石井 貴男 (イシイ タカオ)

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所属

保健医療学部 作業療法学科 作業療法学第二講座

職名

教授

経歴 【 表示 / 非表示

  • 2022年07月
    -
    継続中

    札幌医科大学   保健医療学部 作業療法学科   教授

研究分野 【 表示 / 非表示

  • ライフサイエンス   精神神経科学  

researchmapの所属 【 表示 / 非表示

  • 札幌医科大学   保健医療学部 作業療法学科   教授  

 

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 気分障害

  • コンサルテーション・リエゾン精神医学

  • 精神腫瘍学

  • 慢性疼痛

  • 精神薬理学

論文 【 表示 / 非表示

  • 【救命救急センターに搬送される自殺企図者に対する精神科医の役割】自殺企図で救命救急センターに搬送される重症患者の臨床的特徴と対応

    石井 貴男, 佐野 智章, 大江 開, 河西 千秋

    精神神経学雑誌 ( (公社)日本精神神経学会 )  125 ( 10 ) 876 - 882  2023年10月

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    身体的に重症な状態で救急医療部門に搬入される自殺企図患者は,縊頸や高所墜落などの致死的な自殺企図手段を選択していることが多い.自殺のリスク因子は多数知られているが,最も強力な自殺リスク因子は,自殺未遂などの自損行為の既往であり,自殺企図を繰り返すごとに致死性の高い方法になるといわれている.そのため,自殺予防の観点からも,自殺未遂者に適切な介入を行うことの重要性を示す根拠にもなっている.著者らが所属する札幌医科大学附属病院は,北海道で唯一の高度救命救急センターを有している.搬入される自殺企図患者は,身体的に重症な患者が多く,自殺既遂が半数以上を占める.2016年度から2020年度までに搬入された自殺企図患者の特徴をみてみると,性別は既存の報告と同様に,自殺既遂の比率は男性のほうが高く,自殺未遂の比率は女性のほうが高い傾向がみられた.自殺企図の手段に関しては,男女とも縊頸が最多で,高所墜落が続いた.ほぼ全例で精神疾患の診断基準を満たし,男女ともICD-10の分類でF3(気分障害)が最多で全体の42%を占めていた.「自殺企図の再発防止に対する複合的ケース・マネージメントの効果-多施設共同による無作為化比較試験-」(ACTION-J研究)で開発された継続的なケース・マネージメント介入が,「自殺企図後の患者に対する継続的な指導の評価(救急患者精神科継続支援料)」として2016年に診療報酬化された.札幌医科大学附属病院神経精神科では,いち早くこの救急患者継続支援を臨床に導入した.2016年度から2020年度の5年間に58名の自殺企図患者に対して介入を行ったが,介入後6ヵ月の時点で自殺再企図はみられなかった.このように身体的に重症な自殺企図患者が多く搬入される当施設でも,ケース・マネージメント介入が実装可能であることが示された.今後も症例数を増やして検討を進めていきたい.(著者抄録)

  • Reduced sociability in a prenatal immune activation model: Modulation by a chronic blonanserin treatment through the amygdala-hippocampal axis.

    Kenta Deriha, Eri Hashimoto, Wataru Ukai, Francesca Marchisella, Emi Nishimura, Hanako Hashiguchi, Masaya Tayama, Takao Ishii, Marco A Riva, Chiaki Kawanishi

    Journal of psychiatric research   164   209 - 220  2023年08月  [国際誌]

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    The environmental disturbances in a critical neurodevelopmental period exert organizational effects on brain intrinsic plasticity including excitatory and inhibitory (E/I) neurotransmission those can cause the onset of psychiatric illness. We previously reported that treatment of neural precursor cells with N-methyl-D-aspartate (NMDA) receptor antagonist MK-801 induced reduction of GABAergic interneuron differentiation, and these changes recovered by atypical antipsychotic blonanserin treatment in vitro. However, it remains unclear how this treatment affects neural circuit changes in hippocampus and amygdala, which might contribute to the prevention of onset process of schizophrenia. To elucidate the pathogenic/preventive mechanisms underlying prenatal environmental adversity-induced schizophrenia in more detail, we administered poly (I:C) followed by antipsychotics and examined alterations in social/cognitive behaviors, GABA/glutamate-related gene expressions with cell density and E/I ratio, and brain-derived neurotrophic factor (Bdnf) transcript levels, particularly in limbic areas. Treatment with antipsychotic blonanserin ameliorated impaired social/cognitive behaviors and increased parvalbumin (PV)-positive (+) cell density and its mRNA levels as well as Bdnf with long 3'UTR mRNA levels, particularly in the dorsal hippocampus, in rats exposed to maternal immune activation (MIA). Low dose of blonanserin and haloperidol altered GABA and glutamate-related mRNA levels, the E/I ratio, and Bdnf long 3'UTR mRNA levels in the ventral hippocampus and amygdala, but did not attenuate behavioral impairments. These results strongly implicate changes in PV expression, PV(+) GABAergic interneuron density, and Bdnf long 3'UTR expression levels, particularly in the dorsal hippocampus, in the pathophysiology and treatment responses of MIA-induced schizophrenia and highlight the therapeutic potential of blonanserin for developmental stress-related schizophrenia.

