丹野 雅也 (タンノ マサヤ)

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所属

保健医療学部 看護学科 看護学第三講座

職名

教授

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  • その他   その他  

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  • 札幌医科大学   保健医療学部看護学第三講座   教授  

 

論文 【 表示 / 非表示

  • Contribution of MLKL to the development of doxorubicin-induced cardiomyopathy and its amelioration by rapamycin.

    Masaki Shimizu, Wataru Ohwada, Toshiyuki Yano, Hidemichi Kouzu, Tatsuya Sato, Toshifumi Ogawa, Arata Osanami, Yuki Toda, Hiroshi Nagahama, Masaya Tanno, Tetsuji Miura, Atsushi Kuno, Masato Furuhashi

    Journal of pharmacological sciences   156 ( 1 ) 9 - 18  2024年09月  [国内誌]

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    Necroptosis, necrosis characterized by RIPK3-MLKL activation, has been proposed as a mechanism of doxorubicin (DOX)-induced cardiomyopathy. We showed that rapamycin, an mTORC1 inhibitor, attenuates cardiomyocyte necroptosis. Here we examined role of MLKL in DOX-induced myocardial damage and protective effects of rapamycin. Cardiomyopathy was induced in mice by intraperitoneal injections of DOX (10 mg/kg, every other day) and followed for 7 days. DOX-treated mice showed a significant decline in LVEF assessed by cardiac MRI (45.5 ± 5.1% vs. 65.4 ± 4.2%), reduction in overall survival rates, and increases in myocardial RIPK3 and MLKL expression compared with those in vehicle-treated mice, and those changes were prevented by administration of rapamycin (0.25 mg/kg) before DOX injection. In immunohistochemical analyses, p-MLKL signals were detected in the cardiomyocytes of DOX-treated mice, and the signals were reduced by rapamycin. Mlkl+/- and Mlkl-/- mice were similarly resistant to DOX-induced cardiac dysfunction, indicating that a modest reduction in MLKL level is sufficient to prevent the development of DOX-induced cardiomyopathy. However, evidence of cardiomyocyte necrosis assessed by C9 immunostaining, presence of replacement fibrosis, and electron microscopic analyses was negligible in the myocardium of DOX-treated mice. Thus, MLKL-mediated signaling contributes to DOX-induced cardiac dysfunction primarily by a necrosis-independent mechanism, which is inhibitable by rapamycin.

    DOI PubMed

  • Downregulation of Mitochondrial Fusion Protein Expression Affords Protection from Canonical Necroptosis in H9c2 Cardiomyoblasts

    Yuki Toda, Sang-Bing Ong, Toshiyuki Yano, Atsushi Kuno, Hidemichi Kouzu, Tatsuya Sato, Wataru Ohwada, Yuki Tatekoshi, Toshifumi Ogawa, Masaki Shimizu, Masaya Tanno, Masato Furuhashi

    International Journal of Molecular Sciences ( MDPI AG )  25 ( 5 ) 2905 - 2905  2024年03月

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    Necroptosis, a form of necrosis, and alterations in mitochondrial dynamics, a coordinated process of mitochondrial fission and fusion, have been implicated in the pathogenesis of cardiovascular diseases. This study aimed to determine the role of mitochondrial morphology in canonical necroptosis induced by a combination of TNFα and zVAD (TNF/zVAD) in H9c2 cells, rat cardiomyoblasts. Time-course analyses of mitochondrial morphology showed that mitochondria were initially shortened after the addition of TNF/zVAD and then their length was restored, and the proportion of cells with elongated mitochondria at 12 h was larger in TNF/zVAD-treated cells than in non-treated cells (16.3 ± 0.9% vs. 8.0 ± 1.2%). The knockdown of dynamin-related protein 1 (Drp1) and fission 1, fission promoters, and treatment with Mdivi-1, a Drp-1 inhibitor, had no effect on TNF/zVAD-induced necroptosis. In contrast, TNF/zVAD-induced necroptosis was attenuated by the knockdown of mitofusin 1/2 (Mfn1/2) and optic atrophy-1 (Opa1), proteins that are indispensable for mitochondrial fusion, and the attenuation of necroptosis was not canceled by treatment with Mdivi-1. The expression of TGFβ-activated kinase (TAK1), a negative regulator of RIP1 activity, was upregulated and the TNF/zVAD-induced RIP1-Ser166 phosphorylation, an index of RIP1 activity, was mitigated by the knockdown of Mfn1/2 or Opa1. Pharmacological TAK1 inhibition attenuated the protection afforded by Mfn1/2 and Opa1 knockdown. In conclusion, the inhibition of mitochondrial fusion increases TAK1 expression, leading to the attenuation of canonical necroptosis through the suppression of RIP1 activity.

