研究者詳細 - 太田　久晶

論文 - 太田　久晶

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Did My Hand Move in a Mirror? Body Ownership Induced by the Mirror Hand Illusion.

Akihiro Iida, Hidekazu Saito, Hisaaki Ota

Frontiers in human neuroscience 15 684873 - 684873 2021年 [査読有り] [国際誌]

Although the illusion that the mirror image of a hand or limb could be recognized as a part of one's body behind the mirror, the effect of adding tactile stimulation to this illusion remains unknown. We, therefore, examined how the timing of tactile stimulation affects the induction of body ownership on the mirror image. Twenty-one healthy, right-handed participants (mean age = 23.0 ± 1.0 years, no medical history of neurological and/or psychiatric disorders) were enrolled and a crossover design was adopted in this study. Participants' right and left hands were placed on the front and back sides of the mirror, respectively, then they were asked to keep looking at their right hand in the mirror. All participants experienced two experiments; one was with tactile stimulation that was synchronized with the movement of a mirror image (synchronous condition), and the other one was with tactile stimulation that was not synchronized (asynchronous condition). The qualitative degree of body ownership for the mirrored hand was evaluated by a questionnaire. Proprioceptive drift (PD), an illusory shift of the felt position of the real hand toward the mirrored hand was used for quantitative evaluation of body ownership and measured at "baseline," "immediately after stimulation," "2 min after stimulation," and "4 min after stimulation." The results of the questionnaire revealed that some items of body ownership rating were higher in the synchronous condition than in the asynchronous condition (p < 0.05). We found that PD occurred from immediately after to 4 min after stimulation in both conditions (p < 0.01) and there was no difference in the results between the conditions. From the dissociation of these results, we interpreted that body ownership could be elicited by different mechanisms depending on the task demand. Our results may contribute to the understanding of the multisensory integration mechanism of visual and tactile stimulation during mirror illusion induction.

DOI PubMed

右半球症状のみかた

太田久晶

高次脳機能研究 ( (一社)日本高次脳機能障害学会 ) 40 ( 2 ) 212 - 216 2020年06月 [査読有り]

右大脳半球損傷は、患者に病巣対側の空間や身体に対する認知の障害をもたらしうる。この障害にはいくつかの症状が該当し、脳損傷の範囲が広ければ、複数の症状が同時に出現することも少なくない。しかしながら、患者の日常生活場面やリハビリテーション場面などの行動観察のみでは、各患者がどのような症状を呈しているのかを十分に把握しきれない。そこで、本稿では、その代表的な症状として半側空間無視、身体に対する半側無視、片麻痺に対する病態失認、半側身体失認・身体パラフレニアに対する検査方法と各症状の出現に関与する病巣部位について紹介する。患者の脳損傷部位を踏まえて、上記の複数の検査を実施することは、各症状の有無に加えて、出現した症状の程度や特徴の把握を可能とする。さらに、得られた結果を総合的に解釈することは、個々の患者の呈する病巣対側の空間や身体に対する認識の障害を包括的にとらえることにつながると考える。(著者抄録)

脳卒中ドライバーのスクリーニング評価日本版(J-SDSA)における成績特性健常若年者を対象とした研究

勝浦駿平, 太田久晶

高次脳機能研究 ( (一社)日本高次脳機能障害学会 ) 39 ( 2 ) 251 - 258 2019年06月 [査読有り]

自動車の運転技能評価に特化した認知機能検査の1つとして、2015年、脳卒中ドライバーのスクリーニング評価日本版(J-SDSA)が開発された。しかし、これまでのところ日本の自動車運転免許保有者の成績特性は明らかにされていない。そこで本研究では、日本の自動車運転免許を保有する20歳から35歳までの健常若年者80名を対象として、本課題成績の特徴について検討した。その結果、対象者はJ-SDSAの多くの下位検査で高得点を獲得でき、それによって全被験者が「運転合格」の判定となった。一方で、各下位検査の所要時間にはばらつきが生じることや、他の下位検査に比して正答率の低い項目が含まれていることが示された。また、各下位検査の結果は、視覚性認知機能を反映する神経心理学的検査の結果と関連することも明らかとなった。加えて、被験者の運転経験の程度は、J-SDSAのいくつかの下位検査成績に影響を与えることが示唆された。(著者抄録)

