Papers - NAKAMURA Mitsuo

在宅生活を送る脳血管疾患後遺障害者の家族機能の特徴

廣田 真由子, 中村 充雄, 中村 眞理子

日本作業療法研究学会雑誌 ( 日本作業療法研究学会 )  18 ( 1 ) 9 - 18  2015.09  [Refereed]

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本研究では、障害を持つ者が在宅生活を行う際、重要な要因の一つである家族について着目し、脳血管疾患後遺障害者の家族機能の特徴を明らかにするため、在宅で生活する脳血管疾患後遺障害者(207名)に対し、家族機能評価(FACESKG IV)、家庭内での役割、身体機能、日常生活活動能力(以下ADL)、生活満足度などについて調査した。家族機能はかじとり、きずなの関係性によってOlsonの家族分類のバランス型、中間型、極端型の3分類と、「かじとり」・「きずな」を2分割し、その関係性から分類した4分割家族機能分類(分類I-分類IV)に分類し分析した。本研究の結果、脳血管疾患後遺障害者の家族機能は、凝集性では結合から膠着で、適応性では構造化から硬直を持っている分類IVに当てはまる者が多く認められた。脳血管疾患後遺障害者とその家族は、家族機能を変化させることによって、その状況に適応することが示唆された。(著者抄録)

保健医療総論1における学生へのアンケートを用いた学習効果に関する検討

吉野 淳一, 後藤 葉子, 佐藤 公美子, 根木 亨, 中村 充雄, 中井 夏子, 長多 好恵, 横山 まどか, 大塚 知子, 古名 丈人, 池田 望, 齋藤 重幸, 古畑 智久, 松村 博文

札幌保健科学雑誌 ( 札幌医科大学保健医療学部 )  ( 4 ) 73 - 78  2015.03  [Refereed]

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保健医療総論1を受講する学生に講義開始前と終了時にアンケート調査を実施し、学習効果の検討を行った。平成26年4月7日から9日に開講された保健医療総論1を受講した札幌医科大学保健医療学部看護学科50名・理学療法学科・作業療法学科各20名の1年生計90名を対象とした。開始前アンケート30部、終了時アンケート74部が回収され、開始前アンケートの有効回答が30、終了時アンケートの有効回答は73となった。開始前よりも終了時のほうが全体的に肯定的な方向へ回答が変化していることが分かった。開始前よりも終了時に否定的な選択肢に回答があった質問項目は、他者との協調連携が求められる内容であり、講義を受けることによって、演習の難しさを実感した学生がいたことを示していると考えられた。保健医療総論1は大学に入学したばかりの学生にとってはまさに実践に即した臨床場面であり、難しさを感じることもコミュニケーション力を培うことに有用であることが推察された。

A support group of hyper brain dysfunction in the Nakasorachi area, Hokkaido

浅野 友佳子, 土橋 大基, 中村 充雄, 中村 眞理子

作業療法 ( (一社)日本作業療法士協会 )  34 ( 1 ) 84 - 92  2015.02  [Refereed]

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北海道中空知地域で2009年より保健所主導で高次脳機能障害に対する地域支援事業が始まった.その中で行われている高次脳機能障害ワーキンググループは開始当初より作業療法士がかかわり,地域で働く他職種が協働して事業が進んでいる.この活動を機能的に運営し,発展させていく上で,文献を用いて行政との協働事業に関して人口規模や参画職種などから比較検討した.その結果,北海道特有の広域であり人口密度が低い中での対象者把握や高次脳機能障害に対する地域啓発が不十分であった問題と,その問題を解決するためのワーキングメンバーの職種の重要性,さらに協働して事業を進めるためにはお互いの職域などを理解する必要性が見出された.(著者抄録)

DOI CiNii

高次脳機能障害者の集団作業療法と家族会発足に向けての取り組み

浅野友佳子, 土橋大基, 鈴木美幸, 白井美奈子, 中村充雄, 中村眞理子

北海道作業療法 ( 北海道作業療法士会 )  31 ( 2 ) 81 - 85  2014.08

CiNii J-GLOBAL

Is it easy to use the IH cooking heater for a handicapped person?

Nakamura Mariko, Nakamura Mitsuo, Goto Yoko

Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science ( The Japan Society of Cookery Science )  24   188 - 188  2012

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【はじめに】在宅障害者は，火を使わないため火災や火傷の心配が少なく安全であるとされることからIHクッキングヒーター（以下IH）の導入を検討されることが多い．我々はこれまで身体障害者の調理活動の困難点を分析し報告してきたが，今回，その結果を反映し改良された，高齢者・障害者に使いやすいIHのユーザビリティー調査を行ったので報告する．【対象】調査研究の目的・方法などを十分に説明し同意を得た，日常の調理活動を主として担う在宅片麻痺者２名（右片麻痺女性74歳、左片麻痺女性68歳），日常の料理活動を担っていない在宅片麻痺患者1名（右片麻痺女性69歳），本学作業療法学科3年生21名（男性9名，女性12名）を対象とした．日常の調理活動を担う2名の片麻痺者はIHの使用経験があった．【方法】工程毎に抽出したチェックポイントと観察事項を記載する評価表を作成し，IHの操作方法は一切説明せず，自ら探索し鍋で湯を沸かす動作を観察し評価と分析をおこなった． 【結果と考察】今回の主たる改良点である①火力調整スイッチを天板配置②火力の色ゲージ表示③操作に対する音声ガイド④操作手順をスイッチ横に数字で表示したことは，概ね使いやすさに繋がっていた．また，スイッチの天板配置は，前傾姿勢となりのぞき込む必要が無くバランスを崩すことなく安心感に繋がった．一方，火力具合がわかりにくい，音声ガイドは煩わしいなどの意見もあった．火の立ち消えの心配がない，掃除が楽そう，着衣発火の危険がないなど，IHの特徴に言及するものも多く，改良点に加えて，現在使用している機器と操作法との比較，操作性と安全性の両立，低価格化などが導入の要因になると考えられた．

DOI CiNii

The role of upper extremities during kitchen knife cutting : Comparing one-hand and two-hand motions

HIROTA Mayuko, NAKAMURA Mariko, NAKAMURA Mitsuo, GOTOH Minako, SAWADA Yuji

作業療法 = The Journal of Japanese Occupational Therapy Association ( 日本作業療法士協会 )  29 ( 6 ) 733 - 742  2010.12

DOI CiNii