Misc - 中島　智博

当院におけるTransapical TAVIの短中期成績に関する後方視的検討

保坂 到, 川原田 修義, 梅田 璃子, 大川 陽史, 安田 尚美, 柴田 豪, 中島 智博, 伊庭 裕, 國分 宣明

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 )  67 ( 1 ) 33 - 38  2022年06月

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【背景】Transcatheter aortic valve implantation(;TAVI)の適応が拡大する一方、ときにtransfemoral(;TF)以外のアクセスが必要となる場合がある。特にtransapical approach(;TA)は開胸および心操作による侵襲を伴い、その成績をTFと比較した文献は少ない。【対象】2015年11月から2021年6月において当院で施行したTAVI症例を対象とし、アクセス別に30日死亡率や合併症発生率、在院日数を比較した。【結果】計186例にTAVIを施行した(TF群:171例(91.9%)、TA群:14例(7.5%)、Trasiliac:1例(0.5%))。TA群はより高齢で末梢動脈疾患が有意に多かった。両群とも手技関連死は0例であったが、術後腎不全や肺炎を合併し在院死亡に至った症例があり、30日死亡率はそれぞれTA群14%(2/12例)vs.TF群1.2%(2/171例)であった(p=0.03)。主要合併症発生率はTA群21.4%vs.TF群24.6%(p=0.79)、在院日数はTA群21日(20-30日)vs.TF群21日(16-28日)(p=0.82)と差を認めなかった。【結論】TFが困難な症例で検討されるTAは血管性状の悪さから術中トラブルや周術期合併症のリスクが高いことが予想されたが、合併症率や在院日数については同等の結果であった。(著者抄録)

【弓部大動脈手術の現状と最近の課題】

伊庭 裕, 中島 智博, 仲澤 順二, 柴田 豪, 大川 陽史, 保坂 到, 對馬 慎吾, 川原田 修義

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 )  67 ( 1 ) 10 - 15  2022年06月

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胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)の普及により、胸部大動脈瘤の治療戦略は大きな転換期を迎えた。しかし弓部大動脈瘤に関してはその分枝血流の維持が必要になるため、ステントグラフトを用いる場合、開窓型デバイスを用いたTEVAR、弓部分枝へのバイパスを併用するハイブリッドTEVARなどを考慮することになる。そのため従来の弓部大動脈置換術の役割は未だに大きい。弓部大動脈置換術において重要なポイントは、臓器保護と出血対策である。またハイブリッド手術では瘤の位置によりステントグラフトの留置範囲は異なり、弓部分枝再建のためにさまざまな工夫が報告されている。また今後、分枝型デバイスなどの完全血管内治療が可能なデバイスが市販されればさらに選択肢は広がるかもしれない。そのため我々はそれぞれの治療方法を理解した上で、患者個々についての手術リスクを十分評価し、その病因や余命なども考慮に入れて適切な治療方法を選択することが重要である。(著者抄録)

当院におけるTransapical approachを用いた経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)の短中期成績

保坂 到, 川原田 修義, 梅田 璃子, 大川 陽史, 安田 尚美, 柴田 豪, 中島 智博, 伊庭 裕

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 )  67 ( 1 ) 93 - 93  2022年06月

静脈内に充満する構造物を伴った抜去困難PICCに対して外科的摘出が有用と考えられた小児の1例

保坂 到, 中島 智博, 梅田 璃子, 大川 陽史, 安田 尚美, 柴田 豪, 伊庭 裕, 川原田 修義

日本心臓血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本心臓血管外科学会 )  51 ( 2 ) 118 - 122  2022年03月

