論文 - 橋本　恵理

統合失調症とアポトーシス (特集 抗精神病薬の神経保護作用--ニューロプロテクションの新たな知見)

鵜飼 渉, 黒澤 茂樹, 橋本 恵里

分子精神医学 ( 先端医学社 )  6 ( 1 ) 2 - 9  2006年01月

CiNii

【抗精神病薬の神経保護作用 ニューロプロテクションの新たな知見】統合失調症とアポトーシス

鵜飼 渉, 黒澤 茂樹, 橋本 恵理, 齋藤 利和

分子精神医学 ( (株)先端医学社 )  6 ( 1 ) 2 - 9  2006年01月

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近年,ニューロイメージング研究,および死後脳研究の進展を背景に,統合失調症における脳の形態学的・構造学的異常の存在がクローズアップされ,統合失調症における脳の萎縮,すなわち神経ネットワークの破壊・脱落の報告が多数なされてきている.このような脳の構造的変化は,その治療に使われる抗精神病薬によっても起こりうることが,われわれを含めて複数の研究者によって報告されている.すなわち,従来治療に使用されてきた定型抗精神病薬は,脳神経細胞のアポトーシスを誘導することが示されている.一方,最近開発された非定型抗精神病薬は,こうしたアポトーシス誘導活性が低いばかりではなく,神経細胞に保護的に作用し,神経新生を増強するなどして,脳の神経ネットワークの維持・修復に寄与している可能性が明らかになりつつある.定型・非定型抗精神病薬の脳神経ネットワークに対する作用のこの差異は,統合失調症の主症状である陰性症状や認知障害の改善効果の差に結びついている可能性が考えられている(著者抄録)

アルコール依存の分子生物学

鵜飼 渉, 橋本 恵理, 齋藤 利和

Current Insights in Neurological Science ( (株)マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン )  13 ( 3 ) 2 - 4  2005年10月

アルコールによる神経新生抑制における転写抑制因子NRSF/RESTの役割

館農 勝, 鵜飼 渉, 石井 貴男, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

アルコールと医学生物学 ( (株)響文社 )  25   43 - 50  2005年09月

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神経幹細胞の分化に対するアルコールの影響について,NRSF/RESTのDNA結合活性に着目し検討を行った.その結果,100mMエタノール処理したラット脳神経幹細胞では,NRSF/RESTの標的配列NRSE/RE1への結合活性が有意に増強し,ERKの活性型であるp-ERKの発現が減弱することが判明した.また,MEK阻害剤U0126を処置した神経幹細胞では,神経細胞への分化が有意に抑制され,エタノール処置と同様にNRSF/RESTのDNA結合活性の増強が確認された.以上より,アルコールによる神経幹細胞の分化抑制にはNRSF/RESTの活性変化が関与している可能性が示唆され,特にERKを介した転写因子の変化が重要であると考えられた

幼若神経細胞を用いたエタノール誘発神経細胞発達変化の研究

鵜飼 渉, 石井 貴男, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 = Japanese journal of alcohol studies & drug dependence   40 ( 4 ) 336 - 337  2005年08月

CiNii

アルコール依存の機序に関する研究 : エタノールの神経細胞及び神経幹細胞に及ぼす影響

鵜飼 渉, 石井 貴男, 橋本 恵理, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 = Japanese journal of alcohol studies & drug dependence   40 ( 4 ) 304 - 305  2005年08月

CiNii

エタノールによる神経幹細胞分化制御に対する向精神薬の影響

石井 貴男, 鵜飼 渉, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 = Japanese journal of alcohol studies & drug dependence   40 ( 4 ) 286 - 287  2005年08月

CiNii

アルコール・薬物依存の次世代への影響 幼若神経細胞を用いたエタノール誘発神経細胞発達変化の研究

鵜飼 渉, 石井 貴男, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 ( (一社)日本アルコール・アディクション医学会 )  40 ( 4 ) 336 - 337  2005年08月

アルコールと細胞内情報伝達 エタノールによる神経幹細胞分化制御に対する向精神薬の影響

石井 貴男, 鵜飼 渉, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 ( (一社)日本アルコール・アディクション医学会 )  40 ( 4 ) 286 - 287  2005年08月

