2025/08/22 更新

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ハヤシ ヨシコ
林 佳子
所属
保健医療学部 看護学科 看護学第二講座 講師
職名
講師
外部リンク

研究キーワード

  • 危機管理

  • セルフケア

  • 僻地

  • 健康教育プログラム

  • 妊婦

  • 母体・胎児集中治療室

  • 病床管理

  • ヘルスリテラシー

  • 施設外分娩

  • 出産準備行動

  • 助産師

  • 周産期

  • 女性看護学

  • 経験知獲得モデル

  • 経験知

  • 知識獲得モデル

  • ナラティブ分析

  • 母性

  • 妊産婦ケア

  • 出産準備教育

研究分野

  • ライフサイエンス / 生涯発達看護学

  • ライフサイエンス / 臨床看護学

経歴

  • 札幌医科大学   保健医療学部 看護学科   講師

    2011年 - 現在

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論文

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MISC

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講演・口頭発表等

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 看護学生から助産学生、新人助産師の発達段階に応じた経験学習循環過程の縦断的研究

    研究課題/領域番号:21K10572  2021年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    正岡 経子, 白井 紀子, 荻田 珠江, 林 佳子, 前田 尚美, 植木 瞳, 中村 彩希子

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    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    研究実施に先立ち、covid-19感染症拡大下での看護及び助産教育に関する研究背景をより明確にするため、特に実習科目の実施状況に関する情報収集を行った。その結果、「新型コロナウィルス感染症に関連する保健師助産師看護師養成学校における臨地実習等の実施状況調査」によると、289教育課程中臨地実習の代替措置を行ったのは281課程であり、代替措置の方法の90.7%が「学内実習・学内演習」、88.6%が「オンライン実習」、83.3%が「紙面による課題学習」であった。ほとんどの大学が臨床・臨地実習を学内実習やオンラインなど複数の方法での代替実施をした状況であることが明らかになった。また、助産学実習においても全国助産師教育協議会が実態調査を行っており、学内実習やオンライン実習への切り替えにより、例年通りの実習が困難であった教育機関が多かった一方で、例年通りの分娩介助実習等が行ていた教育機関も一定数あり、助産師養成機関による教育内容の格差が課題として挙げられている。
    臨地・臨床実習の代替実習の取り組みについては、いくつか調査報告が出されており、学内やオンライン等で行うシミュレーション教育は、学生の知識と技術の統合といった点ではある一定程度の学習効果は得られることは共通見解といえる。しかし一方で、乳幼児の啼泣や母子の相互作用の様子、リアルな分娩経過中の産婦の様子や急変も含めた複数の事象が同時進行する臨床のリアリティを再現することには限界がある。
    先行研究の調査により、看護教育および助産教育ともに臨床・臨地の実習でコアとなる学習内容と臨床・臨地以外でも修得可能なものを整理し、新たな枠組みの中で教育プログラムの調整・再考を迫られており、現有のリソースを基に継続検討をしている状況であることが明らかになった。

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  • 総合周産期母子医療センターにおけるMFICUの病床管理と看護管理者の役割

    研究課題/領域番号:21K10657  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    林 佳子, 白井 紀子, 中村 康香, 荒川 亜希子, 平石 皆子, 松原 まなみ, 坂上 明子, 大月 恵理子, 林 ひろみ, 西方 真弓