    DOI

  • Impact of Mitochondrial Dynamics on Necroptosis in Cardiomyocytes(タイトル和訳中)

    戸田 悠貴, 矢野 俊之, 久野 篤史, 丹野 雅也, 神津 英至, 佐藤 達也, 大和田 渉, 舘越 勇輝, 小川 俊史, 清水 将輝, 古橋 眞人

    日本循環器学会学術集会抄録集 ( (一社)日本循環器学会 )  88回   PJ080 - 3  2024年03月

  • Contribution of MLKL to the Development of Doxorubicin-induced Cardiomyopathy(タイトル和訳中)

    清水 将輝, 大和田 渉, 矢野 俊之, 神津 英至, 佐藤 達也, 長南 新太, 小川 俊史, 戸田 悠貴, 久野 篤史, 丹野 雅也, 古橋 眞人

    日本循環器学会学術集会抄録集 ( (一社)日本循環器学会 )  88回   PJ073 - 1  2024年03月

  • Role of AMP deaminase in diabetic cardiomyopathy

    Tetsuji Miura, Hidemichi Kouzu, Masaya Tanno, Yuki Tatekoshi, Atsushi Kuno

    Molecular and Cellular Biochemistry ( Springer Science and Business Media LLC )   2024年02月

    DOI

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Misc 【 表示 / 非表示

  • AMP Deaminase in Mitochondria-Associated ER Membranes Contributes to Reduction of the Threshold for Mitochondrial Permeability Transition in Type 2 Diabetic Hearts

    Arata Osanami, Masaya Tanno, Atsushi Kuno, Hidemichi Kouzu, Toshiyuki Yano, Tatsuya Sato, Tetsuji Miura, Toshifumi Ogawa

    CIRCULATION ( LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS )  144  2021年11月

    研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

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  • 糖尿病性心筋症におけるAMPデアミナーゼの役割

    丹野 雅也, 長南 新太, 小川 俊史, 神津 英至

    BIO Clinica ( (株)北隆館 )  36 ( 8 ) 762 - 767  2021年07月

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    糖尿病性心筋症は発症早期には左室拡張機能障害を呈し、HFpEFの主要な原因の一つとなる。HFpEFは左室仕事量の増加により顕性化する。筆者らは肥満2型糖尿病モデルラットを用いて、2型糖尿病心筋においてはAMPデアミナーゼの活性が亢進していることを見出した。AMPDは圧負荷下において、adenine nucleotide pool減少に基づくATPの枯渇だけではなく、キサンチン酸化還元酵素による活性酸素種産生の増幅とそれに伴うミトコンドリア呼吸障害およびATP産生抑制を介して左室機能障害を促進する。これらの成績からAMPDは糖尿病性心筋症における新たな治療標的になり得ると考えられる。(著者抄録)

