論文 - 森元　隆文

考え方をマネジメントする-メタ認知トレーニング

森元 隆文

臨床心理学   19 ( 2 ) 209 - 213  2019年03月  [招待有り]

Relationship between self-disclosure to first acquaintances and subjective well-being in people with schizophrenia spectrum disorders living in the community.

Kazuki Yokoyama, Takafumi Morimoto, Satoe Ichihara-Takeda, Junichi Yoshino, Kiyoji Matsuyama, Nozomu Ikeda

PloS one   14 ( 10 ) e0223819  2019年  [査読有り]  [国際誌]

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OBJECTIVE: Focusing on people with schizophrenia spectrum disorders living in the community, the present study aims to examine the characteristics of and gender differences in self-disclosure to first acquaintances, and to clarify the relationship between self-disclosure and subjective well-being. METHODS: Participants (32 men and 30 women with schizophrenia spectrum disorders) were examined using the subjective well-being inventory, an original self-disclosure scale for people with mental illness, as well as the Rosenberg self-esteem scale, the Link devaluation-discrimination scale, and the affiliation scale. RESULTS: The self-disclosure content domains in descending order were as follows: "living conditions," "own strengths," "experiences of distress," and "mental illness and psychiatric disability." There were no significant gender differences in self-disclosure in the total and domain scores. Multiple regression analyses by gender revealed that: (1) in men, decreasing feelings of ill-being were significantly predicted by self-disclosure about "living conditions," self-esteem, and perceived stigma; (2) in women, increasing feelings of well-being were significantly predicted by self-disclosure about "own strengths," self-esteem, and sensitivity to rejection. CONCLUSIONS: Self-disclosure to first acquaintances was related to subjective well-being in people with schizophrenia spectrum disorders living in the community. This result supports the recovery model and the strengths model. It suggests the importance of interventions targeting self-disclosure to first acquaintances about experiences as human beings, such as "living conditions" and "own strengths," as it relates to subjective well-being in community-based mental health rehabilitation.

DOI PubMed

うつ病性障害を合併した大学生の自閉症スペクトラム患者に対する認知行動療法の試み

村上 元, 森元 隆文, 西山 薫, 安喰 智美, 池田 望

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  35 ( 3 ) 169 - 173  2018年08月  [査読有り]

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自閉症スペクトラム症(ASD)を抱えた成人は、抑うつ・不安などの二次障害を抱えやすい。本報告において、うつ病性障害を患った大学生のASD患者に対して認知行動療法(CBT)を施行した。感情のモニタリングや、認知-行動モデルに沿った課題の視覚化・外在化を通して作業療法士と事例が協働的に状況の理解を深めた上で認知-行動的な介入を実施した。その結果、中学時代の友人と数年ぶりに遊びに行くなど、回避的な行動が軽減され、事例の生活に変化が生じた。また、ベック抑うつ質問票(BDI-II)、簡易抑うつ症状尺度票(QIDS-J)における改善が見られた。この結果から、うつ病性障害を標的としたASD患者に対する働きかけとして、CBTの実施が有効であることが示唆された。(著者抄録)

統合失調症患者の妄想的観念に影響を与える要因-妄想的観念の主題による相違の検討-

村上元, 森元隆文, 西山薫, 池田望

札幌保健科学雑誌   7   25 - 30  2018年03月  [査読有り]

精神科病院における認知機能リハビリテーションの導入

森元 隆文, 國田 幸治, 小竹 玲子, 佐藤 静佳, 濱谷 学, 星 八生, 中村 直子

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  35 ( 1 ) 9 - 16  2018年02月  [招待有り]

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近年、様々な精神疾患でみられる認知機能障害と、介入法としての認知機能リハビリテーションが注目されている。一方で、現時点では特に民間の単科精神科病院で普及しているとは言いがたい状況である。認知機能リハビリテーションは導入にあたって学習や訓練が必要であること、他の作業療法プログラムと比較すると導入時のコストがかかること、"認知機能(障害)"自体が患者や家族、精神科における専門職にとって分かりづらい概念であることから十分な普及につながっていない可能性が考えられる。本稿では、精神科病院における認知機能リハビリテーションの実践に至るまでの導入過程を示し、その中で検討したポイントと工夫について報告する。(著者抄録)

Retrospective study of Trazodone monotherapy compared with Ramelteon and Trazodone combination therapy for the management of delirium

Takao Ishii, Takafumi Morimoto, Masaki Shiraishi, Yoshiyasu Kigawa, Kenji Narita, Keisuke Inoue, Chiaki Kawanishi

Journal of Psychiatry   21 ( 3 ) 444  2018年  [査読有り]

DOI

統合失調症患者の原因帰属および抑うつ・不安が被害妄想的観念の3側面に及ぼす影響

村上 元, 森元 隆文, 西山 薫, 池田 望

パーソナリティ研究   27 ( 1 ) 42 - 52  2018年  [査読有り]

【"うつ"Part(2)新たな障害としての"うつ"を背負った方に】 発達障害(大人)の方のうつ 発達障害とともにうつ症状を患う場合の作業療法

村上 元, 森元 隆文, 竹田 理江, 西山 薫, 池田 望

臨床作業療法 ( (株)青海社 )  14 ( 2 ) 106 - 109  2017年06月  [招待有り]