    DOI PubMed

  • Implementations of an evidence‐based assertive case management intervention for suicide attempters: Post‐ACTION‐J Study (PACS)

    Takao Ishii, Naohiro Yonemoto, Yasushi Otaka, Kazuya Okamura, Noa Tsujii, Kotaro Otsuka, Reiji Yoshimura, Toshihiko Kinoshita, Daisuke Fujisawa, Hirokazu Tachikawa, Mitsuhiko Yamada, Yusuke Tsuyama, Satoshi Hashimoto, Chiaki Kawanishi

    Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports    2023年06月

    DOI

  • Identification of epigenetically active L1 promoters in the human brain and their relationship with psychiatric disorders.

    Risa Watanabe, Yutaka Nakachi, Hikari Matsubara, Junko Ueda, Takao Ishii, Wataru Ukai, Eri Hashimoto, Kiyoto Kasai, Siro Simizu, Tadafumi Kato, Miki Bundo, Kazuya Iwamoto

    Neuroscience research    2023年05月  [国際誌]

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    Long interspersed nuclear element-1 (LINE-1, L1) affects the transcriptome landscape in multiple ways. Promoter activity within its 5'UTR plays a critical role in regulating diverse L1 activities. However, the epigenetic status of L1 promoters in adult brain cells and their relationship with psychiatric disorders remain poorly understood. Here, we examined DNA methylation and hydroxymethylation of the full-length L1s in neurons and nonneurons and identified "epigenetically active" L1s. Notably, some of epigenetically active L1s were retrotransposition competent, which even had chimeric transcripts from the antisense promoters at their 5'UTRs. We also identified differentially methylated L1s in the prefrontal cortices of patients with psychiatric disorders. In nonneurons of bipolar disorder patients, one L1 was significantly hypomethylated and showed an inverse correlation with the expression level of the overlapping gene NREP. Finally, we observed that altered DNA methylation levels of L1 in patients with psychiatric disorders were not affected by the surrounding genomic regions but originated from the L1 sequences. These results suggested that altered epigenetic regulation of the L1 5'UTR in the brain was involved in the pathophysiology of psychiatric disorders.

    DOI PubMed

  • 統合失調症の社会性認知機能障害の脳基盤解析 Glutamate/GABAニューロンバランスメカニズムからの検討

    出利葉 健太, 鵜飼 渉, Riva Marco, 西村 恵美, 橋本 恵理, 木川 昌康, 橋口 華子, 古瀬 研吾, 田山 真矢, 村山 友規, 石井 貴男, 河西 千秋

    日本神経精神薬理学会年会・日本生物学的精神医学会年会・日本精神薬学会総会・学術集会合同年会プログラム・抄録集 ( 日本神経精神薬理学会・日本生物学的精神医学会・日本精神薬学会 )  50回・42回・4回   189 - 189  2020年08月

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Misc 【 表示 / 非表示

  • 自殺未遂者へのアサーティヴ・ケースマネジメントの実装 多施設共同コホート研究

    石井 貴男, 米本 直裕, 大高 靖史, 岡村 和哉, 辻井 農亜, 大塚 耕太郎, 吉村 玲児, 木下 利彦, 藤澤 大介, 太刀川 弘和, 山田 光彦, 津山 雄亮, 橋本 聡, 河西 千秋

    総合病院精神医学 ( (一社)日本総合病院精神医学会 )  35 ( Suppl. ) S - 166  2023年11月

  • 自殺未遂者へのアサーティヴ・ケースマネジメントの実装 多施設共同コホート研究

    石井 貴男, 米本 直裕, 大高 靖史, 岡村 和哉, 辻井 農亜, 大塚 耕太郎, 吉村 玲児, 木下 利彦, 藤澤 大介, 太刀川 弘和, 山田 光彦, 津山 雄亮, 橋本 聡, 河西 千秋

