Misc - YAMAKAGE Michiaki

重度の拘束性換気障害を合併した脊髄性進行性筋萎縮症患者の麻酔経験

宇野 あゆみ, 新山 幸俊, 橘 信子, 山内 正憲, 渡邊 昭彦, 山蔭 道明

麻酔 ( 克誠堂出版(株) )  61 ( 8 ) 830 - 833  2012.08

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症例は43歳女性で、4歳時より脊髄性進行性筋萎縮症(SPMA)を指摘され四肢筋力低下、嚥下障害を認め、日常生活動作は全介助、精神発達は正常であった。10年前、卵巣奇形腫を指摘されたが、良性腫瘍で周術期の呼吸器合併症の危険性を考慮し経過観察された。腫瘍は増大し、3年前より腹痛を認め、呼吸機能増悪が懸念されたため、全身麻酔下に開腹腫瘍摘出術を予定した。気管挿管下に全身麻酔で、硬膜外麻酔を併用した。呼吸は可能な限り、自発呼吸を温存した圧補助換気を行った。レミフェンタニル投与中は筋固縮に注意しながら、同期的間欠的強制呼吸を行ったが、自発呼吸は残存しており、呼吸状態は200〜300ml、呼吸回数12〜15回/min-1であった。腫瘍摘出後、レミフェンタニルを中止し呼吸も圧補助換気のみとなったが、中止前後で呼吸状態に大きな変化を認めなかった。重度の拘束性呼吸障害を合併するSPMA患者における開腹術に対して、自発呼吸を温存した呼吸管理と硬膜外麻酔を積極的に施行し、呼吸機能を悪化させることなく安全に周術期管理を行うことができた。

Improved phantom limb pain and phantom limb sensation after operation for forequarter amputation with oral gabapentin : reports of 3 cases

MIZUKAMI Naomi, NIIYA Tomohisa, YAMAUCHI Masanori, TACHIBANA Nobuko, TAKAHASHI Mika, YAMAKAGE Michiaki

JJSPC ( 一般社団法人 日本ペインクリニック学会 )  19 ( 2 ) 111 - 114  2012.06

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We report 3 patients with phantom limb pain and phantom limb sensation after an operation for forequarter amputation whose pain was relieved by oral gabapentin. Case 1 had phantom pain 14 days after amputation. The pain was relieved with a dose of 300 mg/day of oral gabapentin, and the numerical rating scale (NRS) was improved from 8/10 to 0~1/10. Case 2 had a neuropathic pain caused by a tumor of humerus before amputation, and oral gabapentin was administered at a dose of 300 mg/day. Pain was relieved and NRS was improved from 5/10 to 3/10. Oral gabapentin at the same dose was also effective for relieving a phantom sensation that occurred 9 days after the operation. Case 3 had phantom pain 2 days after amputation. Pain was relieved with a dose of oral gabapentin, 600 mg/day, and NRS was improved from 6/10 to 2/10.<br>The results in these cases suggest that oral gabapentin is effective for the relief of phantom pain and phantom sensation after amputation.

DOI CiNii

難治性疼痛患者への介入におけるMMPIの有用性

杉目 史行, 山内 正憲, 水口 亜紀, 新谷 知久, 渡邊 昭彦, 大森 英哉, 山蔭 道明

日本ペインクリニック学会誌 ( (一社)日本ペインクリニック学会 )  19 ( 3 ) 322 - 322  2012.06

カルバマゼピン血中濃度測定に基づく抗てんかん薬のローテーション

橘 信子, 山内 正憲, 渡邊 昭彦, 高橋 三佳, 山澤 弦, 御村 光子, 山蔭 道明

日本ペインクリニック学会誌 ( (一社)日本ペインクリニック学会 )  19 ( 3 ) 389 - 389  2012.06

緩和ケアチームがかかわった骨髄移植関連症例における鎮痛剤の使用状況

渡邊 昭彦, 水口 亜紀, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本ペインクリニック学会誌 ( (一社)日本ペインクリニック学会 )  19 ( 3 ) 416 - 416  2012.06

がん患者の疼痛緩和におけるトラムセットの有効性

水口 亜紀, 渡邊 昭彦, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本ペインクリニック学会誌 ( (一社)日本ペインクリニック学会 )  19 ( 3 ) 417 - 417  2012.06

緩和ケアチーム介入患者における集中治療室利用症例の検討

渡邊 昭彦, 水口 亜紀, 高橋 三佳, 水上 奈穂美, 藤井 明美, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本緩和医療学会学術大会プログラム・抄録集 ( (NPO)日本緩和医療学会 )  17回   368 - 368  2012.06