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Peripherally inserted central catheter(PICC)は病態に応じて小児から成人まで広く用いられる中心静脈カテーテルであり、内頸静脈や大腿静脈、鎖骨下静脈をアクセスとする従来の方法と比べ手技関連合併症が少ない。一方、血栓症や静脈炎の発症が多く、稀ではあるが抜去困難の報告も散見される。症例は13歳女児で、神経変性疾患のため鎮静剤の長期投与をPICCから受けていた。PICCが閉塞を来し交換の方針となったが、用手的抜去が困難であり当科に紹介された。CTにて、PICCが右腋窩静脈で屈曲しその周囲に高吸収域の構造物が確認された。当科および小児科の合同カンファレンスで治療の確実性と侵襲度を検討し、外科的摘出を選択した。手術は全身麻酔下に右鎖骨下を切開し、腋窩静脈を露出し直視下に静脈閉塞部位を露出した。血管内腔には白色石膏状の構造物が充満しており、内部にカテーテル本体が埋没している奇異な形態を認めた。構造物を摘出し、屈曲したPICCを直線化した後に、穿刺部である右肘窩から抜去した。石灰化を伴う抜去困難症例は報告があるものの、本症例のような形態で抜去困難に至った症例は他になく、また外科的摘除が非常に有効であったと考えられたため今回文献的考察を交えて報告する。(著者抄録)

右心室内まで腫瘍塞栓が進展した右腎癌に対する腫瘍切除+下大静脈再建の経験

大川 陽史, 伊庭 裕, 梅田 璃子, 保坂 到, 安田 尚美, 柴田 豪, 中島 智博, 川原田 修義

日本臨床外科学会雑誌 ( 日本臨床外科学会 )  83 ( 3 ) 606 - 606  2022年03月

TEVAR後のRedo strategy TEVAR後に開胸手術を要した症例についての検討 その要因と手術方法について

伊庭 裕, 中島 智博, 柴田 豪, 安田 尚美, 大川 陽史, 保坂 到, 梅田 璃子, 川原田 修義

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  31 ( Suppl. ) SY3 - 6  2022年

SFA治療の最前線(DCB、ステント、ステントグラフト、バイパス手術など) Real worldにおけるZilver PTXとEluviaの多施設前向き研究

柴田 豪, 川原田 修義, 新垣 正美, 森下 清文, 山下 修, 椿本 恵則, 木村 文昭, 畑田 充俊, 笠島 史成, 植野 恭平, 保坂 到, 大川 陽史, 安田 尚美, 中島 智博, 伊庭 裕

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  31 ( Suppl. ) SY12 - 2  2022年

術後虚血性脊髄障害における梗塞パターンと脊髄MRIの有用性

安田 尚美, 梅田 璃子, 保坂 到, 大川 陽史, 柴田 豪, 中島 智博, 伊庭 裕, 川原田 修義

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  31 ( Suppl. ) P62 - 1  2022年

下行大動脈置換術後2ヵ月目に発症した人工血管損傷のため右開胸にて臨時手術を施行した1例

梅田 璃子, 伊庭 裕, 中島 智博, 保坂 到, 大川 陽史, 安田 尚美, 柴田 豪, 川原田 修義

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  31 ( Suppl. ) P61 - 2  2022年

大静脈・静脈の狭窄・閉塞性病変に対する治療 下大静脈塞栓を伴う腎細胞癌に対する当院の治療戦略および成績の検討

大川 陽史, 伊庭 裕, 梅田 璃子, 保坂 到, 安田 尚美, 柴田 豪, 中島 智博, 川原田 修義, 田中 俊明, 舛森 直哉

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  31 ( Suppl. ) SY9 - 2  2022年

