研究者詳細 - 北田　文華

論文 - 北田　文華

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薬剤徐放性を有する人工真皮(ペルナックGプラス)とbFGF(フィブラストスプレー)を併用した熱傷創治療の経験

宮林亜沙子, 四ツ柳高敏, 原田二郎, 北田文華, 北愛里紗, 濱本有祐

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 47 ( 1 ) 35 - 35 2021年03月

New Concept for Severely Burned Ear Reconstruction: Grafting of the Frame Using Banked Ear Cartilage Combined with Costal Cartilage.

Takatoshi Yotsuyanagi, Ken Yamashita, Asuka Sugai, Shinji Kato, Ayako Gonda, Ayaka Kitada, Masahiro Onuma, Mami Kudo

Plastic and reconstructive surgery. Global open 9 ( 2 ) e3058 2021年02月 [国際誌]

Damage and loss of ear cartilage can easily occur in a burned ear accompanied by severe extensive burns due to exposure of the cartilage or chondritis. Deformity can also occur due to later development of scar contracture despite minimal damage to the ear cartilage when the injury occurred. We have developed a new technique for treatment of a deep burn in the whole ear. Methods: In the new technique, the ear is amputated, and soft tissues are denuded. The cartilage is banked in a subcutaneous pocket in the chest and later regrafted in combination with costal cartilage. Results: Although techniques for regrafting banked ear cartilage have been reported, the reconstructed ear cannot acquire a good shape because of absorption of the cartilage or lack of intensity to sustain the outline of the ear. Meanwhile, when we tried to reconstruct an ear by only using costal cartilage, we found it difficult to fabricate a frame because most patients are adults in whom the costal cartilage is too rigid and fragile to be shaved or combined. In our technique, the frame has both the advantages of sufficient intensity in costal cartilage and a smooth curved surface together with elasticity in the ear cartilage. Ears reconstructed by our technique have a natural appearance. Conclusion: Our technique can be used for cases in which treatment for another large area of the body surface needs to be performed first to save the patient's life.

DOI PubMed

小耳症における移植軟骨感染後の再形成時の工夫ティッシュ・エキスパンダーの有用性

上田直弘, 四ツ柳高敏, 山下建, 須貝明日香, 権田綾子, 北田文華, 大沼眞廣, 原田二郎, 石崎力久

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 41 ( 2 ) 51 - 58 2021年02月

序論:小耳症に対する肋軟骨移植術後に感染を生じた場合、再建材料の不足等により再形成は困難をきわめる。感染例の再形成時にティッシュ・エキスパンダー(TE)を併用することで良好な結果が得られたので報告する。方法:感染から6ヵ月以上経過したのち、肋軟骨移植予定部位にTEを挿入する。挿入後10〜14日後にTEを抜去し、通常と同様に肋軟骨移植術を再度施行する。結果:TE挿入後に感染の再燃を認めた症例もあったが、最終的に形態の保たれた耳介となった。考察:再形成時にTEを併用することで、1)皮弁血流の安全性の確認、2)感染の有無の確認、3)皮弁血流の増強といった効果を得ることができた。瘢痕皮膚を利用するため、必ずしも良好な形態が得られるわけではないが、より安全な再形成を行うことが可能である。(著者抄録)

術中止血困難を契機に軽症血友病Aと判明した小耳症の1例

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 原田二郎, 北田文華, 権田綾子, 山内誠, 山下建, 齋藤有

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 64 ( 2 ) 215 - 221 2021年02月

症例は10歳男児で、生下時より左耳甲介型小耳症を認め、耳介形成希望で入院した。血液検査でAPTTの延長を認めたが術前は問題とせず、右肋軟骨移植による耳介形成術を行った。耳介に関しては術中問題を認めなかったが、肋軟骨採取部の軟部組織・軟骨膜の止血が困難であったため、ペンローズドレーンを挿入して閉創した。問診で昔から鼻血が止まりづらく皮下出血も多かったことが判明し、術後の精査にて第VIII因子活性27%と低下を認め、先天性血友病Aと診断した。術後6日の採血検査にて貧血を認め、CT検査にて肋軟骨採取部の皮下・筋層下に広範に血腫形成を認め、遺伝子組み換え第VIII因子製剤補充療法を計13日間行い、術後25日に退院した。肋軟骨移植術6ヵ月後に耳介挙上術を予定し、手術日より7日間アドベイトを投与し手術は問題なく終了した。移植皮膚も良好に生着しその後2年経過観察にて問題なく経過している。

