YAMASHITA Ken

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Affiliation

School of Medicine, Department of Plastic and Reconstructive Surgery

Job title

Associate Professor

Homepage URL

https://kaken.nii.ac.jp/d/r/30312507.ja.html

Research Experience 【 display / non-display

  • 2010
    -
    2012

    Sapporo Medical University   School of Medicine   助教

    助教

Research Areas 【 display / non-display

  • Life sciences   Plastic and reconstructive surgery  

Affiliation 【 display / non-display

  • Sapporo Medical University   医学部   Associate Professor  

 

Research Interests 【 display / non-display

  • 組織移植

  • 軟骨

  • klothoマウス

  • 吸収

  • 皮膚潰瘍

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Papers 【 display / non-display

  • 術中止血困難を契機に軽症血友病Aと判明した小耳症の1例

    須貝 明日香, 四ツ柳 高敏, 原田 二郎, 北田 文華, 権田 綾子, 山内 誠, 山下 建, 齋藤 有

    形成外科 ( 克誠堂出版(株) )  64 ( 2 ) 215 - 221  2021.02

     View Summary

    症例は10歳男児で、生下時より左耳甲介型小耳症を認め、耳介形成希望で入院した。血液検査でAPTTの延長を認めたが術前は問題とせず、右肋軟骨移植による耳介形成術を行った。耳介に関しては術中問題を認めなかったが、肋軟骨採取部の軟部組織・軟骨膜の止血が困難であったため、ペンローズドレーンを挿入して閉創した。問診で昔から鼻血が止まりづらく皮下出血も多かったことが判明し、術後の精査にて第VIII因子活性27%と低下を認め、先天性血友病Aと診断した。術後6日の採血検査にて貧血を認め、CT検査にて肋軟骨採取部の皮下・筋層下に広範に血腫形成を認め、遺伝子組み換え第VIII因子製剤補充療法を計13日間行い、術後25日に退院した。肋軟骨移植術6ヵ月後に耳介挙上術を予定し、手術日より7日間アドベイトを投与し手術は問題なく終了した。移植皮膚も良好に生着しその後2年経過観察にて問題なく経過している。

  • 小耳症における移植軟骨感染後の再形成時の工夫 ティッシュ・エキスパンダーの有用性

    上田 直弘, 四ツ柳 高敏, 山下 建, 須貝 明日香, 権田 綾子, 北田 文華, 大沼 眞廣, 原田 二郎, 石崎 力久

    日本形成外科学会会誌 ( (一社)日本形成外科学会 )  41 ( 2 ) 51 - 58  2021.02

     View Summary

    序論:小耳症に対する肋軟骨移植術後に感染を生じた場合、再建材料の不足等により再形成は困難をきわめる。感染例の再形成時にティッシュ・エキスパンダー(TE)を併用することで良好な結果が得られたので報告する。方法:感染から6ヵ月以上経過したのち、肋軟骨移植予定部位にTEを挿入する。挿入後10〜14日後にTEを抜去し、通常と同様に肋軟骨移植術を再度施行する。結果:TE挿入後に感染の再燃を認めた症例もあったが、最終的に形態の保たれた耳介となった。考察:再形成時にTEを併用することで、1)皮弁血流の安全性の確認、2)感染の有無の確認、3)皮弁血流の増強といった効果を得ることができた。瘢痕皮膚を利用するため、必ずしも良好な形態が得られるわけではないが、より安全な再形成を行うことが可能である。(著者抄録)

  • 小耳症術後の軟骨露出創に対し局所陰圧閉鎖療法を用いて治療した1例

    白 夏林, 四ツ柳 高敏, 大沼 眞廣, 北田 文華, 権田 綾子, 須貝 明日香, 山下 建, 松井 瑞子

    形成外科 ( 克誠堂出版(株) )  64 ( 1 ) 75 - 80  2021.01

     View Summary

    症例は10歳男児で、左小耳症を主訴とした。左耳垂残存型小耳症に対して肋軟骨移植による耳介形成術と耳介挙上術を行ったが、耳介挙上術後約6ヵ月時に挙上用の追加移植軟骨を固定しているワイヤーが耳介後面に露出し、同部位から滲出液を認めた。有意な感染は認めなかったが、ワイヤーと頭側の軟骨片を除去して一部開放創とし、残存する軟骨露出部断端に対して陰圧100mmHgで陰圧閉鎖療法(NPWT)を行った。その結果、比較的短期間で軟骨は肉芽で被覆された。創治癒後約1年以上経過したが、合併症なく良好な耳介形態が形成されており、耳介全体の聳立は比較的良好に維持されていた。耳介後面で耳介形態に影響せず、かつ周囲死腔を閉鎖できる有用な組織がない状況において、NPWTは低侵襲に短期間で治癒が得られる有効な手技の一つになると考えられた。