視覚失認を呈する症例に対し携帯電話操作の再獲得を目指した作業療法の介入

小林結希, 渡邉俊紀, 川﨑めぐみ, 桑田佳紀, 太田久晶

愛知作業療法 27 15 - 20 2019年 [査読有り]

担当区分：最終著者

右前大脳動脈梗塞後に左手で持った物体を手離すことに困難を呈した1例

渡邉俊紀, 太田久晶

臨床神経心理 29 29 - 38 2018年12月 [招待有り]

担当区分：最終著者

The pointing errors in optic ataxia reveal the role of “peripheral magnification” of the PPC

Philippe Vindras, Annabelle Blangero, Hisaaki Ota, Karen T. Reilly, Yves Rossetti, Laure Pisella

Frontiers in Integrative Neuroscience ( Frontiers Research Foundation ) 10 ( 2016 ) 27 2016年07月 [査読有り]

Interaction with visual objects in the environment requires an accurate correspondence between visual space and its internal representation within the brain. Many clinical conditions involve some impairment in visuo-motor control and the errors created by the lesion of a specific brain region are neither random nor uninformative. Modern approaches to studying the neuropsychology of action require powerful data-driven analyses and error modeling in order to understand the function of the lesioned areas. In the present paper we carried out mixed-effect analyses of the pointing errors of seven optic ataxia patients and seven control subjects. We found that a small parameter set is sufficient to explain the pointing errors produced by unilateral optic ataxia patients. In particular, the extremely stereotypical errors made when pointing toward the contralesional visual field can be fitted by mathematical models similar to those used to model central magnification in cortical or sub-cortical structure(s). Our interpretation is that visual areas that contain this footprint of central magnification guide pointing movements when the posterior parietal cortex (PPC) is damaged and that the functional role of the PPC is to actively compensate for the under-representation of peripheral vision that accompanies central magnification. Optic ataxia misreaching reveals what would be hand movement accuracy and precision if the human motor system did not include elaborated corrective processes for reaching and grasping to non-foveated targets.

DOI PubMed

脳機能障害と作業療法―高次脳機能障害に焦点を当てて対応が難しい高次脳機能障害 1)半側空間無視 ADL能力向上を目指すための多面的アプローチ

太田久晶

作業療法ジャーナル ( 三輪書店 ) 50 ( 6 ) 530‐536 - 553 2016年06月 [招待有り]

CiNii J-GLOBAL

労働災害事故による上肢外傷患者の注意機能の特性

白戸力弥, 太田久晶, 石合純夫, 射場浩介, 山下敏彦

日本手外科学会雑誌 ( (一社)日本手外科学会 ) 32 ( 1 ) 2 - 6 2015年04月 [査読有り]

片麻痺に対する病態失認と島

太田久晶

神経心理学 ( 日本神経心理学会 ) 30 ( 1 ) 56 - 60 2014年03月 [招待有り]

担当区分：筆頭著者 , 責任著者

J-GLOBAL

医療と介護、医療と医療の連携についての座談会報告現在取り組まれている連携手段について

太田久晶, 伊藤玲, 竹内優美, 三上友朗, 高橋右, 久保進也, 中島そのみ

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 ) 30 ( 3 ) 39 - 45 2013年12月 [査読有り]

担当区分：筆頭著者 , 責任著者

公益法人北海道作業療法士会は、第二次長期10ヵ年行動計画に含まれる「保険下でのOTの実態を把握する」という計画に沿って、札幌、道南、網走の各支部で座談会を開催し、会員が実施している医療と介護、医療と医療の連携についての調査を行った。その結果、各支部ともに、主な連携の手段は、文書による情報伝達、患者・利用者を見学することによる情報収集、顔を合わせて、または、電話による情報の授受であった。網走支部では、担当地域が広いことと会員の数が少ないこともあり、OT以外との連携も行われていた。札幌および道南支部では、転院先から転院元への情報提供が行われており、連携に対する意識の高さを反映するものと推察した。(著者抄録)

J-GLOBAL

半側空間無視症状に対する治療介入方法

太田久晶

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 ) 30 ( 3 ) 8 - 13 2013年12月 [査読有り]

左半側空間無視症状に対する治療介入内容を決定するためには、患者のできることと困難であることを評価によって明らかにすることが必要となる。訓練を実施する際に、注意集中が困難である患者に対しては、静かで視覚刺激の少ない環境下で訓練を開始することが望ましい。訓練内容としては、机上訓練によって左方探索能力向上を目指すが、それのみでは、ADL場面で認められる左側の見落としの改善が得られにくい。そのため、動作手順を決めて、それを覚えることでやり忘れ・やり残しを防ぐことを目指す。加えて、これらの訓練において左側へ注意を向けるための段階的な声掛けも併せて行うことが効果的ではないかと考えられる。(著者抄録)

