研究者詳細 - 中島　智博

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Najutaプロトタイプモデルによる遠位弓部大動脈瘤治療後の開窓部エンドリークに対しVALIANT Captiviaの内挿が有効であった一例

深田穣治, 中島智博, 田宮幸彦, 栗本義彦

日本血管外科学会雑誌 ( (NPO)日本血管外科学会 ) 26 ( 2 ) 103 - 107 2017年04月

症例は85歳、男性。80歳時に遠位弓部大動脈瘤に対しNajutaプロトタイプモデルによるTEVARを施行した。術後3年目に開窓部からのエンドリークが発生しその後瘤径が徐々に拡大した。Japan score 70.0%、Clinical frailty scale 6のハイリスク症例であったが、VALIANT Captiviaを用いて開窓部の圧着および閉鎖を行うことで低侵襲にエンドリークの制御が可能であった。VALIANT Captiviaは強力なradial forceを有するため、Najuta TEVARの術後に開窓部からエンドリークを発症した症例に対して有効な治療手段になりうると考えられたので報告した。(著者抄録)

社会復帰にいたった重症冠動脈病変による心肺停止の1例

深田穣治, 柳清洋祐, 中島智博, 田宮幸彦, 古川哲章, 高川芳勅, 久米田幸弘

小樽市立病院誌 ( 小樽市病院局 ) 5 ( 1 ) 87 - 90 2016年12月

症例は46歳、男性で、仕事作業中に心肺停止となった。電気的薬剤的に除細動不能の心室細動であった。経皮的心肺補助装置を装着して冠動脈造影を施行したところ、右(#1)、左回旋枝(#13)完全閉塞、左前下行枝(#7)高度狭窄の重症三枝病変であった。責任病変と推測した#7への経皮的冠動脈形成術を施行した後に電気的除細動に成功した。人工呼吸、脳低温療法、大動脈バルーンパンピング、持続的血液濾過透析による治療で軽快し、発症から72日目に動脈グラフトによる冠動脈バイパス手術を行った。心機能は著明に改善し発症から4ヵ月目に会社に復帰した。院外心肺停止例の治療成績は不良であり、社会復帰にいたることはまれと考えられているため文献的考察を加えて報告する。(著者抄録)

短期間に心不全入院を繰り返し、収縮性心膜炎の診断に至った1例

大川陽史, 松谷健一, 多田篤司, 小森山弘和, 徳原教, 小野太祐, 吉田知恵, 上林実, 斉藤高彦, 渡邊俊貴, 中島智博, 前田俊之, 井上聡巳

北見赤十字病院誌 ( 北見赤十字病院 ) 4 ( 1 ) 1 - 6 2016年07月

短期間に心不全入院をくり返し、収縮性心膜炎の診断に至った症例(77歳男性)について報告した。心不全の原因として収縮性心膜炎は比較的稀であり、本症例のように石灰化を伴わない、臓側心膜より壁側心膜に炎症が高度な非典型例も増加していることが報告されている。収縮性心膜炎の診断にはエコーやCT、とくにCTが有用とされており、本症例のような場合には、とくに右心カテーテル施行時に心電図の波形に注目して、特徴的な所見を見逃さないことが重要であると考えた。

中枢landing zoneに高度石灰化を伴う腹部大動脈瘤(AAA)に対しEVARを施行した2症例

渡邊俊貴, 大川陽史, 中島智博, 井上聡巳, 前田俊之

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 61 ( 1 ) 108 - 108 2016年06月

肺癌を合併した水腎症を伴う炎症性腹部大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術が有効であった1例