  • 耳介再建後に外傷による軟骨露出を来たした小耳症の2例

    北田 文華, 四ツ柳 高敏, 原田 二郎, 上田 直弘, 大沼 眞廣, 権田 綾子, 須貝 明日香, 山下 建

    形成外科 ( 克誠堂出版(株) )  63 ( 9 ) 1173 - 1179  2020.09

     View Summary

    症例1は11歳男児、症例2は12歳男児で、右耳垂型小耳症に対して二期的に肋軟骨移植術と耳介挙上術を行い、創治癒が得られた。しかし、症例1は術後2ヵ月に右耳介を強打し、耳輪後面に2ヵ所の軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。症例2は術後2ヵ月に耳介後面頭側の眼鏡の柄が接触する部位に軟骨露出を伴う潰瘍形成を認めた。いずれも滲出液や感染徴候は認めず、受診が外傷後早期であったため、デブリードマンと露出部軟骨の剥削、隣接部位からの局所皮弁と分層植皮術という最小限の処置で治癒に至った。

  • 咽頭粘膜弁による軟口蓋再建の1例

    宮林 亜沙子, 四ツ柳 高敏, 北田 文華, 権田 綾子, 加藤 慎二, 須貝 明日香, 山下 建, 石崎 力久

    形成外科 ( 克誠堂出版(株) )  63 ( 2 ) 223 - 228  2020.02

     View Summary

    67歳男性。左頬粘膜の疼痛を主訴に前医を受診し、扁平上皮癌の診断にて切除術が施行された。だが、術後1年で隣接する左軟口蓋に腫瘍の再発を認め、腫瘍切除および欠損部に右硬口蓋の粘膜骨皮弁による再建が施行されるも、術後壊死により左軟口蓋に広範な欠損を生じたため当科へ紹介となった。当科では左軟口蓋に約1/2に及ぶ広範囲な全層欠損に対し咽頭粘膜弁による再建を行った。その結果、術後経過は良好で、術後は開鼻声などの構音障害が著明に改善し、明瞭な会話が可能となり、術後10ヵ月の時点で瘻孔の再発は認められていない。

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Misc 【 display / non-display

  • アスファルト熱傷の1例

    北 愛里紗, 香山 武蔵, 齋藤 有, 加藤 慎二, 権田 綾子, 須貝 明日香, 山内 誠, 山下 建, 四ツ柳 高敏

    熱傷 ( (一社)日本熱傷学会 )  43 ( 3 ) 151 - 156  2017.09

     View Summary

    症例は35歳、男性。作業中に高温のアスファルトを上半身に浴び、当院に救急搬送された。初診時、顔面、頭髪、両上肢等にアスファルトが固着していた。全身麻酔下で市販のリモネン含有洗剤(オレンジX)を用いてアスファルトの除去を行ったところ、40分程度ですべてのアスファルト除去が完了した。除去後の創の評価にてTBSA約6%のII度熱傷を認めた。前腕部の一部は深達性II度熱傷であり植皮を要したが、他部位は保存的治療にて2週間以内に上皮化した皮膚に固着したアスファルトは除去が困難であることが知られている。物理的に剥がした場合には強い疼痛をきたし皮膚を損傷する恐れがあるため、溶解して除去する必要がある。さまざまな溶剤の使用が試みられているものの、有効な手技が確立されていないのが実情である。今回われわれは、市販のリモネン含有洗剤を用いることで比較的容易にアスファルトを除去できたことから有用な手段の一つと考えられた。(著者抄録)

  • A Case of Secondary Reconstruction of Microtia with Hypoplasia of the Sideburn

    北田 文華, 四ッ柳 高敏, 石崎 力久, 山下 建, 須貝 明日香, 加藤 慎二, 権田 綾子, 鈴木 明世

    形成外科 ( 克誠堂出版 )  60 ( 5 ) 571 - 576  2017.05

    CiNii

  • 折れ耳の術後変形に対し肋軟骨移植による耳介形成術を施行した1例

    加藤 慎二, 四ツ柳 高敏, 鈴木 明世, 権田 綾子, 須貝 明日香, 中川 嗣文, 山内 誠, 山下 建

    形成外科 ( 克誠堂出版(株) )  60 ( 5 ) 577 - 581  2017.05

     View Summary

    40歳男。他院で耳介形成術を行ったが、満足する結果ではなかったため、受診となった。受診した右耳輪は不自然にくびれており、全体として小さく歪んだ輪郭を呈していた。対輪上脚は角張って細い直線状であった。また、もともとの変形と思われる耳輪脚と対輪が癒合した変形が認められた。耳介の形態と大きさの両方の改善を希望したため、肋軟骨移植を選択した。術後6ヵ月時点で、比較的良好は形態を維持しており、満足すべき結果が得られている。