小耳症術後の軟骨露出創に対し局所陰圧閉鎖療法を用いて治療した1例

白夏林, 四ツ柳高敏, 大沼眞廣, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 山下建, 松井瑞子

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 64 ( 1 ) 75 - 80 2021年01月

症例は10歳男児で、左小耳症を主訴とした。左耳垂残存型小耳症に対して肋軟骨移植による耳介形成術と耳介挙上術を行ったが、耳介挙上術後約6ヵ月時に挙上用の追加移植軟骨を固定しているワイヤーが耳介後面に露出し、同部位から滲出液を認めた。有意な感染は認めなかったが、ワイヤーと頭側の軟骨片を除去して一部開放創とし、残存する軟骨露出部断端に対して陰圧100mmHgで陰圧閉鎖療法(NPWT)を行った。その結果、比較的短期間で軟骨は肉芽で被覆された。創治癒後約1年以上経過したが、合併症なく良好な耳介形態が形成されており、耳介全体の聳立は比較的良好に維持されていた。耳介後面で耳介形態に影響せず、かつ周囲死腔を閉鎖できる有用な組織がない状況において、NPWTは低侵襲に短期間で治癒が得られる有効な手技の一つになると考えられた。

小児期の熱傷瘢痕拘縮により生じた尖足変形に対する治療経験

大沼眞廣, 四ツ柳高敏, 山下建, 濱本有祐, 須貝明日香, 権田綾子, 北愛里紗, 北田文華, 宮林亜沙子, 原田二郎, 上遠野なほ

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 46 ( 5 ) 181 - 186 2020年12月

われわれは小児期に広範囲熱傷を受傷し,足関節の瘢痕拘縮からアキレス腱短縮を伴う尖足変形を生じた症例を経験した.これに対して成長に伴い3度のアキレス腱延長術を行い,最終的に遊離広背筋皮弁で関節周囲を被覆することで良好な結果を得た.熱傷瘢痕拘縮では,神経麻痺や先天性内反足による尖足変形とは異なり,足関節周囲の瘢痕形成が著明であり,再建に利用できる健常組織が限られるうえ,小児においては成長に伴う再拘縮も問題となる.本症例でも整形外科では下腿骨の骨切り術を提案されたが,関節周囲の硬い瘢痕拘縮自体に対する解除を要すること,拘縮の程度が強いため下肢の短縮が著明になること,成長に伴い再手術を要することなどの点からわれわれはアキレス腱延長術を選択した.皮膚の瘢痕拘縮では成長を考慮し,時期ごとに慎重な術式選択が求められるため,特に小児においては一般的な尖足変形と異なる概念で治療を行う必要があると考えられた.(著者抄録)

耳介再建後に外傷による軟骨露出を来たした小耳症の2例

北田文華, 四ツ柳高敏, 原田二郎, 上田直弘, 大沼眞廣, 権田綾子, 須貝明日香, 山下建

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 63 ( 9 ) 1173 - 1179 2020年09月

症例1は11歳男児、症例2は12歳男児で、右耳垂型小耳症に対して二期的に肋軟骨移植術と耳介挙上術を行い、創治癒が得られた。しかし、症例1は術後2ヵ月に右耳介を強打し、耳輪後面に2ヵ所の軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。症例2は術後2ヵ月に耳介後面頭側の眼鏡の柄が接触する部位に軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。いずれも滲出液や感染徴候は認めず、受診が外傷後早期であったため、デブリードマンと露出部軟骨の剥削、隣接部位からの局所皮弁と分層植皮術という最小限の処置で治癒に至った。

小耳症に対する補聴器の現状と形成外科医が留意すべき点

四ツ柳高敏, 上田直弘, 原田二郎, 白夏林, 大沼眞廣, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 中川嗣文, 山下建

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 40 ( 8 ) 442 - 443 2020年08月

Full-thickness total upper eyelid reconstruction with a lid switch flap and a reverse superficial temporal artery flap.