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    国内の看護管理者が行う病床管理とその役割、および周産期母子医療センターにおける病床管理について、文献検討をおこなった。
    周産期母子医療センターの病床管理については、研究者が医師であることが多く、その大半は新生児集中治療室の病床数が医療圏に対し充足しているか検討していた。周産期母子医療センターの母体胎児集中治療室および産科病床数が適正であるかの検討は、解説・総説、限定された地域や医療圏での調査報告が散見された。
    看護管理者が行っている病床管理に関する研究は、病院全体での病床稼働率の向上を図るうえで課題となる在院日数の短縮と院内全体での空床活用に関する看護部での組織的取り組みについて扱っていた。集中治療室管理料が算定される集中治療室等の有効活用に関する報告はあったが、母体胎児集中治療室の病床活用についての研究結果は見出されなかった。入室する妊産褥婦にとっての環境という視点で、母体胎児集中治療室の病床を分析した研究はわずかに認められたが、医療圏にとっての必要病床数の検討、対象者に必要な療養環境の判断に基づく病床管理、診療報酬を得るために母体胎児集中治療室の病床の効率的な運用に関する研究は認められなかった。総合周産期母子医療センターにおいては、母体胎児集中治療室および産科病床の両方を使って、入院に応需し、療養環境が選択されていると考えられる。総合周産期母子医療センターの産科および母体胎児集中治療室の病床管理について看護管理者が果たす役割について、明らかにしていく視点が明らかになった。

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  • 母体・胎児集中治療室に勤務する看護職のストレス

    研究課題/領域番号:21K10834  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大月 恵理子, 中村 康香, 荒川 亜希子, 平石 皆子, 林 佳子, 松原 まなみ, 坂上 明子, 林 ひろみ, 西方 真弓

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    MFICU看護職者のストレス影響要因,職場適応状況等について明らかにすることを目的に,全国の総合周産期母子医療センターの母体胎児集中治療室(MFICU)に勤務する看護職者を対象としてストレスの程度や影響要因,職場適応状況について,web入力による調査を行うことを計画している。まず,「職業性ストレス」「看護職のストレス」「労働環境」などについて文献検索を行った。その結果をふまえ研究会議を開催し,既存の尺度の利用可能状況を検討した。一つは,日本国内で広く用いられている「職業性ストレス簡易性尺度」を利用することができるかもしれないが,通常の産科病棟や助産師のストレスとの差異や,MFICU特有のストレス要因を明らかにするためには,独自に作成する必要があると考えた。これまでの,MFICUの研究で明らかにしたMFICUの特徴やストレス要因を活用する必要があると考えた。また,助産師のストレスに関する研究報告を中心に,もう少し文献検討を必要とする方向で意見がまとまった。その後,再度文献検索を行い,検討している。

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  • 病院前周産期症例の安全な分娩に繋がる職種間連携システムの機能向上にむけた研究

    研究課題/領域番号:20K10909  2020年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    白井 紀子, 正岡 経子, 林 佳子, 荻田 珠江, 前田 尚美, 久野 芳佳, 植木 瞳, 中村 彩希子

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    本研究は、病院前周産期症例の搬送の実態、救急隊と医療機関の連携の実態、関係職種の認識を調査し、分娩対応や搬送に係る一連の機能性を高める要素を明らかにすることを目的としている。本研究は、2段階の調査を実施する予定である。
    2021年度は、6か所の地域の病院前周産期症例の搬送経験を持つ救急隊員11人にインタビュー調査を実施した。搬送中に実際に分娩の補助を行った者、自宅で出産したばかりの母子を搬送した者、言語が通じない外国人夫婦、未受診妊婦の搬送を担当した者等、様々な経験からの語りが得られた。現在、インタビューデータの逐語録作成後、分析を行っている段階である。搬送を経験した救急隊員の語りからは、通報時の情報と現場到着時の状況が変化していることへの対応の難しさ、未受診妊婦などの特殊な状況下での対応の難しさがあること、普段から地域の医療職種とのコミュニケーションがあることが搬送時の連携を速やかにしていること等が明らかになってきている。これらをもとに病院前周産期症例の搬送に係る職種の機能性を上げる要素についてまとめる。

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  • 看看連携を効率的効果的に実現する外来部門の提供システムと建築計画指針の開発

    研究課題/領域番号:17K12152  2017年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    渡辺 玲奈, 良村 貞子, 中山 茂樹, 林 佳子, 小林 健一