    J-GLOBAL

  • 冠動脈Stenosisにおける危険因子管理と病変分布の関係:BOREAS-CAG登録データの断面解析【JST・京大機械翻訳】|||

    高橋遼, 國分宣明, 小山雅之, 岸上直広, 中田潤, 西川諒, 村上直人, 永野伸卓, 丹野雅也, 大西浩文, 橋本暁佳, 土橋和文, 三浦哲嗣

    日本循環器学会学術集会(Web) ( (一社)日本循環器学会 )  85回   OJ06 - 3  2021年03月

    J-GLOBAL

  • AMPデアミナーゼを介した心臓分岐鎖アミノ酸代謝の新規調節:糖尿病心筋症に対する可能な治療標的【JST・京大機械翻訳】|||

    OGAWA Toshifumi, KOUZU Hidemichi, OSANAMI Arata, TATEKOSHI Yuki, MIZUNO Masashi, KUNO Atsushi, SUGAWARA Hirohito, FUJITA Yugo, INO Shoya, OHWADA Wataru, SATO Tatsuya, YANO Toshiyuki, MONIWA Norihito, TANNO Masaya, MIURA Tetsuji

    日本循環器学会学術集会(Web) ( (一社)日本循環器学会 )  85回   OE081 - 3  2021年03月

    J-GLOBAL

  • 糖尿病性心筋症の病態・治療の現状とこれから

    丹野雅也, 神津英至, 三浦哲嗣

    糖尿病学の進歩   55th  2021年

    J-GLOBAL

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共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • ネクロプトーシス実行因子MLKLを標的とした心不全治療の開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    矢野 俊之, 丹野 雅也, 久野 篤史

  • 心筋細胞ネクロプトーシスを制御する細胞内シグナル系の解明

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2024年03月
     

    三浦 哲嗣, 丹野 雅也, 矢野 俊之

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    心筋細胞のネクロプトーシスを誘導する細胞内シグナル伝達と介在板蛋白の修飾との関連を解明することに解析に先立って、ネクロプトーシスに伴う介在板の変化の形態的特徴とリン酸化MLKL発現の細胞内分布について、拡張型心筋症の心内膜生検標本とδサルコグリカン欠損マウスの心筋、肥大型心筋症の剖検例を対象に解析を行った。拡張型心筋症の心筋では、心筋細胞の脱落と間質線維化とは部位と量ともに関連があり、心筋細胞死の超微形態はネクローシスの特徴を有していた。介在板が抗リン酸化MLKL抗体で染色される細胞は心室筋組織に幅広く分布するのに対し、細胞質が染色される細胞は心筋脱落・線維化巣の周囲に多く、また細胞質がリン酸化MLKL陽性の心筋細胞と介在板を境とした隣接の細胞では細胞質のリン酸化MLKLシグナルの程度は大きく異なることが観察された。こうしたリン酸化MLKの発現亢進部位と、心筋細胞の脱落、間質線維化の関係はδサルコグリカン欠損マウスの心筋でもほぼ同様に認められた。一方、肥大型心筋症の剖検例の左室心筋では抗リン酸化MLKL抗体に介在板が染色される心筋細胞は見られるものの、細胞質の染色はほとんど認められなかった。以上の所見と、ネクロプトーシス誘導シグナルの活性化によってリン酸化され細胞膜を破綻させるMLKLはゴルジ装置-微小管-アクチンファイバーによって細胞膜に輸送されるという最近の報告を考え併せると、ネクロプトーシスによる細胞死は主に細胞質でのリン酸化MLKLレベルに規定される一方、介在板のMLKLは細胞死ではなく心筋細胞相互の収縮機能連関や細胞死が隣接する細胞へ伝搬することの制御に関与している可能性が考えられた。