胸腹部大動脈瘤に対して、physician modified branched TEVARを施行した一例

柴田 豪, 梅田 璃子, 保坂 到, 大川 陽史, 安田 尚美, 中島 智博, 伊庭 裕, 川原田 修義

脈管学 ( (一社)日本脈管学会 )  61 ( Suppl. ) S218 - S219  2021年10月

中等度低体温循環停止による弓部置換術に対する温度の解析 冷却度と臨床転機の関係

佐藤 宏, 川原田 修義, 梅田 璃子, 保坂 到, 大川 陽史, 柴田 豪, 中島 智博, 伊庭 裕, 深田 穣治, 田宮 幸彦

日本胸部外科学会定期学術集会 ( (一社)日本胸部外科学会 )  74回   COD13 - 1  2021年10月

開心術後における左心房内血行動態解析 4D flow MRIによるVortex flow &血流速度の検討

大川 陽史, 岩代 悠, 在原 綾香, 橘 一俊, 梅田 璃子, 保坂 到, 安田 尚美, 柴田 豪, 中島 智博, 伊庭 裕, 川原田 修義

日本胸部外科学会定期学術集会 ( (一社)日本胸部外科学会 )  74回   COP31 - 1  2021年10月

胸腹部大動脈瘤に対する血管内治療の成績

柴田 豪, 川原田 修義, 伊庭 裕, 中島 智博, 安田 尚美, 大川 陽史, 保坂 到, 梅田 璃子

日本胸部外科学会定期学術集会 ( (一社)日本胸部外科学会 )  74回   COP26 - 5  2021年10月

心臓血管外科手術における体外循環開始後ヘマトクリット値の予測精度改善の検討

長谷川 武生, 伊庭 裕, 奈良岡 秀一, 中島 智博, 橋本 修一, 室橋 高男, 安田 尚美, 柴田 豪, 川原田 修義

人工臓器 ( (一社)日本人工臓器学会 )  50 ( 2 ) S - 120  2021年10月

虚血性脊髄障害モデルに対する骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与による治療効果の検討

安田 尚美, 中西 敬太郎, 三上 拓真, 柴田 豪, 中島 智博, 原田 亮, 奈良岡 秀一, 鎌田 武, 川原田 修義

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 )  66 ( 1 ) 59 - 59  2021年06月

EVAR術後にReinterventionが必要となるのはどのような症例か 単施設14年間293症例の検討

中島 智博, 中西 敬太郎, 三上 拓真, 安田 尚美, 柴田 豪, 原田 亮, 奈良岡 秀一, 鎌田 武, 川原田 修義

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  30 ( Suppl. ) O2 - 5  2021年

血管外科医が行う大腿動脈病変の治療 CFAを含む多分節性動脈病変に対する局所麻酔下一期的TEA+EVTの有用性

柴田 豪, 中西 敬太郎, 三上 拓真, 安田 尚美, 中島 智博, 原田 亮, 奈良岡 秀一, 鎌田 武, 道井 洋吏, 川原田 修義

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 )  30 ( Suppl. ) SY10 - 1  2021年

心筋viability評価にFDG PET-CTが有用であった1例

中島 智博, 中村 雅則, 宇塚 武司, 川原田 修義

日本心臓血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本心臓血管外科学会 )  47 ( 3 ) 123 - 127  2018年05月

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症例は48歳、男性。2011年10月頃より労作時の呼吸困難感、体重増加があり近医を受診した。精査にて冠動脈重症3枝病変、低左心機能、僧帽弁閉鎖不全症、冠動脈前下行枝領域の壁運動が無運動であり左心室の拡大を認めた。左室形成術の必要があるか否かを手術前に評価することが必要であった。患者は慢性腎不全により血液透析を導入されていた。心筋viability評価にはガドリニウムを使用した遅延造影MRIが一般的であるが、慢性腎不全患者においてガドリニウム使用により全身性線維症を発症する危険があり禁忌とされており、本症例でも該当した。われわれは心筋viability評価のために、FDG PET-CTを行った。その結果、前下行枝領域には心尖部の極一部を除きviabilityがあると診断された。2012年1月、左室形成を行わず、冠動脈バイパス術5枝による血行再建と僧帽弁輪形成術を行った。術後補助循環を要したが、離脱できその後の経過は良好であった。術後左室造影検査にて左室収縮能は改善し、左室容積は縮小した。本症例においてFDG PET-CTが心筋viability評価に有用であった。文献的考察を踏まえて報告する。(著者抄録)

Spiral Opening法による活動期人工弁感染に対する再二弁置換術の一例

深田 穣治, 田宮 幸彦, 中島 智博

日本心臓血管外科学会学術総会抄録集 ( (NPO)日本心臓血管外科学会 )  48回   99 - 99  2018年02月