J-GLOBAL

脳卒中のリハビリ回復期6ヵ月の壁をこわす新しい治療戦略半側空間無視に対するプリズム順応の臨床応用

太田久晶

臨床神経学 ( (一社)日本神経学会 ) 53 ( 11 ) 1270 - 1272 2013年11月 [査読有り]

半側空間無視は、病巣対側空間に注意を向けることが困難となる現象であり、日常生活場面において大きな影響をおよぼす。これまでに報告されてきた本症状に対する治療介入方法の中でも、プリズム順応課題は、もっともすぐれた介入方法であると考えられる。この方法は、介入効果の般化と持続性にすぐれ、また、発症からの経過日数を問わず、慢性期の患者に対駐家も介入効果がみとめられることが大きな特徴である。ただし、この介入効果がえられない症例も報告されている。プリズム順応効果の期待ができる症状特性を明らかにすることと、より多くの患者に効果が期待できる順応課題の実施方法を明らかにすることが今後の検討課題であると考えられる。(著者抄録)

DOI

[Clinical application of prism adaptation for patients with unilateral spatial neglect].

Hisaaki Ota

Rinsho shinkeigaku = Clinical neurology 23 ( 11 ) 1270 - 2 2013年 [国内誌]

Unilateral spatial neglect (USN) is defined as a failure to pay attention to the contralesional space due to the brain damage. As this symptom affects on many aspect of activities of daily living, a lots of therapeutic approaches were developed so far. Among them, prism adaptation (PA) technique is one of the most promising methods because it could produce generalized and long lasting after-effect and is effective even for chronic USN patients. It is, however, true that there are USN patients showing no PA effect. Unfortunately, we cannot tell in advance who can adapt to prisms and show improvement of their neglect symptom at this moment. In further studies, to know who is more likely to adapt to prisms we should analyze clinical data from USN patients showing improvement by PA. In addition, to be an effective PA technique for much more patients with USN we should clarify what it the best condition in PA task.

PubMed

小児上腕骨近位部悪性骨腫瘍に対する上腕吊り下げ法術後の2症例術後の肘関節屈曲拘縮に対するスプリント療法

白戸力弥, 加藤正巳, 太田久晶, 入船秀仁, 和田卓郎

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 ) 29 ( 2 ) 105 - 110 2012年10月 [査読有り]

2例の小児上腕骨近位部悪性骨腫瘍に対する上腕吊り下げ法術後の作業療法を経験した。術後には肘関節の屈曲拘縮が生じ、改善に難渋した。これらの肘関節の屈曲拘縮に対し、低負荷で長時間の装着が可能な漸次静的スプリント療法を追加施行し、肘関節の屈曲拘縮の改善にあわせ、スプリントの伸展角度を増加させた。スプリント療法を追加後は2症例で肘関節の屈曲拘縮が改善し、良好な肘関節の伸展可動域を得た。漸次静的スプリント療法は上腕吊り下げ法術後に生じた肘関節屈曲拘縮に対し、軟部組織の良好なリモデリングを促し、伸展可動域の拡大に有効であった。(著者抄録)

上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後に対するリハビリテーションプロトコールの有効性

白戸力弥, 加藤正巳, 太田久晶, 佐々木浩一, 和田卓郎

総合リハビリテーション ( (株)医学書院 ) 39 ( 12 ) 1201 - 1204 2011年12月 [査読有り]

上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後のリハビリテーションプロトコールの有効性を検討するために,リハビリテーションプロトコール介入群14例と非介入群11例の術後成績を後ろ向きに評価,比較した.術前,術後1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月時の安静時痛VAS,動作時痛VAS,最大握力を評価した.また,術前,術後3ヵ月時のDASH scoreを評価した.術前と比較した術後1ヵ月間の最大握力改善率は,介入群が健側比平均155.3±70.0%,非介入群が104.6±36.8%で,介入群が有意に高かった.安静時,動作時痛VAS,DASH scoreは,2群間で有意差を認めなかった.早期の握力改善の要因は,術部へのストレスが軽減するような手関節屈筋群を使用した手の使用方法と,術後1ヵ月間,過度な負荷となる作業を抑制する指導の効果が考えられた.本研究より,外側上顆炎鏡視下手術後リハビリテーションプロトコールは,早期の握力改善に有用と考えられた.(著者抄録)