Ken Yamashita, Takatoshi Yotsuyanagi, Asuka Sugai, Ayako Gonda, Arisa Kita, Ayaka Kitada, Masahiro Onuma, Mami Kudo

Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS 73 ( 7 ) 1312 - 1317 2020年07月 [国際誌]

BACKGROUND: Reconstruction of the upper eyelid with the same eyelid tissue is desirable because of the ability to achieve eye opening/closing and corneal protection, and a lid switch flap is a useful method. For total defects, almost all of the tissues of the lower eyelid should be used; however, the reconstruction of the lower eyelid donor site has often been undervalued. Reconstruction with an insufficient amount of soft tissue often results in complications such as lagophthalmos and ectropion. Here, we report our method of management of total upper eyelid defects and secondary reconstruction of the lower eyelid donor site. METHOD: A lid switch flap is designed on the lower eyelid as the first operation. As important points, the height of the flap of the anterior lamina should be the same but the conjunctiva as the posterior lamina should be harvested up to the conjunctival fornix to obtain sufficient tissue. After switching the flap, the lower eyelid donor site is reconstructed with sufficient tissue: cheek mucosa, conchal cartilage, and a reverse superficial temporal artery flap as a three-layered structure. RESULTS: Three patients were treated using our method, and we achieved favorable results with a sufficient amount of soft tissue for the reconstruction of the lower eyelid. CONCLUSION: Reconstruction of the upper eyelid with sufficient tissue from the lower eyelid is important for eyelid function.

DOI PubMed

眉毛部より発生した微小嚢胞性付属器癌の1例

北愛里紗, 山下建, 大沼眞廣, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 四ツ柳高敏

創傷 ( (一社)日本創傷外科学会 ) 11 ( 2 ) 70 - 75 2020年04月

症例は66歳男性で、右眉毛部〜額部にかけての皮膚・皮下硬結、右開瞼障害を主訴とした。32年前に右眉毛部をスズメバチに刺された後より硬結を自覚し、徐々に拡大した。単純MRI検査にて腫瘍は眼窩内で眼球に接し、外側直筋、上直筋、内側直筋、視神経に浸潤し、生検の病理組織学的所見で微小嚢胞性付属器癌と診断された。眼窩内容全摘を伴う拡大切除による腫瘍全摘手術を施行し、死腔には側頭筋弁を充填した。眼窩上縁、外側縁は右側頭部後方の頭蓋骨内板を用いて再建し、皮膚欠損部を遊離前外側大腿皮弁にて被覆し、皮弁茎は右浅側頭動静脈に吻合した。手術後2週目に壊死した皮弁のデブリードマンと遊離広背筋皮弁による再建を行い、手術後2ヵ月半に右眼窩部に放射線治療を行った。その後、右耳後部リンパ節、左眼窩内、左頸部リンパ節に転移を認め、その都度郭清・摘出術と放射線治療を行ったが、初回手術より2年2ヵ月で腫瘍死した。

咽頭粘膜弁による軟口蓋再建の1例

宮林亜沙子, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 加藤慎二, 須貝明日香, 山下建, 石崎力久

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 63 ( 2 ) 223 - 228 2020年02月

67歳男性。左頬粘膜の疼痛を主訴に前医を受診し、扁平上皮癌の診断にて切除術が施行された。だが、術後1年で隣接する左軟口蓋に腫瘍の再発を認め、腫瘍切除および欠損部に右硬口蓋の粘膜骨皮弁による再建が施行されるも、術後壊死により左軟口蓋に広範な欠損を生じたため当科へ紹介となった。当科では左軟口蓋に約1/2に及ぶ広範囲な全層欠損に対し咽頭粘膜弁による再建を行った。その結果、術後経過は良好で、術後は開鼻声などの構音障害が著明に改善し、明瞭な会話が可能となり、術後10ヵ月の時点で瘻孔の再発は認められていない。

仙骨部毛巣洞に対してtransposition flapを施行した症例に関する検討

大沼眞廣, 石崎力久, 北愛里紗, 北田文華

創傷 ( (一社)日本創傷外科学会 ) 11 ( 1 ) 8 - 12 2020年01月

毛巣洞は体毛の刺入などによって発生する疾患で,仙骨部に好発する。その手術方法に関してはさまざまな報告があるが,われわれは臀裂の平坦化を目的としてtransposition flapを施行している。今回この方法を施行した過去約6年間18例に関して,疫学的特徴とともにその術後経過を調査した。結果,当科で治療を行った患者は男性や若年者,肥満者が多く,職業に関しては一定の傾向を認めないという過去の報告と類似した特徴をもっていた。そして毛巣洞手術で最も焦点となる再発率は,18例中,6ヵ月以上の経過観察が可能であった11例で9.1%と十分に低く,transposition flapは有用な方法であると考えられた。一方で創離開を生じる割合は高く,今後はその割合を減少させる方法を検討する必要がある。(著者抄録)

