Misc - SUZUKI Hiromu

拡大内視鏡にて診断しえた微小なCarcinoma with SSA/Pの1例

原田 英嗣, 山野 泰穂, 松下 弘雄, 吉川 健二郎, 高木 亮, 田中 義人, 菅井 有, 永塚 真, 山本 英一郎, 鈴木 拓

Intestine ( (株)日本メディカルセンター )  21 ( 4 ) 371 - 378  2017.07

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症例は70歳代女性,右下腹部痛の精査目的に大腸内視鏡検査を施行した.横行結腸に5mm大の粘液付着を伴うIIa病変を認めた.インジゴカルミン散布像による通常観察像では病変の一部に腺管の開大を示唆する領域を認めた.拡大観察では本症例は三つの異なるpit patternを示す領域により構成されていた.病変肛門側右の狭い領域(1)には典型的開II型pit patternを認め,領域(1)のすぐ口側の領域(2)には鋸歯状変化を伴った大柄な管状様pitを認めた.病変の大部分(中央から左側)を占める領域(3)には,一見管状様であるが,腺管密度が高く大小不同,配列も乱れた不整なpitを認め,VI型pit patternと判断した.以上の内視鏡所見より,この病変はSSA/Pを基盤とし発生した微小なcarcinoma in SSA/Pで,他の所見も併せ,粘膜下層への浸潤の可能性は低いと判断し,内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.病理所見は開II型pitを認めた領域(1)にSSA/Pを認めた.領域(2)の病理像は腺底部の拡張所見はみられず,不規則な分岐の目立つ鋸歯状腺管が腺管密度が高く複雑に折り重なった状態で増殖していた.腺管上皮の極性の乱れ,N/C比は小さく細胞異型は乏しいが著しい構造異型を伴っており癌と診断した.領域(3)は領域(2)とフロントを形成し,構造異型のほかにN/C比の上昇,核の極性の乱れなど細胞異型が高く一部乳頭状,鋸歯状変化を呈した高分化管状腺癌(tub1)と診断した.最終診断はWell differentiated adenocarcinoma with SSA/P, pTis,リンパ管侵襲および静脈侵襲陰性であった.微小ながら病変の大部分が癌化をきたしていた貴重な症例であり,遺伝子解析結果も加え報告する.(著者抄録)

加齢に伴う発がん過程におけるがん幹細胞とエピゲノム異常のインパクト 発がん過程におけるnon-coding RNAとエピゲノム異常

鈴木 拓, 山本 英一郎, 新沼 猛, 北嶋 洋志, 甲斐 正広, 丸山 玲緒, 仲瀬 裕志

日本抗加齢医学会総会プログラム・抄録集 ( (一社)日本抗加齢医学会 )  17回   103 - 103  2017.06

【大腸癌の診療】 特殊な大腸腫瘍・腫瘍様病変 大腸鋸歯状病変

山野 泰穂, 田中 義人, 中岡 宙子, 菅井 有, 山本 英一郎, 鈴木 拓

臨床消化器内科 ( (株)日本メディカルセンター )  32 ( 7 ) 984 - 991  2017.05

DOI

DOWNREGULATION OF MIR-200B IS ASSOCIATED WITH CISPLATIN-RESISTANCE IN BLADDER CANCER CELLS

Tetsuya Shindo, Naotaka Nishiyama, Takeshi Niinuma, Hiroshi Kitajima, Masahiro Kai, Takashi Tokino, Nobuo Shinkai, Hiromu Suzuki, Naoya Masumori

JOURNAL OF UROLOGY ( ELSEVIER SCIENCE INC )  197 ( 4 ) E568 - E569  2017.04

Research paper, summary (international conference)  

A POTENTIAL ROLE OF ABERRANT DNA METHYLATION IN THE CHEMORESISTANCE IN BLADDER CANCER CELLS. DNA METHYLATION INHIBITORS COULD RE-SENSITIZE DRUG-RESISTANCE BLADDER CANCER CELLS.

