岩原 直敏

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所属

医学部 薬理学講座

職名

助教

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  • 札幌医科大学   薬理学講座   助教  

 

共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 多発性硬化症の神経変性に対するミクログリア由来エクソソームの役割

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2026年03月
     

    岩原 直敏, 村岡 賢, 齋藤 太郎, 久原 真

  • 蛋白アセチル化修飾を標的としたサルコペニア発症機序の解明と治療法開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    細田 隆介, 岩原 直敏, 藤谷 直樹, 野島 伊世里, 久野 篤史, 山田 崇史

  • SIRT1活性化薬による骨格筋膜修復の促進

    若手研究

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2023年03月
     

    岩原 直敏

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    C2C12細胞およびCOS細胞を用いた細胞系での検討において,SIRT1活性化薬であるレスベラトロールが細胞膜修復を促進することを確認し,またマウスの骨格筋から分離した単一筋繊維においても,レスベラトロールの効果を確認した. レスベラトロールの効果は,SIRT1をノックダウンした細胞および,SIRT1ノックアウト動物由来の筋繊維では確認できないことから,レスベラトロールはSIRT1を介して細胞膜の修復を促進していると考えられた. 次に,細胞修復部位でのアクチンの集積がレスベラトロールによって促進され,アクチン骨格の形成に関わるCTTNが同部位に集積することを確認した.またSIRT1によってCTTNは脱アセチル化され,アクチンと結合が強まることを確認した. 以上の結果から細胞家において,レスベラトロールはSIRT1-CTTNの経路を介して細胞膜直下のアクチン骨格の修復を促し,最終的に細胞膜に修復に関与することが確認した.このことからMDXマウスや筋ジストロフィー患者においてレスベッラトロールが症状を改善する機序として,SIRT1-CTTNによるアクチン骨格の形成があると推測された. 一方で,SIRT1ノックアウト動物では他の細胞膜修復蛋白の発現が有意に増加しており,膜修復もまた正常マウスより促進されていることを確認した.この結果から,SIRT1ノックアウト動物での易損傷性は,筋繊維そのものの脆弱性からきていると推測された. SIRT1ノクアウト動物の骨格筋を対象とした質量解析では,SRに関与する分子群の減少が確認されたことから,これらのオルガネラの機能異常のが影響している可能性がある.

  • マイトファジーを標的とした筋ジストロフィ-の新規治療法開発

    基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    細田 隆介, 堀尾 嘉幸, 久野 篤史, 岩原 直敏

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    Duchenne型筋ジストロフィー (DMD) の病態と障害ミトコンドリアの関連を解明するために実験を行った。DMDモデルマウスの骨格筋のミトコンドリアDNAを次世代シーケンサーで解析したが欠失部位を同定することはできなかった。一方で、オートファジー関連因子であるTFEBの核内局在は、DMDモデルマウスの骨格筋では有意に減少することが示された。今後はSIRT1の活性化がDMDにおいてTFEBの局在を核内に移行するのかどうかを明らかとする。そして、SIRT1活性化によるマイトファジ―促進メカニズムを解明して、 マイトファジーを標的とした筋ジストロフィーの治療法開発を目指す。

  • ミクログリア機能不全に対する新規アルツハイマー病治療の開発

    若手研究(B)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2020年03月
     

    岩原 直敏

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    アルツハイマー病(AD)は,認知症の最も多くを占める神経変性疾患であり,病理学的にアミロイドβ蛋白(Aβ)の沈着を特徴とする.Aβの蓄積や慢性炎症は神経変性を加速させAD病態を進行させる.我々は,Aβの除去ならびに炎症に関わるミクログリアに着目し検討をおこなった.ADモデルマウスのミクログリアではAβの取り込みをCD14/TLR4/クラスリンが担い,炎症制御因子であるSOCS3がIL6の産生を抑制することを示した.ADモデルマウスに対して間葉系幹細胞を行うと,CD14の発現を誘導しミクログリアによるAβの除去を促進することをつきとめた.