    CiNii

  • Primary Ewing sarcoma of the orbit in a male adult

    佐藤 圭悟, 平岡 美紀, 橋本 雅人, 山下 建, 杉田 真太朗, 長谷川 匡, 村瀬 和幸, 大黒 浩

    臨床眼科 ( 医学書院 )  70 ( 12 ) 1773 - 1778  2016.11

    CiNii

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Research Projects 【 display / non-display

  • 生体内再生能を有する微小細切化軟骨をコーティングした人工材料移植技術の開発

    基盤研究(C)

    Project Year :

    2022.04
    -
    2025.03
     

    四ッ柳 高敏, 浜本 有祐, 北 愛里紗, 山下 建, 柿崎 育子

  • How to be metabolized when the cartilage is transplanted -biochemical research using glycotechnology-

    Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

    Project Year :

    2018.04
    -
    2021.03
     

    Yotsuyanagi Takatoshi

     View Summary

    Abundant costal cartilage when achieved microtia operations was researched by various staining. In aged of 10 to 11, H-E stain showed weak staining both in capsule matrix and matrix around loculus. There were no gap in them. In aged over 20, it showed strong staining and there was large gap in them. Alcian blue staining also showed similar findings but age specificity was not appeared in quantitative analysis of the chromatic figure. As a result, cartilage cell in aged of 10 to 11,glycosaminoglycan exists uniformly in the cartilage disposition. In aged over 20, glycosaminoglycan accumulate around cartilage cell. We confirmed that the character of the cartilage disposition will change according to the growth.

  • Study ofthe molecular mechanisms of delayed wound healing by using klothomice,which have phenotypessimilar to skin ulcerof aged humans.

    Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

    Project Year :

    2010
    -
    2012
     

    YAMASHITA Ken

     View Summary

    The aim of this study was to analyze the molecular mechanisms of delayed wound healing with agingby using α-klotho-deficient (klotho) mice,which have phenotypessimilar to those of aged humans.Wound healing time, histology and mRNA expression were investigated using a skin defect wound model of klothomice. Theklotho mice showed delayed wound healingandimpairedgranulation formation compared to those in wild-type (WT) mice.The reverse transcript polymerase chain reaction (RT-PCR)analysis revealed enhancement of the mRNA expression of interleukin(IL)-1β, IL-6and tumor necrosis factor (TNF)-α, and depressionof laminin-5 in skin wound lesions of klotho mice compared to the levels in WT mice.

  • 移植軟骨の吸収過程についての研究

    萌芽的研究

    Project Year :

    1999
    -
    2001
     

    横井 克憲, 新明 康宏, 四ツ柳 高敏, 澤田 幸正, 山下 建

     View Summary

    前年度の研究結果をふまえて、環境因子が軟骨吸収に及ぼす影響に関して、さらなる調査を行った。 今年度は、臨床において耳介再建などによく用いられる肋軟骨について、ラットを使用して実験を行った。 1.軟骨膜の有無による軟骨吸収の違いに関して 約250g雄ウィスター系ラットの肋軟骨を1cm長採取し、同ラットの背部皮下、筋膜上に移植した。採取肋軟骨に軟骨膜を付けたままのもの10例、軟骨膜を除去したもの10例をそれぞれ4週、8週と比較したが、重量減少率において統計学的に有意差は認められなかった。組織学的観察では軟骨膜を除去した方がより吸収が強く見られる印象であった。 2.年齢による軟骨吸収の違いに関して 週令4,8,12週の雄ウィスター系ラットの肋軟骨を用いて1と同様に実験を行い、軟骨吸収の違いを観察したが、重量減少率では統計学的に有意差は認められなかった。組織学的観察でも特に違いは認められなかった。 3.瘢痕による軟骨吸収の違いに関して あらかじめ約250g雄ウィスター系ラットの背部片側に、皮下を剥離して瘢痕を生じさせておき、1週間後、同ラットより肋軟骨を2片採取して、瘢痕皮下、筋膜上、および健常皮下、筋膜上にそれぞれ移植し、1と同様に比較観察した。重量減少率では統計学的に有意差は認められなかったが、組織学的観察では、瘢痕皮下に移植した方が、吸収が強い印象であった。 本実験では、計測においてはいずれも有意差が見られなかった。これは、使用した軟骨が小さく、また観察期間も短かったためと考えられる。しかし、組織標本においての観察所見では、軟骨膜および瘢痕の有無で違いが見られたため、さらに有効な実験モデルを作成し、研究を行っていく必要があると思われた。