片側口唇裂術後に露出したwet lipに対する二次修正術

松満紗代子, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 加藤慎二, 須貝明日香, 山下建, 中岡啓喜

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 62 ( 12 ) 1431 - 1436 2019年12月

片側口唇裂術後に露出したwet lipに対しZ形成術を応用して二次修正術を行った2例について検討した。症例1(17歳男性)はwet lipの露出幅が比較的軽度であったことから、片側からの皮弁の移動のみで修正可能であった。口笛様変形に対しては、赤唇のボリュームが多い披裂側に皮弁を形成し、ボリュームの少ない中央唇に移動することで良好な改善が得られた。症例2(11歳女児)では露出したwet lip、口笛様変形の幅がともに広く、両側からの皮弁の移動を要した。いずれの症例も露出したwet lipと口笛様変形両方を同時に改善可能であった。

小児小耳症手術における肋軟骨採取

加藤慎二, 四ツ柳高敏, 北田文華, 北愛里紗, 山下建

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 39 ( 7 ) 334 - 334 2019年07月

【上眼瞼除皺術におけるデザインのポイント】加齢性上眼瞼皮膚弛緩症に対する余剰皮膚切除法の選択

山下建, 四ツ柳高敏, 工藤真未, 北田文華, 北愛里紗, 権田綾子, 加藤慎二, 須貝明日香

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 62 ( 7 ) 757 - 764 2019年07月

腋窩部熱傷後瘢痕拘縮に対する治療経験

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 工藤真未, 天王地敏雅, 松満紗代子, 北田文華, 北愛里紗, 権田綾子, 加藤慎二, 中川嗣文, 山下建

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 45 ( 2 ) 97 - 97 2019年06月

【形成外科の治療指針update 2019】頭頸部疾患小耳症

北田文華, 四ツ柳高敏

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 62 ( 増刊 ) S110 - S110 2019年06月

New technical method to correct secondary vermilion deformities with cleft lip.

Takatoshi Yotsuyanagi, Ken Yamashita, Makoto Yamauchi, Asuka Sugai, Shinji Kato, Ayako Gonda, Arisa Kita, Ayaka Kitada

Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS 71 ( 12 ) 1810 - 1815 2018年12月 [国際誌]

Various techniques for correcting whistling deformities that occurred after primary surgery for cleft lip have been reported. These techniques are mainly intended to correct the lack of volume of the red lip. However, irregularity of the dry-wet lip junction (mucocutaneous junction) in the red lip has rarely been mentioned. If the wet lip is located in an exposed area, not only is the aesthetic appearance poor but also uncomfortable complications such as a crusted or bleeding lip repeatedly occur under a dry condition. A new technique for correcting the irregular line of the dry-wet lip junction is described in this report. The technique is simple. After removal of the exposed wet lip, flaps are designed on both dry lip sides of the defect as M-W-M plasty and are transposed toward the defect. The dog-ears are small; the scar is inconspicuous because it is incorporated with the wrinkle line, and scar contracture is prevented. In addition, more soft tissues may be included to correct a mild whistling deformity.

DOI PubMed

熱傷後瘢痕拘縮および肥厚性瘢痕の治療戦略熱傷後瘢痕拘縮による耳介変形に対する外科的治療 62症例108耳介の治療経験から

四ツ柳高敏, 山下建, 須貝明日香, 加藤慎二, 権田綾子, 北愛里紗, 北田文華, 天王地敏雅, 中川嗣文

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 44 ( 4 ) 167 - 167 2018年11月

腱延長と遊離皮弁の併用を要した足関節熱傷瘢痕拘縮の1例

北田文華, 四ツ柳高敏, 天王地敏雅, 加藤慎二, 須貝明日香, 山下建, 宮林亜沙子, 大沼眞廣

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 44 ( 4 ) 206 - 207 2018年11月

