論文 - 太田　久晶

【半側空間無視のリハビリテーション 当院の取り組み】半側空間無視についてのオーバービュー

太田 久晶, 石合 純夫

Journal of Clinical Rehabilitation ( 医歯薬出版(株) )  19 ( 11 ) 1018 - 1024  2010年11月  [査読有り]

Why does the perception-action functional dichotomy not match the ventraldorsal streams anatomical segregation: Optic ataxia and the function of the dorsal stream

Yves Rossetti, Hisaaki Ota, Annabelle Blangero, Alain Vighetto, Laure Pisella

Perception, Action, and Consciousness: Sensorimotor Dynamics and Two Visual Systems ( Oxford University Press )   2010年08月  [査読有り]

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A main issue in the debate centring on the relation between perception and action is the following: how much of our actions can be performed independently from perception? An answer to this question seems to be provided in the field of motor neuroscience. Accordingly, the main paradigms in the field have tried to investigate residual visuomotor abilities in patients with visual deficits (e.g., visually guided reach-to-grasp in cortical blindness (blindsight) or visual form agnosia, or to delineate specific visual deficits that would be specific to the action system and not affect perceptual responses (e.g., optic ataxia)). This chapter examines the conclusions which can be drawn from the investigation of optic ataxia through a review of the recent developments made in relation to this neurological condition. It argues that a general oversimplification of the dual-visual systems hypothesis (Milner and Goodale 1995) has led to the popular interpretation that 'dorsal = action'. It challenges the claims of a neat double dissociation between the conditions observed in optic ataxia and visual agnosia, and in turn between perception and action.

DOI

【看護のポイントをつかめ!よくわかる半側空間無視】半側空間無視の評価 半側空間無視の評価

太田 久晶

リハビリナース ( (株)メディカ出版 )  3 ( 3 ) 235 - 240  2010年05月  [査読有り]

上腕骨外側上顆炎鏡視下病巣切除術後のリハビリテーションプロトコルと成績

白戸 力弥, 加藤 正巳, 太田 久晶, 渡邊 佳與子, 佐々木 浩一, 和田 卓郎

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  26 ( 4 ) 159 - 164  2010年03月  [査読有り]

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上腕骨外側上顆炎鏡視下病巣切除術後8肘(男性1肘、女性7肘、平均年齢42.9歳)に対し、創傷の治癒過程を考慮したリハビリテーションプロトコルを作成し、最低3ヵ月間介入を行った。結果、運動時痛、肘関節可動域と最大握力は術後3ヵ月内に有意に改善した。安静時痛とDASH機能障害/症状は改善傾向にあったが、有意差を認めなかった。就労していた4例で復職までに平均10.8日を要した。プロトコル介入結果より、動作時痛、肘関節可動域、最大握力は術後3ヵ月以内に有意に改善したことから、少なくとも術後3ヵ月まではOT継続が必要と考えた。術後3ヵ月時には運動時痛が悪化する症例が存在した。そのような症例には部分的な手の使用を制限するよう指導を行い、また筋力強化訓練が過負荷とならないよう注意が必要と考えられた。(著者抄録)

Systematic retinotopic reaching error vectors in unilateral optic ataxia.

Annabelle Blangero, Hisaaki Ota, Yves Rossetti, Toshikatsu Fujii, Hiroya Ohtake, Michio Tabuchi, Alain Vighetto, Atsushi Yamadori, Philippe Vindras, Laure Pisella

Cortex; a journal devoted to the study of the nervous system and behavior   46 ( 1 ) 77 - 93  2010年01月  [査読有り]  [国際誌]

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The main aim of this study is to determine the reference frame of the pointing errors that characterize patients with unilateral optic ataxia (OA). The reaching errors of seven patients with unilateral OA when pointing on a 2D matrix in peripheral vision were investigated in order to better qualify the reference frame of their deficit. Patients were asked to fixate a central target and then to point at one of 24 visual targets presented in their left or right peripheral visual fields, with their left or right hands. The four left and the three right hemisphere lesion patients with OA exhibited an identical pattern of results. In the contralesional visual field, error vectors were systematically directed toward the fixation point, rather than horizontally toward the side of the lesion. OA results from a deficit in transforming targets' eye-centred coordinates into appropriate motor commands.

