチン(ロタリックス)と3回接種ワクチン(ロタテック)を開始後に変更できますか

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 645 - 645 2013年11月

【予防接種Q&A】ロタウイルス接種回数の違いと効果ロタウイルスワクチン2回接種と3回接種の選択基準はなんですか効果の差はあるのですか

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 642 - 644 2013年11月

両ワクチンともロタウイルス胃腸炎の重症化予防のために開発されたが、弱毒化のメカニズムの違いにより、1価ヒトロタウイルスワクチン(ロタリックス)は2回接種、5価ウシ・ヒトロタウイルス組み換え体ワクチン(ロタテック)は3回接種となっている。また、両ワクチンの臨床試験における胃腸炎の重症度評価法が異なるために単純な比較はできないが、互いに同等の有効性と安全性が示されている。(著者抄録)

【予防接種Q&A】ロタウイルス下痢・嘔吐の評価基準接種を控えなければならない下痢・嘔吐の評価基準はありますか

津川毅, 堤裕幸

小児内科 ( (株)東京医学社 ) 45 ( 増刊 ) 646 - 646 2013年11月

ロタウイルスワクチン (特集予防接種最前線 : スケジュール管理につなげよう) -- (乳幼児にとって大切なワクチン)

津川毅, 堤裕幸

小児看護 ( へるす出版 ) 36 ( 4 ) 412 - 418 2013年04月

CiNii

今、マイコプラズマ肺炎にどう対応すべきか?

松井亨, 洪真紀, 津川毅, 鶴岡美幸, 松原啓太, 宮入烈

小児科臨床 ( (株)日本小児医事出版社 ) 66 ( 3 ) 534 - 539 2013年03月

【腸管感染症の最新知見】ウイルス性腸管感染症ロタウイルス胃腸炎

津川毅, 堤裕幸

臨床と微生物 ( (株)近代出版 ) 40 ( 2 ) 149 - 154 2013年03月

ウイルス性胃腸炎のワクチンによる予防 (ウイルス性胃腸炎)

津川毅, 堤裕幸

臨床検査 ( 医学書院 ) 57 ( 1 ) 77 - 84 2013年01月

CiNii

【ワクチン対策の現状と課題】ロタウイルスワクチン

津川毅, 堤裕幸

化学療法の領域 ( (株)医薬ジャーナル社 ) 29 ( 2 ) 294 - 300 2013年01月

現行のロタウイルスワクチン(ロタリックス、ロタテック)の有効性と安全性は大規模臨床試験で2006年に報告された。2009年にはWHOがロタウイルスワクチン定期接種を勧奨し、現在は世界120カ国以上で認可され、約30カ国で定期予防接種に組み込まれている。わが国においても、2011年にロタリックスが、2012年にはロタテックも発売されたが定期接種化はされておらず、接種回数の違い(2回と3回)、腸重積症の副反応などの課題もある。今後はロタウイルスワクチン接種方法の明確化とともに、ワクチン導入による疫学的変化のモニタリングも必要である。(著者抄録)

好中球減少症を中心とした小児免疫不全者に対する抗菌化学療法

弓削昭彦, 津川毅, 新妻隆広, 宮田一平, 山岸由佳, 新田雅彦, 寺内芳彦, 森内浩幸

小児科臨床 ( (株)総合医学社 ) 65 ( 3 ) 492 - 499 2012年03月

やはりハイリスクアトピー児の母親は母乳を与えるならば鶏卵摂取の制限は必要ではないだろうか 15年間のアレルギー検査の検討から

東海林黎吉, 荒木義則, 古屋孝子, 池端正美, 小林正樹, 堀田智仙, 津川毅, 酒井好幸, 富田英, 畠山欣也, 吉田佳代, 近藤謙次, 大崎雅也, 本堂準子, 二階堂弘輝, 木村貢, 笹島知大, 中村秀勝, 大柳尚彦, 川村健太郎, 小杉陽祐, 小杉未奈, 林右, 長谷芳則, 白戸嵩嗣, 小泉依子, 川村牧子, 河原林治朗