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    本研究は、急性期病院における院内外の看看連携を効果的効率的に実現する外来部門の看護業務内容や看護提供システムを明確にし、それらを支える外来部門の適切な施設環境構築のために外来環境指針を確立することを目的としている。本年度は、外来部門の看護業務内容や看護提供システムの現況の把握とその内容に必要となる外来環境に関して、本調査となる質問紙調査実施にむけて下記の通り研究を遂行した。
    1)研究代表者および分担者間で、昨年度のヒアリング調査から本調査の質問項目を検討した。また、ヒアリング調査により、外来部門の中でも、一般外来(処置室を含む)、入退院センター等の地域のさまざまな医療機関と連携・協力をしている部門が院内外の看看連携を実施している部門であることが明らかになったため、これらの部門の看護管理者を調査対象者とした。さらに、対象病院は地域医療の中心となっている全国の地域医療支援病院を対象とした。
    2)外来部門の環境に関して、建築計画学的に図面分析をし、各病院の特徴や疑問点から外来看護実践と関連すると思われる調査項目を抽出した。
    3)1)、2)の検討を基に、質問紙を作成し、調査を実施した。
    現在、回答いただいた質問紙を集計、分析中である。

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  • 助産師の実践能力向上にむけたケア経験から学ぶ力・学びを育む力の評価ツールの開発

    研究課題/領域番号:15K11708  2015年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    正岡 経子, 荻田 珠江, 林 佳子, 蝦名 智子, 相馬 深輝, 小林 径子, 植木 瞳, 丸山 知子, 前田 尚美, 中村 彩希子

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    平成30年度の研究目的は、『ケア経験から学ぶ力』と『ケア経験からの学びを育む力』を明らかにし、評価ツールを作成することを目指し研究活動に取り組んだ。
    平成28年度に看護責任者から推薦を受け、インタビュー協力の同意が得られた学び上手の助産師および育て上手の助産師20名から得られたデータ分析を継続し、質的帰納的方法で分析を行った。学び上手の助産師6名のデータを分析した結果、<後悔の残るケア経験を振り返ることから、具体的な教訓を見出し実践に活かす><先輩助産師からの助言を理解し、自身のケアに反映させる><自分が関わった妊産褥婦や新生児の人生やその後の生活に対する責任を持つ姿勢>など、6つの要素が明らかになった。後悔の残るケア経験やハイリスク妊産褥婦および家族など困難なケースとの関わりから、次のケア場面で活かすことができる教訓を得ることは、経験からの学びを積み重ね成長するための重要な要素である。また、ケア経験から獲得した教訓や先輩助産師からの助言を基に自己の実践を変化させる行動力と柔軟性が、助産師としての学ぶ力を促進しているものと考える。本研究成果は、日本看護科学学会において発表した。
    育て上手の助産師に関しては、14名のうち8名まで分析が進み、現時点の分析の結果、
    <後輩助産師の日々の変化と成長を捉える能力><自己の内面を見つめ、後輩と関わる方向性を修正する能力>など、4つの能力が明らかになった。
    育て上手な先輩助産師は、試行錯誤しながら後輩の状況に合わせた方法を見出し、状況に合わせる柔軟性を持っていた。また、指導を通して得た達成感を助産師として働く活力につなげる能力を有していることがわかった。本研究成果は、日本助産学会において発表した。
    まだ分析できていない6名の育て上手な助産師については、現在も質的帰納的方法で分析を継続している。

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  • 確実な周産期救急医療環境確保のための総合周産期母子医療センター施設計画指針の構築

    研究課題/領域番号:26463272  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    渡辺 玲奈, 良村 貞子, 中山 茂樹, 竹宮 健司, 林 佳子

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    本研究は、総合周産期母子医療センターにおける施設計画指針の基盤を構築することを目的として、全国の周産期センターのセンター長および看護管理者に対し、ヒアリングおよび質問紙調査を行った。
    その結果、現在の診療報酬制度による施設基準のうち、MFICUのバイオクリーンルームの必要性は高くないことや、NICUの床面積は7㎡では不足していることが示唆され、計画指針としては検討が必要であることが明らかとなった。また周産期センター内の部門配置指針に関しては、分娩室とMFICU、NICU、産科病棟、手術室が優先的に隣接配置することが必要であることが示唆された。