小耳症における眼鏡を用いた耳介形成位置決定の工夫

宮林亜沙子, 四ツ柳高敏, 天王地敏雅, 北田文華, 鈴木明世, 加藤慎二, 権田綾子, 須貝明日香, 中川嗣文, 山下建

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 38 ( 6 ) 335 - 335 2018年06月

腱延長と遊離皮弁の併用を要した足関節熱傷瘢痕拘縮の1例

加藤慎二, 四ツ柳高敏, 大沼眞廣, 北田文華, 鈴木明世, 須貝明日香, 山下建

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 44 ( 2 ) 90 - 90 2018年06月

小耳症二次修正においてもみあげ形成が有用であった1例

北田文華, 四ツ柳高敏, 石崎力久, 山下建, 須貝明日香, 加藤慎二, 権田綾子, 鈴木明世

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 60 ( 5 ) 571 - 576 2017年05月

21歳男。左小耳症術後の耳介変形を主訴とした。他院にて小耳症手術(9歳時:肋軟骨移植、10歳時:耳介挙上)を行ったが満足度が低く、15歳時に外観改善希望で初診となった。もみ上げの低形成があるため耳介を誤った位置に作成されており、耳介形態自体も良好でなかった。耳介フレームに手を加えず、眼鏡やマスク着用のための耳介側頭溝の形成を目的として、耳介位置の後上方への移動、もみあげ形成、耳甲介部の再形成と耳介挙上追加を行った。もみあげ形成は皮弁前方皮下のtemporoparietal fasciaを茎とし、耳介位置移動後の耳前部の皮膚欠損部に島状皮弁を移動した。術後、眼鏡やマスクの装着が可能となり、耳介の変形は頭髪により目立たなくなった。

当院における上肢に発生した腫瘍の検討

石崎力久, 佐藤攻, 北田文華

日本手外科学会雑誌 ( (一社)日本手外科学会 ) 34 ( 1 ) S791 - S791 2017年04月

外傷後全耳介欠損に対し再建を行った1例

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 山内誠, 山下建, 齋藤有

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 35 ( 12 ) 702 - 702 2015年12月

ハイドロサージェリーシステム(バーサジェット)を用いた広範囲熱傷の治療経験

権田綾子, 齋藤有, 北田文華, 須貝明日香, 山内誠, 山下建, 四ツ柳高敏

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 41 ( 4 ) 177 - 177 2015年11月

感染により再形成を要した小耳症の1例

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 北田文華, 北愛里紗, 山内誠, 山下建, 齋藤有

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 35 ( 9 ) 551 - 552 2015年09月

Review of 30 cases of orbital tumors considering IgG4-related disease

Ken Yamashita, Takatoshi Yotsuyanagi, Ayaka Kitada, Ayako Gonda, Asuka Sugai, Makoto Yamauchi, Tamotsu Saito

Japanese Journal of Plastic Surgery ( Kokuseido Publishing Co. Ltd ) 58 ( 7 ) 787 - 796 2015年07月

We retrospectively reviewed 30 cases of orbital tumors in patients who underwent surgery in our department between October 2009 and June 2012. The mean age of onset was 51 years, and 15 patients were aged more than 50 years. There were no differences in tumor incidence by sex. The majority of tumors (25 cases, 83 %) were unilateral, and no difference in laterality was found. Regarding the location in the orbit, 19 cases (63 %) occurred in the lacrimal gland area. The tumor types included 21 (70 %) benign tumors and 9 (30 %) malignant tumors. The most frequently encountered tumors (8 cases, 27 %) were IgG4-related diseases, and 7 of the 9 malignant tumors (23 %) were malignant lymphomas. The present series demonstrated a higher incidence of IgG4-related disease in orbital tumors than the previous reports in Japan, which described the majority of tumors as idiopathic orbital inflammation or pleomorphic adenoma. Therefore, appropriate clinical inspection and treatment are needed instead of immediate surgical resection.