Nobuo Shinkai, Naotaka Nishiyama, Stephanie Yi, Christopher E. Duymich, Tetsuya Shindo, Peter A. Jones, Hiromu Suzuki, Naoya Masumori, Gangning Liang

JOURNAL OF UROLOGY ( ELSEVIER SCIENCE INC )  197 ( 4 ) E1312 - E1312  2017.04

Research paper, summary (international conference)  

消化管内視鏡と分子病理像の統合解析による大腸がん発症・進展機構の解析

鈴木 拓, 山本 英一郎, 山野 泰穂, 仲瀬 裕志

日本臨床分子医学会学術総会プログラム・抄録集 ( 日本臨床分子医学会 )  54回   44 - 44  2017.04

SSA/Pにみられる"barnacle like sign"に対する臨床・病理・遺伝子学的検討

原田 英嗣, 松下 弘雄, 吉川 健二郎, 高木 亮, 田中 義人, 加藤 文一朗, 吉田 優子, 津田 一範, 山野 泰穂, 菅井 有, 永塚 真, 山本 英一郎, 鈴木 拓

Gastroenterological Endoscopy ( (一社)日本消化器内視鏡学会 )  59 ( Suppl.1 ) 1026 - 1026  2017.04

核酸修飾と疾患制御 大腸がんのエピゲノム異常の意義とその応用

鈴木 拓, 山本 英一郎, 丸山 玲緒, 仲瀬 裕志

日本薬学会年会要旨集 ( (公社)日本薬学会 )  137年会 ( 1 ) 168 - 168  2017.03

大腸鋸歯状病変の基礎と臨床 SSA/P発生に関わる正常大腸粘膜におけるヒストン修飾異常の解析

山本 英一郎, 鈴木 拓, 仲瀬 裕志

日本消化器病学会雑誌 ( (一財)日本消化器病学会 )  114 ( 臨増総会 ) A176 - A176  2017.03

SSA/P with cytological dysplasiaの臨床病理学的・分子生物学的特徴

原田 英嗣, 田中 義人, 山野 泰穂, 松下 弘雄, 吉川 健二郎, 中岡 宙子, 吉田 優子, 佐藤 健太郎, 今井 靖, 菅井 有, 青木 敬則, 檜森 亮吾, 山本 英一郎, 鈴木 拓

日本大腸肛門病学会雑誌 ( (一社)日本大腸肛門病学会 )  70 ( 2 ) 113 - 113  2017.02

大腸鋸歯状病変の発育進展におけるエピジェネティックな異常とmicroRNA-31発現の検討

能正 勝彦, 伊藤 美樹, 栗原 弘義, 菅野 伸一, 五十嵐 央祥, 山本 至, 石上 敬介, 吉井 新二, 丸山 玲緒, 鈴木 拓, 山本 博幸, 篠村 恭久

日本大腸肛門病学会雑誌 ( (一社)日本大腸肛門病学会 )  70 ( 2 ) 110 - 110  2017.02

大腸鋸歯状腺腫においてDNAメチル化異常を示す遺伝子の同定と大腸癌への進展マーカーとしての可能性

青木 敬則, 山本 英一郎, 檜森 亮吾, 秋野 公臣, 菊地 剛史, 見田 裕章, 吉田 幸成, 足立 靖, 山野 泰穂, 菅井 有, 遠藤 高夫, 鈴木 拓

日本大腸肛門病学会雑誌 ( (一社)日本大腸肛門病学会 )  70 ( 2 ) 88 - 88  2017.02

Molecular differences in the microsatellite stable phenotype between left-sided and right-sided colorectal cancer (vol 139, pg 2493, 2016)

Yayoi Takahashi, Tamotsu Sugai, Wataru Habano, Kazuyuki Ishida, Makoto Eizuka, Koki Otsuka, Akira Sasaki, Takayuki Matsumoto, Takanori Morikawa, Michiaki Unno, Hiromu Suzuki