DOI PubMed

蘇生後脳症により視覚性失認を伴わない視空間認知障害を呈した1例

太田 久晶, 青木 昌弘, 石合 純夫

臨床神経心理 ( 東北神経心理懇話会 )  20   53 - 59  2009年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

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見えにくさを主訴とした蘇生後脳症患者を経験し、その症状の特徴を検討した。神経学所見として両耳側と両鼻側の視野狭窄を認めた。また、神経心理学的には、視覚性注意障害(背側型同時失認)や左半側空間無視、構成障害、左視野内で両手に視覚性運動失調ataxie optiqueを認めた。一方、視覚性失認は認められなかった。頭部MRIにて、明らかな損傷部位は認められなかったものの、脳血流画像では、両側の後頭葉から頭頂葉にかけての血流低下が認められた。以上の結果より、本症例は、両側後頭葉から頭頂葉にかけての損傷による視野障害と視空間認知障害を呈していることが明らかとなった。(著者抄録)

知らなきゃソンソン! やらなきゃドンドン! 高次脳機能障害の看護 急性期から回復期まで 症状別 看護アプローチ 左側の食事を残したり、自分の左半身に気付かない(左半側空間無視、左半側身体失認)

太田 久晶, 石合 純夫

Brain Nursing ( (株)メディカ出版 )  25 ( 9 ) 1029 - 1034  2009年09月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

【頭頂連合野の機能と障害】頭頂連合野の個別機能 空間認知・視覚性運動の障害 空間認知障害

太田 久晶, 石合 純夫

Clinical Neuroscience ( (株)中外医学社 )  27 ( 4 ) 425 - 428  2009年04月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

右脳内出血後に左視野内で両手にataxie optiqueを呈した1例 定量的評価を用いて明らかになったこと

太田 久晶, 小笠原 浩気, 石合 純夫

臨床神経心理 ( 東北神経心理懇話会 )  19   37 - 38  2008年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

【失語・失行・失認のリハビリテーション】半側空間無視へのアプローチ

太田 久晶

MEDICAL REHABILITATION ( (株)全日本病院出版会 )  ( 99 ) 45 - 51  2008年11月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

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半側空間無視とは、病巣の対側空間に対して注意を向けることができない現象であり、日常生活における自立を妨げる大きな要因の1つであると考えられる。患者のなかには、空間のみならず、病巣対側の身体に対して注意を向けられない症状を伴う場合がある。患者が示す半側空間無視症状の特徴や程度は、個々によって異なるため、机上検査やADL場面での動作・行動の評価を通して患者の症状特性を把握する必要がある。得られた評価結果から作業療法の訓練プログラムを立案するわけであるが、従来の治療・対応方法では、左方へ注意を向けること、新たに動作手順を学習すること、生活環境を調整することが組み合わされて行われてきた。最後に半側空間無視に対する新たな治療介入の1つとして、近年注目を集めているプリズム順応について説明し、その有効性と問題点について述べる。(著者抄録)

【高次脳機能障害のすべて】高次脳機能障害各論 無視症候群・視空間性障害 半側空間無視のリハビリテーション

太田 久晶, 石合 純夫

神経内科 ( (有)科学評論社 )  68 ( Suppl.5 ) 421 - 424  2008年04月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

Optic ataxia and Bálint's syndrome: neuropsychological and neurophysiological prospects.

Laure Pisella, Hisaaki Ota, Alain Vighetto, Yves Rossetti

Handbook of clinical neurology   88   393 - 415  2008年  [国際誌]

DOI PubMed

半側空間無視のみかた

太田 久晶

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  24 ( 2 ) 46 - 53  2007年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

線分でつないだ2つの視標を用いたプリズム順応課題 左半側空間無視を呈した1例に対する症例報告

太田 久晶, 石合 純夫

臨床神経心理 ( 東北神経心理懇話会 )  18   33 - 37  2007年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

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プリズム順応(PA)で用いる2つ視標のうち、その左側を探せない左半側空間無視患者1例を対象に、線でつないだ視標を用いてPA課題を行った。この視標により症例は、左側の視標を見つけることが容易となり、PA効果が認められた。更にPA課題の前後11日に実施した2種の検査で症状の変化を検討した。図形識別課題では、空間の左半側無視と刺激の左半側無視の改善が認められた。花の絵の模写課題では、成績に改善が認められなかった。図形識別課題での改善には、PA課題によって獲得した探索ストラテジーが関与したのではないかと考えられた。また、花の絵の模写課題は図形識別課題より難易度が高いため改善に至らなかったと推察した。(著者抄録)