眼窩内腫瘍30例の検討 IgG4関連疾患の概念を加味して

山下建, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 山内誠, 齋藤有

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 58 ( 7 ) 787 - 796 2015年07月

眼窩内腫瘍30例(男性15例、女性15例、平均年齢51歳)について検討した。腫瘍局在部位は両側5例、片側25例(右側13例、左側12例)で、全体で30例35眼であり、眼窩内局在部位は涙腺部19例(64%)、眼窩上方6例(20%)、眼窩下方4例(13%)、筋円錐内1例(3%)であった。初発症状(重複あり)は眼瞼腫脹15例(50%)、眼球突出、眼瞼下垂各11例(37%)であった。病理組織型は良性21例(70%:IgG4関連疾患8、多形腺腫6、皮様嚢腫2、その他5)、悪性9例(30%:悪性リンパ腫7、腺様嚢胞癌、低分化SCC各1)であった。発生由来による分類では、涙腺部のリンパ性腫瘍はMALTリンパ腫とIgG4関連疾患が殆どを占め、上皮性腫瘍では多形腺腫が最も多く、涙腺外では多種多様な腫瘍を認めた。当科での手術治療は26例(4例は他院にて生検済み)で、良性疾患は腫瘍全摘出を、IgG4関連疾患は部分生検か全摘出を、悪性疾患は部分生検を行った。

Abnormality of Auricular Muscles in Congenital Auricular Deformities.

Takatoshi Yotsuyanagi, Makoto Yamauchi, Ken Yamashita, Asuka Sugai, Ayako Gonda, Ayaka Kitada, Tamotsu Saito, Satoshi Urushidate

Plastic and reconstructive surgery 136 ( 1 ) 78e-88e 2015年07月 [国際誌]

BACKGROUND: It has been suggested that there is a close association of abnormality in auricular muscles with various congenital auricular deformities. However, there has been no investigation to determine what muscles are involved and how they affect the deformity. The authors examined abnormalities of auricular muscles for patients with various auricular deformities. METHODS: The authors examined 77 auricles of 62 patients with congenital auricular deformities, including cryptotia, Stahl's ear, prominent ear, lop ear, and others. The superior and posterior auricular muscles from the extrinsic auricular muscle group and the auricular oblique and transverse muscles from the auricular intrinsic muscle group were investigated. RESULTS: The authors found characteristic features of the abnormality of the muscle for each auricular deformity. In nearly all cases of cryptotia, abnormality was found in the superior auricular, auricular oblique, and auricular transverse muscles. Abnormal insertion was found mainly in the superior auricular muscle and was the main cause of cryptotia. In Stahl's ear, the major abnormality was abnormal insertion of the auricular transverse muscle, which creates an abnormal cartilaginous prominence in the scapha. The abnormality in cases of prominent ear was clearly limited mostly to the auricular transverse muscle and, in some cases, to the posterior auricular muscle. In lop ear, abnormality was mostly found in the auricular transverse muscle, with elongation, and in the superior auricular or auricular oblique muscle in some cases. CONCLUSIONS: There is a tendency for a specific muscle abnormality to be found in each deformity. It is important to identify the abnormal muscle and correct the abnormality during the operation.

DOI PubMed

自家培養表皮移植を行い救命しえた広範囲熱傷患者の1例

須貝明日香, 齋藤有, 山下建, 山内誠, 権田綾子, 加藤慎二, 北田文華, 小澤隆矩, 安田紗緒里, 四ツ柳高敏

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 41 ( 2 ) 98 - 98 2015年06月

Nasal reconstruction with a local flap considering the aesthetic unit principle

Makoto Yamauchi, Takatoshi Yotsuyanagi, Tamotsu Saito, Ken Yamashita, Asuka Sugai, Ayako Gonda, Ayaka Kitada, Ryuku Ozawa

Japanese Journal of Plastic Surgery ( Kokuseido Publishing Co. Ltd ) 58 ( 5 ) 487 - 495 2015年05月

Local flaps from surrounding tissues are both functionally and cosmetically better for reconstructing external nasal defects as compared to skin grafts and distant flaps. In the case of local flaps, the concept of the aesthetic subunit principle is important. This principle enables matching the shape of the defect or flaps to the subunits, to the greatest extent possible, and provides various advantages such as an inconspicuous scar or easy construction of a three-dimensional structure. However, the subunit principle that has been reported does not always match with all cases. Hence, we should consider the appropriate subunits depending on each case. The typical local flaps used for nasal defects are the nasolabial flap for defects of the ala, and the forehead flap or dorsal nasal flap for defects of the nasal tip and dorsum. Moreover, relatively large nasal defects that extend over several subunits have been frequently reconstructed using a forehead flap and distant flap. However, it is possible achieve restoration using local flaps from surrounding tissues by dividing the large defect for each subunit and combining several local flaps together.