CiNii

Moss Attention Rating Scaleによる統合失調症の注意機能評価の可能性の検討

國田 幸治, 小竹 玲子, 中村 直子, 森元 隆文, 澤村 大輔

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  34 ( Suppl. ) 87 - 87  2017年05月

Cross-Cultural Validation of the Cognitive Biases Questionnaire for Psychosis in Japan and Examination of the Relationships Between Cognitive Biases and Schizophrenia Symptoms

Ryotaro Ishikawa, Takuma Ishigaki, Akiko Kikuchi, Kazunori Matsumoto, Shigeru Kobayashi, Satori Morishige, Masahito Hosono, Yasuhisa Nakamura, Akihiko Kase, Takafumi Morimoto, Daisuke Haga

COGNITIVE THERAPY AND RESEARCH ( SPRINGER/PLENUM PUBLISHERS )  41 ( 2 ) 313 - 323  2017年04月  [査読有り]

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The Cognitive Bias Questionnaire for Psychosis (CBQp) is a valid selfreport instrument for assessing cognitive biases in psychosis. To validate the Japanese version of the CBQp, and to investigate the relationships between CBQp and various schizophrenia symptoms, such as positive symptoms, negative symptoms, and disorganized/autistic preoccupation. Patients with schizophrenia (n = 111), patients with depression (n = 40), and healthy controls (n = 35) were recruited. Using these samples, the psychometric properties of the Japanese version of CBQp were tested. The CBQp total scores had good reliability while the two subscales had moderate reliability. Furthermore, the scales had adequate concurrent validity, given that it had significant correlations with positive symptoms, and could accurately distinguish between schizophrenia patients and healthy controls. Novel findings were that the CBQp total scores were positively correlated with disorganized/autistic preoccupation. Furthermore, this study using a Japanese sample showed marginally significant correlations between the cognitive biases of threating event and severity of delusions, while this relationship was not seen in a previous study that used a Western sample. This difference could be because of the 'shame culture', which is explained as a characteristic of Japanese. The Japanese version of the CBQp was as reliable and valid as the original.

DOI

研究と報告 精神疾患をもつ人を対象とした自己開示尺度の開発

横山 和樹, 森元 隆文, 竹田 里江, 吉野 淳一, 池田 望, 西山 曜平, 村上 元

精神医学 ( (株)医学書院 )  59 ( 4 ) 351 - 361  2017年04月  [査読有り]

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精神疾患をもつ人を対象とした自己開示尺度(Self-Disclosure scale for people with Mental Illness;SDMI)を開発し,その信頼性と妥当性を検証した。SDMIは当事者の主観的体験に基づく自己開示内容を項目として採用し,自己開示の量・深さの双方を測定可能とした自記式尺度である。精神疾患をもつ人155名を対象に質問紙調査を実施し,探索的因子分析を行ったところ,SDMIは『精神疾患と障害』,『生活状況』,『自分の強み』,『苦悩の経験』の4因子23項目に整理された。続いて,SDMIの自己開示の量・深さの双方における内的整合性,再テスト信頼性および基準関連妥当性を検討したところ,SDMIは十分な信頼性と妥当性を有する尺度であることが確認された。(著者抄録)

DOI

フィンランドにおけるネウボラと精神科医療連携に関する視察報告

澤田 いずみ, 鵜飼 渉, 池田 望, 竹田 里江, 森元 隆文, 佐藤 智美, 松山 清治

札幌保健科学雑誌 ( 札幌医科大学保健医療学部 )  ( 6 ) 53 - 57  2017年03月  [査読有り]

精神科作業療法士の臨床場面での同性愛者との接触、および同性愛者に対する態度に関連する要因の検討

土本 望生, 森元 隆文, 高島 理沙, 池田 官司

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  33 ( 4 ) 193 - 200  2016年12月  [査読有り]

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本研究では、精神科作業療法士(以下OTR)の臨床場面における同性愛者との接触の実態と同性愛者に対する態度への関連要因を調査した。精神科治療機関で勤務するOTR50名より一般情報、同性愛者との接触度、同性愛に関する知識、伝統的性役割志向、同性愛に対する態度に関する質問紙の回答を得た。その結果、40%以上が臨床場面で同性愛の対象者と接したことがあると回答していた。また、その際に配慮・苦慮したことについての自由記載での回答には、集団の中で恋愛話になった時や同性愛の話題が出た時の対応などがあった。さらに、精神科OTRの同性愛者への態度には伝統的性役割志向と同性愛者が書いた書物への接触が関連していた。(著者抄録)

CiNii

精神疾患をもつ人の自己開示内容に関する構成概念 北海道で地域生活を送る当事者を対象とした質的研究

横山 和樹, 森元 隆文, 竹田 里江, 吉野 淳一, 池田 望

精神障害とリハビリテーション ( 日本精神障害者リハビリテーション学会 )  20 ( 2 ) 169 - 176  2016年11月  [査読有り]