外傷性脳損傷児の退院後日常生活調査の試み

和田 沙織, 澤田 篤史, 小塚 直樹, 太田 久晶, 石合 純夫

北海道リハビリテーション学会雑誌 ( 北海道リハビリテーション学会 )  34   89 - 96  2007年06月  [査読有り]

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外傷性脳損傷者におけるリハビリテーションは実生活に基づいた、包括的なアプローチが求められる。小児の場合、家庭生活と学校生活両方の調査が必要であるが、面談での情報収集が困難な場合がある。我々は、交通事故に起因する外傷性脳損傷を受傷した小学6年生男児のリハビリテーションを経験し、退院後のフォローアップの手段として、アンケートを用いた日常生活調査を実施した。過去の外傷性脳損傷に関する報告を参考に、小学6年生の日常生活像を把握できるような内容で家庭生活用と学校生活用の2種類のアンケートを作成した。質問内容は運動機能群6分野、高次脳機能・社会性群5分野に分けた。両親と担任教師からそれぞれ異なった見解の回答が得られた。アンケート回答の分析は、専門分野の意見を参考にするため、症例の担当医師を始め、理学療法士、作業療法士、言語療法士で行った。復学後の日常生活調査にアンケートを用いたことで、容易に担任教師からの情報収集ができたため、症例の退院後日常生活を全般に渡って把握でき、症例の抱えている問題点を推察できた。今回の調査に際して、本アンケートを用いることは有用であり、今後の定期的フォローアップや他の外傷性脳損傷児や他疾患における有用性の可能性が示唆された。(著者抄録)

Optic ataxia is not only ‘optic’: Impaired spatial integration of proprioceptive information

A. Blangero, H. Ota, L. Delporte, P. Revol, P. Vindras, G. Rode, D. Boisson, A. Vighetto, Y. Rossetti, L. Pisella

NeuroImage ( Elsevier BV )  36   T61 - T68  2007年  [査読有り]

DOI

高次脳機能障害と生活障害 半側空間無視と生活障害

太田 久晶, 石合 純夫

精神認知とOT ( (株)青海社 )  3 ( 5 ) 395 - 400  2006年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

左半側空間無視を呈した一症例に対するプリズム順応課題を併用した作業療法の効果

冨居 泰臣, 太田 久晶, 境 信哉, 梅田 育子, 久野 紀子, 土谷 里織, 伊藤 あき, 猪原 康子, 小川 圭太, 福岡 幹彦, 保科 和正

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  23 ( 2 ) 76 - 82  2006年12月  [査読有り]

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60歳代男。右被殻出血と診断され、開頭血腫除去術が施行された。左片麻痺と左半側空間無視に対して術後早期よりリハビリテーションを開始した。その後、リハビリテーションの持続を目的に、転院した。入院時から左半側空間無視は、机上検査上や行動観察上でもある程度の改善を認めたが、車椅子移乗時の麻痺側下肢やブレーキ操作などに対する配慮低下が残存し、移乗動作自立への阻害因子となった。そこで、これまでに行ってきた訓練に加えプリズム順応課題を開始した。発症98日目よりプリズム順応課題を開始した。線分末梢検査、紐二等分検査などで改善と維持を認め、車椅子の移乗時における手順の忘れについても減少を示した。

右半球損傷後に刺激位置のmiscomputationを呈したと考えられたataxie optiqueの1例

太田 久晶, 小池 澄子, 仁平 敦子, 松下 隆司, 田中 千春

臨床神経心理 ( 東北神経心理懇話会 )  16   59 - 62  2005年12月  [招待有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

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視覚運動性失調ataxie optique(AO)とは,周辺視野に提示された対象へ向けて正しく手を伸ばすことのできない現象である.著者らはこれまでの症例から,損傷半球内で処理された刺激の位置情報(病巣と対側視野内)をもとにAO患者が病巣と同側視野内でポインティングを行う場合,病巣と対側の視野内のみならずその同側視野内においてもポインティングのエラーが起こり得る可能性を想定した.今回,左視野内で両手にAOを呈した症例(57歳男性右利き)を対象に左右の視野内にポインティングを行うポインティング課題を実施し,上記の仮説を検討した

改定版プリズム順応課題による左半側空間無視の症状改善について

太田 久晶, 村上 育子, 谷口 百恵, 磯谷 明希

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  21 ( 1 ) 2 - 6  2004年10月  [査読有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者