【エステティックユニットを重視した顔面皮膚欠損の治療】エステティックユニットを重視した局所皮弁による外鼻再建

山内誠, 四ツ柳高敏, 齋藤有, 山下建, 須貝明日香, 権田綾子, 北田文華, 小澤隆矩

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 58 ( 5 ) 487 - 495 2015年05月

小耳症手術における肋軟骨採取に適した肋軟骨剪刀の開発

鈴木明世, 四ツ柳高敏, 北田文華, 権田綾子, 須貝明日香, 山内誠, 山下建, 齋藤有

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 35 ( 5 ) 291 - 291 2015年05月

女性の頸部熱傷後瘢痕拘縮に対する乳房縮小術の有用性

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 北田文華, 北亜里紗, 鈴木明世, 山田哲生, 香山武蔵, 山内誠, 山下建, 齋藤有

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 40 ( 4 ) 220 - 220 2014年11月

上眼瞼広範囲全層欠損に対しswitch flapと逆行性浅側頭動静脈皮弁を用いて再建した1例

鈴木明世, 山下建, 北田文華, 香山武蔵, 山内誠, 齋藤有, 四ツ柳高敏

日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 ) 34 ( 10 ) 781 - 781 2014年10月

CASE REPORT 低体温療法に用いたアイスパックによって発生した耳介凍傷の1例

北愛里紗, 四ツ柳高敏, 齋藤有, 山下建, 山内誠, 香山武蔵, 山田哲生, 北田文華

形成外科 ( 克誠堂出版(株) ) 57 ( 7 ) 799 - 803 2014年07月

16歳女。交通外傷を受傷し、急性硬膜下血腫に対して低体温療法を施行した。体温は34.5〜35.5℃に管理されていた。左耳介の耳輪と対耳輪に限局して発赤と表皮剥離を認め、凍傷を疑った。周囲の状況から、左耳介に当たっていたアイスパック(タオルに包んだ状態で使用)によるものと推察した。低体温療法は7日間継続し、その間左耳介凍傷に対しては軟膏による保存的治療を行った。創治療が遷延し、受傷後7日目に紹介受診した。デブリードマンと軟膏による保存的治療を行い、受傷後2ヵ月で上皮化した。しかし、耳輪では、受傷部位に一致して欠損が生じ、また同部の皮膚が菲薄化して疼痛を伴った。受傷後7ヵ月に手術を施行した。再建した耳輪および耳介後面に移植した皮弁にうっ血は生じず、創は良好に治癒して疼痛も消失した。術後7ヵ月時、耳輪の厚みは手術直後に比べてやや減少したものの、自然な外観が維持されている。

頸部熱傷後瘢痕拘縮に対して乳房縮小術も施行した1例

須貝明日香, 四ツ柳高敏, 北田文華, 北愛里紗, 鈴木明世, 山田哲生, 香山武蔵, 山内誠, 山下建, 齋藤有

熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 ) 40 ( 2 ) 107 - 107 2014年06月

Auricular frostbite caused by an ice pack during therapeutic hypothermia; A case report

Arisa Kita, Takatoshi Yotsuyanagi, Tamotsu Saito, Ken Yamashita, Makoto Yamauchi, Musashi Kayama, Tetsuo Yamada, Ayaka Kitada

Japanese Journal of Plastic Surgery ( Kokuseido Publishing Co. Ltd ) 57 ( 7 ) 799 - 803 2014年

The auricle is easily damaged because it is made up of soft tissue and protrudes from the temporal region. The helix is particularly vulnerable to external injuries such as burns or frostbites. Despite these risks, life saving treatments are usually prioritized, and have thus resulted in unfarorable aesthetic outcomes of the auricle owing to delayed reconstruction treatment. Herein, we report a case of frostbite injury to the auricle due to an ice pack placed during therapeutic hypothermia in an intensive care unit after a traffic accident. About one-third of the helix was lost even after careful conservative treatment, and the marginal skin had markedly thinned. The patient also complained of pain in the auricle. Seven months later, the helix was reconstructed using a retroauricular flap. There were no complications during the healing process. The pain reduced, and the shape the auricle was restored.

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<北田 文華>

論文 - 北田 文華

<北田　文華>

論文 - 北田　文華