  • 造影剤腎症における新規RASペプチドの役割

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2024年03月
     

    茂庭 仁人, 丹野 雅也

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    慢性腎臓病患者は心筋梗塞や脳卒中の発症が多く、ヨード造影剤を用いた血管造影やCTの必要性が高いが、慢性腎臓病自体が造影剤腎症の危険因子であり、造影剤の使用が躊躇される場面が多い。レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬は慢性腎臓病に対する保護効果が確立しているが、RAS阻害薬の新規内服が造影剤腎症の危険因子となるなど、造影剤腎症におけるRASの役割は不明な点も多い。一方、古典的RASとは異なる臓器保護的なRASの経路が注目されている。本研究では慢性腎臓病モデルにおいて造影剤腎症の病態にRASがどのように関与するかを解明し、造影剤腎症予防・治療法の開発を目指す。 令和3年度は慢性腎臓病モデルの作成を行った。8週齢SDラットに5/6腎摘を施し、13週齢で造影剤腎症を作成した。SDラットをsham手術のみを行ったSham群、5/6腎摘手術を施したSNx群、そしてSNxに造影剤腎症を誘導したSNx+CM (Contrast Medium) 群の3群に割り付けた。造影剤腎症作成48時間後にsacrificeした。血清クレアチニン、血液尿素窒素、尿アルブミンを測定した。Sham群と比較してSNx群では血清クレアチニン、血液尿素窒素、尿中アルブミン/クレアチニン比、心重量/体重比が有意に高値であり、SNxが慢性腎臓病モデルであることが確認できた。SNx+CM群では血清クレアチニン、血液尿素窒素が更に高値であり、造影剤腎症が誘導されたことを確認できた。尿アルブミン/クレアチニン比はSNx群と比較しSNx+CM群で更に高値であった。

  • AMPデアミナーゼ活性制御機構の解明と糖尿病性心筋症治療への応用

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2024年03月
     

    丹野 雅也, 久野 篤史, 矢野 俊之

     研究概要を見る

    糖尿病性心筋症は発症早期には左室拡張機能障害を呈する。我々は肥満2型糖尿病モデルラットであるOLETFの左室心筋を用い、糖尿病合併心筋において、AMP deaminase (AMPD) 活性亢進によるATPレベルの低下と酸化ストレス増加が拡張能機能障害に寄与することから、AMPD活性制御が糖尿病性心筋症の新たな治療標的になり得ることを報告した。本研究ではAMPDの細胞内局在に着目して検討を行なっている。 左室心筋各細胞分画におけるAMPDの局在をウェステンブロット法で解析したところ、主要なアイソフォームである90-kDa AMPD3はOLETFにおいて非糖尿病対照ラットであるLETOと比較して小胞体や小胞体-ミトコンドリア接触(MAM)領域においてその発現レベルが有意に上昇していた。電子顕微鏡による観察では心筋のMAM領域はOLETFにおいてLETOと比較して有意に広かった。また、H9c2細胞においてFLAG-AMPD3をトランスフェクションしたところ、対照ベクターと比較して有意にMAM領域が広くなったことから、OLETFにおけるMAM領域の拡大はAMPD3発現増加が関与する可能性が示唆された。左室後負荷を増大させた状態で採取した心筋ミトコンドリアのCa2+濃度はOLETFにおいてLETOよりも有意に高く、AMPD3を過剰発現したH9c2細胞のミトコンドリアにおいてもCa2+濃度が上昇した。さらに、H9c2細胞において過酸化水素暴露によるミトコンドリア膜電位の低下はAMPD3の過剰発現で増悪し、発現抑制で軽減した。細胞外フラックスアナライザーを用いた解析ではAMPD過剰発現によりミトコンドリア呼吸鎖複合体Iの機能異常が生じた。これらの成績からMAMに局在するAMPD3は、そのレベルが過剰になるとミトコンドリアカルシウム負荷による機能異常を惹起すると考えられる。

  • ネクロプトーシスシグナル異常を標的とした心不全治療の開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    矢野 俊之, 丹野 雅也, 久野 篤史

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    動物実験では,プログラム細胞死の一種であるネクロプトーシスが心不全の病態形成に関与することが示唆されている. 心筋生検を施行された拡張型心筋症57例を対象とした.ネクロプトーシス活性化の指標として,生検標本の免疫染色により解析したリン酸化MLKL(p-MLKL)の発現量を用いた. p-MLKL発現量の中央値を用いて,発現量高値群と低値群に分類した.全死亡および心不全・心室性不整脈による再入院をイベントと定義した.中央値3.6年の観察期間における無イベント生存率は,核p-MLKL高値群では低値群と比較して有意に低値であり.核でのリン酸化MLKL発現増加は,拡張型心筋症症例の予後不良と関連していた.

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