INTERNATIONAL JOURNAL OF CANCER ( WILEY-BLACKWELL )  140 ( 1 ) E1 - E1  2017.01

Other  

DOI

【大腸Interval cancerをめぐる最近の知見】 大腸Interval cancerの概念と問題点

山野 泰穂, 松下 弘雄, 吉川 健二郎, 高木 亮, 原田 英嗣, 田中 義人, 吉田 優子, 津田 一範, 加藤 文一朗, 永塚 真, 菅井 有, 山本 英一郎, 鈴木 拓

Intestine ( (株)日本メディカルセンター )  21 ( 1 ) 7 - 14  2017.01

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大腸癌におけるinterval cancerとは,WEO(World Endoscopy Organization)によると「癌が指摘されなかったスクリーニングまたはサーベイランス検査後の推奨された期間を空けた次回検査前までに発見された癌」と定義され,明確な期間の設定はない.したがって現行のinterval cancerでは見逃し癌,検査精度,癌自体の発育進展速度の相違など,さまざまな不確定要素が含まれた癌の集団となっているのが現状である.しかし真の目的はrapid growthした癌の本質を見きわめることにほかならないことを考えると,良性前駆病変が存在し,短期間にSM高度浸潤以深癌へ変貌を遂げた癌を解析することが妥当と判断し,当センターで経験した4症例を提示し解説した.今後,多施設で症例を集積して解析することが有意義であると考える.(著者抄録)

DOI

多発性骨髄腫に対するDot1L阻害剤の抗腫瘍効果解明を目指したエピゲノム解析

石黒一也, 北嶋洋志, 新沼猛, 丸山玲緒, 甲斐正広, 池田博, 石田禎夫, 佐々木泰史, 時野隆至, 仲瀬裕志, 鈴木拓

エピゲノムはどこまで操れるようになったか 第11回日本エピジェネティクス研究会年会プログラム集 理研シンポジウム 平成29年    2017

J-GLOBAL

Repressive histone mark in normal colon is associated with the risk of CRC with CpG island methylator phenotype

Eiichiro Yamamoto, Hiroo Yamano, Tamotsu Sugai, Hiromu Suzuki, Hiroshi Nakase

JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY AND HEPATOLOGY ( WILEY-BLACKWELL )  31   143 - 143  2016.11

Research paper, summary (international conference)  

当院におけるHyperplastic/serrated polyposis syndromeの検討

吉田 優子, 山野 泰穂, 松下 弘雄, 吉川 健二郎, 原田 英嗣, 高木 亮, 田中 義人, 中岡 宙子, 菅井 有, 永塚 真, 山本 英一郎, 青木 敬則, 鈴木 拓

Gastroenterological Endoscopy ( (一社)日本消化器内視鏡学会 )  58 ( Suppl.2 ) 1959 - 1959  2016.10

大腸癌における腫瘍血管内皮関連遺伝子の同定

萬 顕, 山本 英一郎, 津矢田 明泰, 沼田 有斗, 甲斐 正広, 新沼 猛, 北嶋 洋志, 青木 敬則, 若杉 秀樹, 時野 隆至, 仲瀬 裕志, 菅井 有, 鈴木 拓

日本癌学会総会記事 ( 日本癌学会 )  75回   P - 1282  2016.10

大腸がんにおけるdiacylglycerol kinase zeta遺伝子バリアントのエピジェネティックな制御

甲斐 正広, 新沼 猛, 北嶋 洋志, 丸山 玲緒, 山本 英一郎, 鈴木 拓

日本癌学会総会記事 ( 日本癌学会 )  75回   P - 1061  2016.10

Identification of Aberrant DNA Methylation Associated with the Development of Colorectal Traditional Serrated Adenoma and the Possibility as a Progression Marker to Colorectal Cancer

Hironori Aoki, Eiichiro Yamamoto, Hiro-o Yamano, Taku Harada, Tamotsu Sugai, Hiromu Suzuki

AMERICAN JOURNAL OF GASTROENTEROLOGY ( NATURE PUBLISHING GROUP )  111   S78 - S78  2016.10

Research paper, summary (international conference)