薬物乱用と依存メカニズム アルコール依存の機序に関する研究 エタノールの神経細胞及び神経幹細胞に及ぼす影響

鵜飼 渉, 石井 貴男, 橋本 恵理, 齋藤 利和

日本アルコール・薬物医学会雑誌 ( (一社)日本アルコール・アディクション医学会 )  40 ( 4 ) 304 - 305  2005年08月

向精神薬の作用機序に関する新しい見解 神経の発生と生存に対する抗精神薬の効果(The Effects of Antipsychotics on Neurogenesis and survival)

鵜飼 渉, 黒澤 茂樹, 石井 貴男, 今井 智之, 吉永 敏弘, 齋藤 諭, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

神経化学 ( 日本神経化学会 )  44 ( 2-3 ) 162 - 162  2005年08月

抗鬱剤と気分安定剤による神経回路網の再構築機構(The reconstruction mechanisms of neural network by antidepressants and mood stabilizers)

今井 智之, 鵜飼 渉, 石井 貴男, 黒澤 茂樹, 吉永 敏弘, 齋藤 諭, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

神経化学 ( 日本神経化学会 )  44 ( 2-3 ) 200 - 200  2005年08月

【アルコール依存症 最近の話題】脳神経回路網とアルコール

橋本 恵理, 池田 官司

最新精神医学 ( (株)世論時報社 )  10 ( 4 ) 391 - 396  2005年07月

介護保険導入前後における福岡県K地区においての要介護高齢者を介護する家族の抑うつ

大浦 麻絵, 鷲尾 昌一, 桑原 裕一, 橋本 恵理, 荒井 由美子, 森 満

札幌医学雑誌 ( 札幌医科大学医学部 )  74 ( 1 ) 5 - 8  2005年04月

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In order to evaluate the factors relating to depression among family caregivers for the frail elderly before and after the introduction of the Long term Care Insurance System (LTCIS), cross sectional studies were conducted in K-district, Fukuoka Prefecture, Japan.Depressive caregivers were they were more likely to consult with their doctors, in poor health condition, and felt a greater burden than the non-depressive caregivers before and after LTCIS. After LTCIS, they were more likely to care for the demented elderly with behavioral disturbances than their counterparts and less likely to go out without accompanying the elderly.Even after the introduction of LTCIS, half of the caregivers were depressive. The introduction of public long term care insurance for the elderly does not appear to have provided sufficient quality and quantity of social services for the disabled elderly and their caregivers.

DOI CiNii

アルコール依存症の診断と治療 (特集1. 卒後臨床研修医のための精神科必修知識)

橋本 恵理, 齋藤 利和

精神科 ( 科学評論社 )  6 ( 4 ) 344 - 349  2005年04月

CiNii

【性同一性障害の診かたと治療】ジェンダークリニックの取り組みと実態 札幌医科大学

池田 官司, 菊地 裕子, 小野澤 淳, 橋本 恵理, 齋藤 利和

Modern Physician ( (株)新興医学出版社 )  25 ( 4 ) 400 - 404  2005年04月

【卒後臨床研修医のための精神科必修知識】アルコール依存症の診断と治療

橋本 恵理, 齋藤 利和

精神科 ( (有)科学評論社 )  6 ( 4 ) 344 - 349  2005年04月

神経新生と神経回路網からみたうつ病の発症と病態に関する研究

鵜飼 渉, 館農 勝, 今井 智之, 石井 貴男, 黒澤 茂樹, 橋本 恵理, 池田 官司, 齋藤 利和

精神薬療研究年報 ( (公財)先進医薬研究振興財団 )  ( 37 ) 198 - 204  2005年03月

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抗うつ薬・気分安定薬が,神経細胞の生存,および神経幹細胞の機能に及ぼす影響について,測定・評価する系を構築した.その作用と関連する細胞内シグナル伝達系変化の同定した.胎齢18日のラット大脳皮質から得た神経細胞,胎齢13.5日のラット終脳から得た神経幹細胞を用いて,神経回路網の修復・維持に欠かせない要素である神経細胞の新生と成熟神経細胞の生存機能に及ぼす抗うつ薬・気分安定薬の影響を比較検討し,薬物の治療薬としての作用機序,ならびに感情障害の病態メカニズムの解析を試みた.抗うつ薬によるERKシグナルを介した神経幹細胞の分化促進効果が抗うつ効果と,気分安定薬による分化促進効果に加えて,Aktや他の経路を介した神経細胞の生存機能増強効果が気分安定効果の発現と結びついている可能性が示唆された

J-GLOBAL

アルコール依存症の診断と治療

精神科   6   344 - 349  2005年

抗不安薬

精神科臨床評価・検査法マニュアル    2005年