中島智博, 菅原基史, 伊藤寿朗, 佐藤宏, 安田尚美, 渡邊俊貴, 黒田陽介, 川原田修義

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 61 ( 1 ) 80 - 83 2016年06月

症例は62歳女性。最大径68mmの炎症性腹部大動脈瘤に両側水腎症を併発し、さらに肺悪性腫瘍を合併していた。画像上は肺腺癌が疑われた。治療はまず、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を施行し、その約1ヵ月後に肺悪性腫瘍に対する手術を施行し病理組織診断は肺腺癌であった。術後12ヵ月目の腹部CTで腹部大動脈瘤は48mmに縮小し、合併していた水腎症も改善した。腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術は低侵襲であり、術後の回復が早く肺腫瘍に対する手術を早期に行う事が可能であった。本症例のように水腎症を伴った炎症性腹部大動脈瘤に対しても有効な治療法である可能性が示唆された。(著者抄録)

Sorin Memo 3D ringの使用経験

大川陽史, 渡邊俊貴, 中島智博, 井上聡巳, 前田俊之

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 61 ( 1 ) 103 - 104 2016年06月

血管内膜肥厚の成因とその制御/血管再生療法糖尿病患者における両側内胸動脈の組織形態学的優位性右胃大網動脈との比較

中島智博, 伊藤寿朗, 沼口亮介, 萩原敬之, 黒田陽介, 橘一俊, 川原田修義

日本心臓血管外科学会学術総会抄録集 ( (NPO)日本心臓血管外科学会 ) 46回 PR13 - 2 2016年02月

弓部置換術における中等度低体温循環停止時間延長に伴う術後合併症に関する検討

黒田陽介, 伊藤寿朗, 沼口亮介, 萩原敬之, 中島智博, 橘一俊, 高木伸之, 川原田修義

日本心臓血管外科学会学術総会抄録集 ( (NPO)日本心臓血管外科学会 ) 46回 OP6 - 3 2016年02月

EVAR後遠隔期のtype I a endoleakによる瘤拡大に対し人工血管置換術を施行した2例

佐藤宏, 伊藤寿朗, 渡邉俊貴, 中島智博, 黒田陽介, 樋上哲哉

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 60 ( 2 ) 163 - 166 2015年12月

EVAR施行後遠隔期にtype I a endoleakが新たに出現し瘤拡大を来たし、人工血管置換術を施行した2例を経験したので報告する。症例1は77歳の男性。EVAR(Powerlink)施行後、症例2は68歳の男性。EVAR(Zenith)施行後、いずれの症例も術後36ヵ月目にtype I a endoleakが新たに出現したことが原因で瘤拡大し、開腹で人工血管置換術を行った。手術は腎動脈上で大動脈遮断を要した。いずれも症例も腎不全などの合併症なく経過良好で退院した。EVAR後の開腹手術はステントグラフトが大動脈遮断の妨げとなり、しばしば腎動脈より中枢での遮断を要することから、よりハイリスクな手術となる。(著者抄録)

Listeria菌による感染性腹部大動脈瘤切迫破裂に対する緊急手術症例

沼口亮介, 伊藤寿朗, 萩原敬之, 中島智博, 黒田陽介, 橘一俊, 高木伸之

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 60 ( 2 ) 205 - 205 2015年12月

TEVAR後発症した大動脈-肺瘻の1例

沼口亮介, 伊藤寿朗, 萩原敬之, 中島智博, 黒田陽介, 橘一俊, 高木伸之

脈管学 ( (一社)日本脈管学会 ) 55 ( Suppl. ) S197 - S197 2015年10月

TAGを使用した胸部ステントグラフト術後に発生した大動脈解離の2例

佐藤宏, 伊藤寿朗, 中島智博, 黒田陽介, 樋上哲哉

北海道外科雑誌 ( 北海道外科学会 ) 60 ( 1 ) 76 - 77 2015年06月

大静脈手術とその工夫下大静脈浸潤を伴う悪性腫瘍に対する再建手術

中島智博, 伊藤寿朗, 佐藤宏, 黒田陽介, 樋上哲哉

静脈学 ( (一社)日本静脈学会 ) 26 ( 2 ) 131 - 131 2015年06月