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本研究は、精神疾患を持つ人の自己開示内容に関する構成概念を質的に明らかにすることを目的とした。地域社会との接点の多い地域生活を送る当事者を調査対象とし、ICD-10に分類される精神疾患を有していると診断された者、主治医から病名の告知を受けた者を取り込んだ。精神疾患を持つ人の自己開示内容に関する構成概念を理論的飽和に至るまで検討した結果、自己開示内容に関わる10個のカテゴリーおよび30個のコードを得た。それらの構成概念は、先行研究により障害開示と示されていた精神疾患や障害に関する内容、および人間に共通して見られる自己開示内容が含まれた。

必要とするソーシャルサポートおよび心理的特性との関連についての世代間での検討

安部 璃沙, 森元 隆文, 山下 聖子

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  33 ( 3 ) 150 - 158  2016年10月  [査読有り]

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本研究では健常成人が必要とするソーシャルサポート、およびソーシャルサポートと心理的特性との関連を世代間で比較した。北海道内在住の健常成人に対し、社会的包絡、知覚されたサポート、必要とするサポート、ストレス対処方略、愛着特性に関する質問紙を配布した。その結果、若年群53名、中年群46名から回答があり、若年群に対し中年群では友人関係におけるネットワークは小さいが手段的支援の知覚は大きいことが明らかになった。一方で、必要とするサポートについては両世代で差がなかったが、必要とするサポートの関連要因については若年群で抽出されたストレス対処方略などが中年群では見られないなど、世代による違いが見られた。(著者抄録)

CiNii

メタ認知トレーニング日本語版（MCT-J）満足度調査票の開発

細野正人, 石川亮太郎, 石垣琢磨, 後藤薫, 越晴香, 森元隆文, 則包和也, 森美栄子, 森重さとり

精神医学   58 ( 3 ) 255 - 258  2016年04月  [査読有り]

J-GLOBAL

母子への訪問支援により再登校が可能となった一例

村上 元, 森元 隆文, 池田 望

作業療法 ( (一社)日本作業療法士協会 )  34 ( 5 ) 564 - 570  2015年10月  [査読有り]

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今回,家族機能が低下したことにより不登校になっていた中学1年の生徒に対し,訪問支援を中心に介入を行った.本症例の不登校には母親の要因が関係していると考えられたため,(1)関心のある作業を用いた本人への個別的支援,(2)SSTなどを用いた母親への個別的支援,(3)母子で共有できる作業活動を用いた支援を実施した.その結果,家族の関係性が変化し,本人の再登校が可能になった.変化の要因には,作業活動の精神療法的作用,関係性を構築しやすい作業活動の特性が働いていたと考えられた.以上から,作業活動を適切に活用して本人を含めた家族全体に関わることは,不登校の介入に有用と考えられる.(著者抄録)

DOI CiNii

参加者主体で作業を選択し実施することを重視したプログラム 興味と意志の変化についての検討

佐藤 和正, 森元 隆文, 神山 恵子

北海道作業療法 ( (公社)北海道作業療法士会 )  32 ( 3 ) 164 - 171  2015年08月  [査読有り]

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長期入院者に対し「自身の興味に気づき、それに基づいた作業を参加者主体で実際に実施する」という流れを重視したプログラムを立案し実施した。1クール全9回を完遂した参加者を対象として、クール開始時と終了時に興味と意志の評価を施行しその平均得点を比較した。さらに、プログラムに対する感想を自由記載で聴取した。その結果、クール終了時に有意差をもった意志の向上がみられ、参加者からはプログラムに対する肯定的意見や生活場面での変化についての言及があった。以上より、生活が画一化した長期入院患者に対して、自身や他者の興味を基に自分たちで選択した作業を実際に行うプログラムが意志の向上に寄与する可能性が示唆された。(著者抄録)

CiNii

精神科病棟におけるメタ認知トレーニングの効果に対する予備的検討

森元 隆文, 藤田 有可, 中村 直子, 長谷部 夏子, 小林 理子, 林下 忠行, 池田 望

北海道作業療法 ( 北海道作業療法士会 )  32 ( 2 ) 113 - 121  2015年06月  [査読有り]

担当区分：   筆頭著者  , 責任著者

CiNii

精神障害者の就労継続に関連する要因 : ナチュラルサポート過程の質的分析

窪谷 和泰, 竹田 里江, 森元 隆文

北海道作業療法 ( 北海道作業療法士会 )  31 ( 1 ) 23 - 31  2014年06月  [査読有り]

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本研究では、職場における上司や同僚等からの支援であるナチュラルサポートに焦点を当て、精神障害者の職場定着へ向けての支援過程および就労継続に関連する要因の実態を明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施した。調査データを修正版グラウンデット・セオリー・アプローチを用いて分析した結果、11の<カテゴリー>、2の[サブカテゴリー]、37の【概念】が生成された。これより、就労継続に関連する要因の相互関係やそれらの要因が具体的にどのように就労継続や離職に関連してくるのかについて明らかとなったことに加え、企業側の視点ならではの要因も確認されたため、新たな示唆を得ることができたと考える。(著者抄録)

CiNii