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  • 新生児集中治療室における保育器内環境整備と保育器交換・消毒方法に関する検討

    研究課題/領域番号:24890182  2012年8月 - 2014年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

    笹田 麻由香, 正岡 経子, 伊藤 久美子, 林 佳子

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    配分額:1560000円 ( 直接経費:1200000円 、 間接経費:360000円 )

    本研究の目的は、高温多湿環境における閉鎖式保育器内部の細菌の有無および菌種、保育器の清掃と消毒の効果を明らかにすることである。使用中の保育器を、消毒薬を使用して清掃を行う群と乾拭き群に分け、保育器の清掃の効果に関して比較検討した。清掃を行った群・乾拭き群ともに細菌の検出はみられなかったことから、高温多湿環境という条件のみでは保育器内での細菌の増殖は認められないことが明らかとなった。生後に細菌叢を獲得する新生児の存在や、治療・ケアにより感染の機会が増加することが、保育器からの細菌検出の原因となることが示唆された。

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  • 母体・胎児集中ケアのための研修プログラムの開発に関する研究

    研究課題/領域番号:24593381  2012年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    大月 恵理子, 高島 えり子, 坂上 明子, 菅林 直美, 中村 康香, 成田 伸, 林 ひろみ, 林 佳子, 平石 皆子, 松原 まなみ, 森田 亜希子, 齋藤 明香

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    配分額:5330000円 ( 直接経費:4100000円 、 間接経費:1230000円 )

    母体・胎児集中治療室(MFICU)の看護職に対する研修プログラムを開発することを目的とした。まず、MFICU中堅看護職に対するグループ・インタビューを実施し、研修へのニーズを明らかにした。そして、これまでの調査結果をふまえ、体系的な研修プログラムを立案した。このプログラム内容の必要性を、MFICU研修会企画担当経験者である看護職に質問紙調査を行った結果、90%以上の項目で合意を得た。また、その一部を試行し、参加者より評価を得たところ、ほぼ研修会の目標は達成され、必要性についても賛同を得た。さらに、研修プログラムを精選するとともに、研修会の企画・運営も修正していく。

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  • 当事者による分娩時クライシスマネジメントのためのヘルスプロモーション

    研究課題/領域番号:24593372  2012年 - 2016年

    文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

    林 佳子, 山内 まゆみ, 伊藤 久美子, 正岡 経子, 伊藤 幸子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:5200000円 ( 直接経費:4000000円 、 間接経費:1200000円 )

    今年度は、予期せぬ施設外での分娩が発生しやすい二つの地域に居住する妊婦の認識を比較し、分娩時に長距離の移動を要する妊婦の教育上のニーズを明らかにすることを試みた。半構造化面接で収集したデータについて、分娩経過と入院時の安全に関する妊婦の認識を質的記述的に分析した。以前、研究グループで調査したA地域の妊婦4名と、本年度分析したB地域の妊婦4名の認識を比較した結果、両地域の妊婦は【物理的な距離があることでのぬぐえない緊張感】と【妊娠出産に伴うリスクに対する不安】を抱え、【突然の入院に対する備え】をし【自らが確保しなければいけない交通手段】と認識していた。A地域では【分娩は自分のコントロールを超えたもの】と認識され、【最終的な救急体制を依頼する上での不安】を抱えながら【分娩施設による判断と決定の重要性】を重視し、【自分なりに行動して自分と胎児を守る覚悟】【家族総出でお産を乗り切れる決意】で分娩に向き合っていた。B地域は【分娩はきっと乗り越えられるもの】と認識され、【自分の状態を判断し行動を決めることの難しさ】を感じているが、【助産師・医師に相談できる安心】や【気兼ねなく頼れる家族への信頼】に支えられ【自分と児にとって良いお産になることへの願い】をもって分娩に向かっていた。B地域では気軽に医療者に相談できるという語りが聞かれ、【助産師・医師に相談できる安心】が抽出された。一方、A地域では妊婦から助産師・医師との対話に関する語りは聞かれず、カテゴリーは抽出されなかった。また、A地域の妊婦は分娩を自分でコントロールできないと認識していたが、このことは妊婦の分娩に対する自己効力感の低下や不安の増幅につながる可能性が考えられた。本研究では地域間の認識の違いが明らかになり、地域によって妊娠期の教育ニーズに違いがあることが示された。