    総合病院精神医学 ( (一社)日本総合病院精神医学会 )  35 ( Suppl. ) S - 166  2023年11月

  • 難治性精神疾患と周産期メンタルヘルス異常の病態・治療法探索 漢方薬と幹細胞を用いた社会性/共感性の行動・脳神経回路変動の解析

    鵜飼 渉, 出利葉 健太, 西村 恵美, 橋本 恵理, 山田 美佐, 橋口 華子, 廣瀬 奨真, 望月 真里菜, 桃木 幸彦, 古瀬 研吾, 石井 貴男, リーバ・マルコ, 河西 千秋

    日本神経精神薬理学会年会プログラム・抄録集 ( (一社)日本神経精神薬理学会 )  53回   151 - 151  2023年09月

  • 発達期環境ストレス誘発統合失調症の病態生理の探索 抗精神病薬によるパルブアルブミン陽性細胞変異に焦点を当てた発症予防法開発を目指す試み

    出利葉 健太, 鵜飼 渉, 西村 恵美, 橋本 恵理, 橋口 華子, 廣瀬 奨真, 望月 真里菜, 桃木 幸彦, 古瀬 研吾, 石井 貴男, Riva Marco A., 河西 千秋

    日本神経精神薬理学会年会プログラム・抄録集 ( (一社)日本神経精神薬理学会 )  53回   153 - 153  2023年09月

  • 性欲の異常亢進と誤診されていたrestless genital syndromeの1例

    廣瀬 奨真, 大江 開, 野呂 孝徳, 石井 貴男, 河西 千秋

    精神神経学雑誌 ( (公社)日本精神神経学会 )  124 ( 12 ) 894 - 894  2022年12月

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共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 血小板のBDNF放出能の変化に着目した慢性疼痛とうつ病のバイオマーカー開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    石井 貴男

  • 統合失調症の職業機能回復:シンクロナイザーニューロン活性化による共感性増強の意義

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    鵜飼 渉, 仲地 ゆたか, 橋本 恵理, 石井 貴男, 館農 勝, 森元 隆文

  • 精神疾患の社会認知障害とその回復の神経基盤:シンクロナイザーニューロン増強の意義

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    鵜飼 渉, 橋本 恵理, 石井 貴男, 木川 昌康, 豊島 学, 森元 隆文

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    はじめに,胎生期にpoly (I:C)を曝露させる方法で統合失調症モデルラットを作成し,臨床において,統合失調症患者の職業的・社会的機能障害の改善効果が報告されている治療薬を投与することで,同モデルの社会性行動障害が回復し,その効果に,海馬および扁桃体領域のparvalbumin(PV)陽性細胞数の増加が関与することを示した。次に,社会的認知機能基盤に関わる分子変動について解析を進め,治療薬投与により背側海馬においてPV,およびBdnf long 3'UTR mRNAレベルが上昇することを見出し,これらが発達ストレスに関連した統合失調症の発症・病態と治療反応に強く関与することを明らかとした。

  • 統合失調症の社会機能回復-細胞とオキシトシンを用いた“共感性/気遣い”の脳解析

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

    鵜飼 渉, 岩本 和也, 森元 隆文, 橋本 恵理, 石井 貴男, 木川 昌康, 相馬 仁

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    はじめに,幹細胞を投与したモデル動物の社会性機能行動と,投与細胞の脳内分布の解析を進め,患者由来細胞では,移植後に脳内でGAD67/Parvalbumin陽性のGABA系 interneuronになりにくいこと,また,患者由来細胞を移植した群では,コントロール,および健常者由来細胞を移植した群に比べ社会性行動が減少することを観察した。次に,GABA系インターニューロンのシナプス形成能について,前駆構造体フィロポディアのアクチン運動を指標とした解析を進め,患者由来細胞における,フィロボディア運動の低下と,それに対する転写因子TBX1の発現低下の影響の可能性を明らかとした。

  • 神経新生と血小板機能の接点に着目したアルコール関連気分障害の新規診断マーカー開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    石井 貴男, 橋本 恵理, 松山 清治, 鵜飼 渉, 相馬 仁

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    本研究では、アルコール大量摂取による脳障害と気分障害の共通する病態基盤について、血小板細胞と神経幹細胞に共通する機能変化という視点から検討を行った。アルコールを血小板に処置するによって、血小板からの脳由来神経栄養因子(BDNF)遊離は抑制されることが示された。また、アルコールの併用処置が抗うつ薬(sertraline)による遊離促進効果を抑制することが認められた。FITCをラベルしたBDNFは、神経新生が行われる部位である海馬歯状回に取り込まれることが観察された。

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