市立室蘭総合病院医誌 ( 市立室蘭総合病院 ) 36 ( 1 ) 19 - 35 2011年10月

著者らは市立室蘭総合病院小児科で15年間にわたって持続する湿疹・咳・喘鳴・鼻汁・鼻閉などのある子どもと家族歴にアレルギー疾患のあるハイリスクアレルギーの子どもを対象にアレルギー検査をしてきた。総検査数は7871件でおよそ5000人の検査者のなかから1歳未満の乳児1263人を対象に母乳とアレルギー疾患の関連について特異的IgE抗体のスコア値を中心に検討した。その結果、母乳由来による卵白アレルギーに対応するため早期介入すべきと考えた。(著者抄録)

アスペルガーの摂食障害(食物回避)の1例

佐藤俊哉, 石井玲, 津川毅, 藤根美穂

岩見沢市立総合病院医誌 ( 岩見沢市立総合病院 ) 37 ( 1 ) 1 - 3 2011年06月

14歳男児の高機能自閉症。WISC-IIIでFIQ=103。特別支援学級(情緒)在籍。春から通常学級通級を3教科から5教科に増やし、母が働きだして夕方まで1人で家にいる事が多くなった。4月から嘔気が強くなり食べられず、体重が1ヵ月で約6kgやせて、-29.0%となり当院小児科入院。身体所見に異常なし。声チックあり。偏食が強く朝食はとらず昼の給食もとらない生活を続けていた。感覚過敏あり医療処置に強く抵抗するが、高カロリー輸液には抵抗しない。本人に「やせ願望」はなく、なぜやせるのかを理解しない。内服(スルピリド+抗不安薬)で開始するも、抑うつ症状もでて水も飲まなくなり、SSRI内服追加し高カロリー輸液管理とした。体重が増えるに従い、理学・作業療法追加し「合宿」ということばで入院を考えた。小さい目標設定により、3回食べられるようになった。神経性無食欲症と違い、アスペルガーの食物回避の場合にはやせ願望はなく、小さい目標設定が有効であった。(著者抄録)

川崎病との鑑別に苦慮した若年性特発性関節炎全身型の1例

五十嵐敬太, 松本日出男, 野口聡子, 堀田智仙, 高室基樹, 鎌崎穂高, 木下和子, 永井和重, 沼崎啓, 富田英, 堤裕幸, 木村貢, 関公平, 平木雅久

日本小児科学会雑誌 ( (公社)日本小児科学会 ) 109 ( 7 ) 867 - 867 2005年07月

Kartagener症候群の1女児例

津川毅, 黒岩由紀, 木下和子, 永井和重, 沼崎啓, 堤裕幸, 白崎英明, 佐々木文, 佐藤昌明

アレルギーの臨床 ( (株)北隆館 ) 24 ( 3 ) 261 - 261 2004年03月

自然軽快した左気管支狭窄の一例

津川毅, 酒井好幸, 東海林黎吉, 堀田智仙, 高室基樹

日本小児科学会雑誌 ( (公社)日本小児科学会 ) 106 ( 2 ) 230 - 230 2002年02月

間質性肺炎を合併した小児皮膚筋炎の一例

津川毅, 堀田智仙, 東海林黎吉, 松坂英信, 大久保敏彦, 吉田悟

市立室蘭総合病院医誌 ( 市立室蘭総合病院 ) 26 ( 1 ) 60 - 63 2001年03月

16歳男.約4ヵ月前から両眼瞼紅斑が出現し近医眼科を受診したが診断確定しない為,筆者らの施設に来診し,両手腫脹・紅斑,握力低下も出現したため皮膚筋炎を疑われ入院となった.入院時にはヘリオトロープ疹,両手浮腫性紅斑を認め,握力は右18kg,左16kg,上肢挙上の違和感,下肢屈曲で大腿付近の疼痛を認めた.血液検査ではGOT・LDH・CPK・アルドラーゼの上昇を,胸部X線・CTでは間質性肺炎像を認めたが肺機能検査では異常を認めなかった.大腿・左肩のMRI所見および筋生検の結果では皮膚筋炎の所見が認められた.メチルプレドニゾロン(MPSL)30mg連日投与を開始したところ,徐々に皮膚症状・筋症状,検査所見が改善し,1ヵ月後よりMPSLの漸減を開始し,更に2ヵ月後には胸部MRIにて間質性肺炎の縮小を認め,MPSLの20mg隔日投与として退院となった.退院後4ヵ月の現在,MPSLの10mg隔日投与で経過観察中である

ACTHに抵抗性で後頭部にCortical dysplasiaを疑われたWest症候群の1例

津川毅

てんかんをめぐって 19 56 - 61 1998年

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