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  • 妊産婦ケアにおける助産師の経験知獲得フェーズモデルの構築

    研究課題/領域番号:21592809  2009年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    正岡 経子, 丸山 知子, 松尾 睦, 林 佳子, 吉田 真奈美

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    担当区分:連携研究者  資金種別:競争的資金

    配分額:5151855円 ( 直接経費:3962966円 、 間接経費:1188889円 )

    本研究の目的は、妊産婦ケアにおける助産師の経験知獲得フェーズモデルを明らかにすることである。病院および助産院に勤務する助産師を対象にインタビューおよび質問紙調査を行った。助産師 475 名を分析した結果、経験 10 年以上の助産師は、妊娠期から産後の継続ケアの経験や腹部触診で児の推定体重を推測する経験、会陰保護を実施しない分娩介助経験から正常と異常を見極めや産婦の心理面を乱さないケア能力獲得していることがわった。一方、経験 10 年未満の助産師は、自己のケアの振り返りや先輩助産師のケアを見る経験から出産の自然経過を妨げないケアや出産で関わった女性とのコミュニケーションの重要性を学んでいることがわかった。

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  • 当事者主体の分娩時クライシスマネジメント

    研究課題/領域番号:21659515  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

    林 佳子, 伊藤 幸子, 山内 まゆみ, 中澤 貴代, 荻田 珠江, 平塚 志保

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:3150000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:150000円 )

    分娩施設まで長距離の移動が必要な妊婦(以下、長距離移動妊婦)の調査により、妊婦が分娩に向けた準備で身近な人からの情報を重視していたことから、小集団活動やピアサポートを取り入れた健康教育プログラムを検討する必要性が考えられた。看護職を対象とした調査では長距離移動妊婦に身体的・金銭的・心理的負担、家族間の調整の必要性に加えて、自宅や車中で分娩となる医学的問題も発生していたことが明らかになった。分娩進行時の対処法や緊急時の救急車の要請方法など長距離移動妊婦に対する分娩準備教育に含むべき内容が示唆された。

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  • 周産期医療ケアシステム・看護の質改善を推進するための研究

    研究課題/領域番号:21592815  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    大月 恵理子, 林 ひろみ, 森 恵美, 森 恵美, 松原 まなみ, 坂上 明子, 平石 皆子, 前原 邦江, 森田 亜希子, 林 佳子, 高島 えり子, 石井 邦子, 菅林 直美, 中村 康香, 成田 伸, 吉田 真奈美

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    担当区分:連携研究者  資金種別:競争的資金

    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    全国のMFICUの看護管理者に対し、MFICU管理上の困難点や工夫などに関して質問紙による実態調査を行った。MFICUの看護職のストレスや、MFICUの看護管理上の困難点や課題、MFICU看護職に求められる能力とその育成のための研修会の実施状況などの概要が明らかとなった。研究の第2段階として、施設の特徴や背景をふまえた困難さ、MFICUであることの困難さや必要とされる能力を明らかにするため、施設見学を含めた面接調査を6施設に行った。施設の特徴などの背景により、管理上の困難は異なっていることが示唆された。並行して、米国でのハイリスク妊娠の管理の実際の視察や、文献による海外のハイリスク妊娠看護のシステムや教育について分析を行った結果、ハイリスク妊娠の看護とローリスク妊娠看護の管理システムを分ける必要性やより専門的な教育の必要性が示唆された。

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