【身体にかかわる認知と動作の障害】片麻痺に対する病態失認

太田久晶, 石合純夫

神経心理学 ( 日本神経心理学会 ) 27 ( 4 ) 289 - 296 2011年12月 [査読有り]

【脳神経疾患病棟での高次脳機能障害患者へのアプローチ】病棟でみられる高次脳機能障害と患者に対するアプローチ食事を右半分しか食べない(半側空間無視)

土佐圭子, 太田久晶, 石合純夫

Brain Nursing ( (株)メディカ出版 ) 27 ( 6 ) 618 - 621 2011年06月 [査読有り]

上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後の握力及び手関節伸展力における回復過程の関係

白戸力弥, 加藤正巳, 太田久晶, 和田卓郎

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 ) 28 ( 1 ) 19 - 22 2011年06月 [査読有り]

上腕骨外側上顆炎と診断後、鏡視下手術を施行した8例8肘を対象に、術後1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月時に握力と手関節伸展力の計測を行い、握力と手関節伸展力の回復過程の関係を調査した。健患比の平均握力は術後1ヵ月時と比べ、2ヵ月、3ヵ月時ともに有意に改善したが、平均手関節伸展力は有意な改善を認めなかった。また術後2ヵ月、3ヵ月時には、手関節伸展力と比べ握力が有意に改善した。本研究より、上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後は握力の回復が先行し、手関節伸展力の回復はより長期間要すると考えられた。(著者抄録)

【半側空間無視のリハビリテーション】半側空間無視患者に対する作業療法

太田久晶

MEDICAL REHABILITATION ( (株)全日本病院出版会 ) ( 129 ) 45 - 51 2011年03月 [査読有り]

半側空間無視は、日常生活における動作を妨げる大きな要因となりうる症状であり、作業療法士にとって比較的出会う機会の多い神経心理学的症状である。一言で半側空間無視といっても、患者によってその症状は異なるので、まずは、机上検査や行動観察評価を通して患者の示す症状特性やその程度を明らかにすべきである。これが症状の改善を検討するための資料となる。訓練内容を考えるためには、これらの評価結果のみでは不十分であるので、机上訓練では患者の能力に合わせて難度の調整が必要である。日常生活動作に対する治療介入では、患者は何ができて何ができないのか、または、どこまでできてどこまでできないのかを分析し訓練内容や介入方法を決定する。地道な作業ではあるが、このようにして訓練内容を設定することが、最も適切な治療介入につながるになるのではないかと考えられる。(著者抄録)

CiNii

Assessing the Streamlined Wolf Motor Function Test as an Outcome Measure for Stroke Rehabilitation

Ching-yi Wu, Tiffany Fu, Keh-chung Lin, Chi-tzu Feng, Kuang-ping Hsieh, Hung-wen Yu, Chia-huang Lin, Ching-ju Hsieh, Hisaaki Ota

NEUROREHABILITATION AND NEURAL REPAIR ( SAGE PUBLICATIONS INC ) 25 ( 2 ) 194 - 199 2011年02月 [査読有り]

担当区分：最終著者

Objective. This study investigates the clinimetric properties of the streamlined Wolf Motor Function Test (WMFT), a 6-item version of the performance time scale of the WMFT. Methods. The streamlined WMFT, along with 2 criterion measures, the Fugl-Meyer Assessment (FMA) and the Stroke Impact Scale (SIS), were administered to 64 stroke patients before and after a 3-week intervention. Responsiveness was examined using the Wilcoxon signed rank test and standardized response mean (SRM). Criterion-related validity was investigated using the Spearman correlation coefficient (rho). Results. The mean score on the baseline FMA upper extremity of the patients was 44.84 (standard deviation = 12.77). The streamlined WMFT and the original performance time scale showed comparable responsiveness (SRM = 0.29 and 0.37, respectively). The concurrent validity of the streamlined WMFT was good (rho = 0.57-0.69). For predictive validity, the streamlined WMFT showed slightly better association with the criterion measures (rho = 0.60-0.68) than did the original scale (rho = 0.56-0.64). Conclusions. Compared with the original scale, the streamlined WMFT showed improved clinical utility.

DOI PubMed

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論文 - 太田 久晶

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