呼吸不全と敗血症性ショックを呈した患者の体外膜型人工肺補助下での縦隔洗浄ドレナージの麻酔経験

河村 真衣子, 黒田 浩光, 渋川 圭介, 鎌田 康宏, 山内 正憲, 山蔭 道明

臨床麻酔 ( 真興交易(株)医書出版部 )  36 ( 4 ) 607 - 610  2012.04

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食道異物穿孔による縦隔炎に、敗血症、急性呼吸促迫症候群、DIC、意識障害および重症ショックを合併した74歳の男性の麻酔を経験した。P/F比が80以下ときわめて低く、縦隔洗浄とドレナージの緊急手術に対して、体外膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)使用下に酸素化を改善しながら開胸洗浄とドレナージを行った。術後は腹臥位人工呼吸管理により酸素化能が改善し、ショックから離脱した。約1ヵ月後に人工呼吸器を離脱し、その後順調に退院した。(著者抄録)

【ペインクリニック教育の課題と展望】 学生・初期臨床研修医が理解と興味を持つペインクリニック教育 札幌医科大学医学部

山内 正憲, 山蔭 道明

ペインクリニック ( 真興交易(株)医書出版部 )  33 ( 3 ) 335 - 342  2012.03

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医学生や初期臨床研修医への教育について、現状分析、理想的な教育、改善点をまとめた。麻酔科やペインクリニックの疼痛治療はプライマリケアの一つとして必要であるが、直接興味を持つ学生は少ない。また、ペインクリニック教育を行う時間も人手も少ないため、十分な教育やアピールができないのが現状である。そこで、プライマリケアとしての痛み治療の必要性、比較的理解しやすい術後鎮痛からの継続的な教育、適切な到達目標の設定などにより、興味を持って学びやすい環境を作っていくことが必要である。(著者抄録)

痛みの評価

山内 正憲, 山蔭 道明

ペインクリニック ( 真興交易(株)医書出版部 )  33 ( 2 ) 271 - 279  2012.02

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痛みは個人差が大きく、主観的なため客観的な評価が難しい。原因や病態については神経学的な評価や各種画像検査などを行い、適切に診断することが重要である。痛みの性質や要素を分けて判断し、身体的な痛みの強さは上限値が10または100のスコア化により定量する。情動やストレス、total painの考えにおける社会的な痛み、精神的な痛み、スピリチュアルペインは、生活の質や行動、心理テストなどで評価する。身体的な痛みとそれ以外の痛みやストレスを適切に評価し、患者の理解につなげることで治療を進めることが可能となる。(著者抄録)

Efficacy of Glucose Infusion for the Inhibition of Breakdown of Fat Tissue and Muscle Protein under Remifentanil Anesthesia

澤田敦史, 吉川裕介, 山内正憲, 渡辺昭彦, 山蔭道明

麻酔   61 ( 4 )  2012

J-GLOBAL

重度の拘束性呼吸障害を合併した脊髄性進行性筋萎縮症患者の麻酔経験

宇野 あゆみ, 新山 幸俊, 橘 信子, 山内 正憲, 渡辺 昭彦, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S464 - S464  2011.10

腕神経叢ブロックとプロポフォールを用いて管理したMELAS症候群の1症例

立花 俊祐, 山内 正憲, 岩崎 創史, 渡辺 昭彦, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S443 - S443  2011.10

30秒で予測できる新型電子体温計の有用性

桶谷 章夫, 山内 正憲, 新山 幸俊, 山蔭 道明, 諸原 清香

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S518 - S518  2011.10

プレガバリン内服治療中に小脳腫瘍が見つかった一例

並木 正伸, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S507 - S507  2011.10

麻酔科医によるテルモ社製CVレガフォースEXの使用感について

玉城 敬史, 山内 正憲, 渡辺 昭彦, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S473 - S473  2011.10

確定診断まで時間を要し疼痛管理に難渋したEwing肉腫の一症例

水口 亜紀, 渡辺 昭彦, 高橋 三佳, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S370 - S370  2011.10

札幌医科大学附属病院緩和ケアチームにおける近年の活動実績と今後の課題

高橋 三佳, 渡辺 昭彦, 水口 亜紀, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S369 - S369  2011.10

札幌医科大学附属病院緩和ケアチームでのトラマドール使用状況と今後の課題

渡辺 昭彦, 高橋 三佳, 水口 亜紀, 山内 正憲, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S271 - S271  2011.10

術中心停止症例の検討 当院における1980年代、1990年代と2000年代の変遷

川島 如仙, 岩崎 創史, 山内 正憲, 渡辺 昭彦, 山蔭 道明

日本臨床麻酔学会誌 ( 日本臨床麻酔学会 )  31 ( 6 ) S271 - S271  2011.10